ラグビー早慶戦、早大が逆転勝ち 関東大学対抗戦
今日 関東大学ラグビー対抗戦の早慶戦が秩父宮ラグビーで行われ
早稲田が慶應にシーソーゲームの末25-23で勝ち、早慶戦の通算成
績を66勝7分20敗とした。
試合は開始早々SOのキックパスを右WTBがキャッチするTで早稲田
が先制して幕を開け、11分にゴロパントを抑えるTで慶應が追い付く
と19分と28分に互いにTを取り合って迎えた37分に早稲田がゴール
へのパントを押さえて15-10と勝ち越すものの慶應も終了間際にPG
を決め15-13で前半を終了。
後半に入ると風上に立った慶應は46分にPGを決めて逆転すると
82分に早稲田が連続攻撃からTを挙げて20-16から今度は慶應が、
67分にゴール前に攻め込んで最後はFLが押し込むT&Cで23-20と
する。
しかし早稲田はキックオフのボールを奪うと70分にライン際を
走ったFLのTで25-23と6度目の逆転となり、終了間際の慶應の
反撃をPG失敗などにも恵まれて逃げ切った。
こうして得点経過を見ているとスリリングなシーソーゲームと
いう興奮度の高い試合ではあったが、実際はミスのオンパレード
で帝京との差を思い知らされる内容だった。
早稲田は1年生SO岸岡智樹のゴロパンやキックパスはよかった
もののコンバージョンを悉く外すし、優位と思われたスクラム
でも押し切れないなど不満は多い。
一方の慶應も前半のラインアウトを取れずにSO古田京もコンバ
ージョン成功は1/3ばかりでPGも2本決めたものの、入れば逆転
勝利間違いなしと思われた77分のモールコラプシングから得た
PGを失敗するなど肝心なところでのミスが目立った。
こういう試合をやっていると選手権で打倒帝京どころか、東海
あたりにも不覚を取りかねない内容だ。
一昨年は引き分けで昨年は1点差、今年は2点差と競り合う形が
続いているもののフラストレーションの溜まる伝統の一戦だった。