劇的な名勝負続きの体操男子団体


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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-240730-202407300000074

 昨日深夜に行われたパリ五輪の体操男子団体で日本は前半終了
時点で5位に落ちながら、そこから巻き返し最後の鉄棒を迎えた時
点で3,277と大差を付けられた状態から中国の2番手選手が2度の落
下もあって大逆転で8年前のリオ五輪以来2大会ぶりの金メダル奪回
となった。

 男子体操は60年のローマ五輪以来76モントリオールまで団体を
5連覇し、団体・個人総合・種目別と8つのタイトルのうちミュン
ヘンまで1大会で金メダルを4個から6個を獲得していたので‘体操
ニッポン’と呼ばれ日本の‘お家芸’と呼ばれていた。

 ところが76年モントリオールから団体戦は劇的な形で、日本は
金メダルを取ったりメダルを死守するなどドラマがあった。

 76モントリオールは大会直前にエース笠松茂が虫垂炎を発症し
欠場する事になり規定では初めてソ連に対してリードを許すと、
自由演技の4種目目から藤本俊までケガでリタイアするなどのアク
シデントを乗り越え5人で完璧な演技をして逆転金メダルを獲得。

 88ソウルでは前年の世界選手権でソ連・東ドイツ・中国・ブル
ガリアに次ぐ5位に終わったのだが、高校生の池谷幸雄や西川大輔
が加入してチームが活性化し規定演技で中国がミスを連発したのに
対して日本はミスのない演技で3位で自由演技を迎える。

 ここから中国やブルガリアとの熾烈な銅メダル争いから最終種目
のあん馬で、最後の2人となったエース水島宏一と西川大輔が10点
を出して逆転で銅メダルを死守した。

 その後96アトランタで10位に終わってメダルを逃すと00シドニー
では予選を何とか通り決勝でも健闘したが、最終演技でアレクセイ・
ネモフに完ぺきな演技をしたロシアに逆転されメダルを逃す。

 そして04アテネでは予選を1位で通過するとルーマニアやアメリカ
との熾烈なトップ争いを制し‘伸身の新月面が描く放物線は栄光への
架け橋だ~’というNHKのオリンピックテーマ栄光への架け橋に引っ
かけた刈谷富士夫アナの名実況に乗せて富田洋之が見事な着地を決
め76モントリオール以来の金奪回は劇的だった。

 その後は中国の後塵を拝していたが16リオでは予選でミスを連発
して4位通過した事から、あん馬から始まる第2ローテとなるが最後
は内村航平や白井健三らゆかを得意とする選手が多く先にゆかで高
得点を連発したのに対し中国やロシアがプレッシャーからか鉄棒の
落下が相次ぎ逆転で04アテネ以来のタイトル奪回だった。

 こうしてみると76塚原光男や88西川大輔に04富田洋之は最終演技
で金メダルだったが、16リオから今回も先に完ぺきな演技でプレッ
シャーを与えて逃げ切るスタイルになっている。

 こういった劇的な展開で金メダルが決まる体操男子団体は見逃せ
ないわけで、昨夜も鉄棒の時間帯に目が覚めて生で見る事ができた
のだった。

 

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