ウルトラマンメビウス36話・ミライの妹

 サイコキノ星人とミライとの触れ合いが描かれた話だった。
 地球にはGUYSのような友好的な人間も補佐官のよう宇宙人
=敵と思っている人間もいるわけだが、サイコキノ星人は自ら
の星を滅ぼしてしまい放浪しているからか他の文明=敵という
意識が根付いてしまっているようだ。
 サイコキノ星人の持つ超能力はうまく使えば行く先々の星で
喜ばれるだろうが、悪用しているので厄介者扱いされてしまう
とこれまで行った先々の星では教えてもらえなかったのだろう
し門前払いのように嫌われていたのだろう。それをミライが
思い直させようとしていくわけだが、なかなか一筋縄ではいか
ない。
 ある意味仕方ない事だしこういう事はじっくりと時間をかけ
ないと分かり合えないのかもしれない。
 もっとも‘怪獣使いの遺産’ではリュウがいきなりメイツ星
人を撃ってしまっていたのに対し今回は紳士的な対応をして
いたのが進歩かもしれない。異星人との交流もこういうふうに
して徐々に進んでいくのだろう。
 エースの残した言葉は異文化を持った者達との交流の心得が
込められているし、理想主義的ではあるがこれなしでは成立し
ないだろう。
 対戦したアングロスは岩石が集まって怪獣化したゴルゴス
(ウルトラQに登場)のような怪獣で背中の角はマグネドン(新
マン)鼻先のドリルはグビラ(ウルトラマン)を髣髴させる。
ただし鼻先のドリルを叩き落すシーンはなかったけど。
 エースの残した「優しさを・・・」以外にも、ミライがカコに
言った「他人の星で生きる」や「こんな田舎の星」というのは
ウルトラセブンの‘盗まれたウルトラアイ’で使われたセリフで
いずれも市川森一の脚本作品だ。
 最後に‘謎の時空波’というのが今後の伏線になるようで、メイ
ンライターの赤星作品だけの事がある。今後が楽しみだ。
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (まみ)
2006-12-17 05:52:13
サイコキノ星人役の女の子の、ひねくれた感じがよかったです。
いかにもすねた子供な雰囲気が漂ってました^^
 
 
 
でもさ。 (Mike145)
2006-12-17 09:12:22
 ミライ(未来)君の妹だからカコ(過去)だなんて……リュウやん、センスなさすぎー(苦笑)。OPで〝カコ〟と出た時は何にも思わなかったのですが、そういうオチだったなんて、でしたわあ。
 
 
 
Unknown (ハカセ)
2006-12-17 10:03:35
飛び飛びで見てるのでよく把握してませんが大きな流れの伏線のようなお話でしたね。
ハカセ的にはナイスな怪獣でした、女の子は再登場するような気もします。
 
 
 
あの台詞 (ゆう)
2006-12-17 16:11:46
あの『優しさを失わないでくれ。~』という名台詞がこういう形で出てくるとは思ってもいなかったので、少々不安だった小生も少し安心出来ました。しかし、GUYSのドキュメント(?)はウルトラマンの言った言葉も残しているとはホントにスゴイっ!
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2006-12-17 23:40:21
>まみ様
 中学生の制服で出て来たのは、星人の考えが中学生レベルという設定かもしれませんね。
 どこまでミライ達の誠意が通じるか?
>Mike145様
 まぁとっさに出たので仕方ないでしょう。 
 ミライとカコとはね・・・・かつて江川卓の子供がサキとアトという命名だったのを思い出しました。
>ハカセ様
 脚本がメインの赤星さんですから、それなりの伏線が感じられますね。最終回あたりに再登場したりして・・・。
>ゆう様
 TACの竜隊長が覚えていたのかもしれませんね。
予告編で聞いていたのでどこで出てくるかと思ったら、最後とは意外でした。
 
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