セ・リーグのレベルを上げるのはDH制導入だけでなく

 早いものでホークスがジャイアンツに4連勝して、今年の日本シ
リーズが終わってから1週間が経つ。

 始まる前の個人的な予想では福岡に戻るかと思っていたが最初の
2試合を見た時点で東京で終わりそうだと感じたし、G3も取って
王手がかかった時点でストレートになると予想したものだった。

 それにしてもセ・リーグで優勝したジャイアンツがパ・リーグで
2位だったホークス相手に1勝もできずに一方的にやられるなど、
以前のシリーズでは考えられなかったし交流戦の成績などを加味し
てもセ・リーグとパ・リーグのレベル差がここまであるのかと実感
するものだ。

 ジャイアンツの原辰徳監督はDH制のアドバンテージを強調し、
‘セリーグも早急にDH制の導入に踏み切るべき’と語っていたが
正直言って対処療法に過ぎないと思う。

 今シーズン限りで引退した阿部慎之助には悪いがG2の0-0で
迎えた7回に2アウト1・3塁から3塁前のボテボテのゴロで阿部が
アウトになったシーンを見ると、タイミング的に際どかったの
だが阿部は全力疾走してないように見えたのだ。

 全力疾走していればセーフになった可能性もあると思ったし、
今シーズン限りで引退する阿部が全力疾走する事でチームの
士気も上がるのではないか。

 巷ではジャイアンツの若手内野手が痛いところでミスを連発した
のを見て‘守備力の差’と書き立てられていたが、ホークスの選手達
は基本的に全力疾走をしているのを見ると全力疾走に対するプレッ
シャーによるものと実感する。

 実際に今年の夏の甲子園で守りの堅さに定評のあった熊本工が俊
足選手揃いの関東一相手に信じられないような送球ミスなどを連発
して敗れたのだが、足の速い選手が全力疾走をするというのは少し
でもミスをするとセーフになるというプレッシャーをかけるという
事が分かる。

 最近は民放地上波の野球中継が最悪なので基本的にBS-1の中継
を見る機会が多いのだが、総じてセ・リーグの試合の方が凡打に
終わると多くの選手が全力疾走をしてない事に気付く。

 つまりセ・リーグでは打者が凡打すると全力疾走しない選手が
多いので野手も楽な状況で守っていたのが、パ・リーグの選手は
凡打でも全力疾走するのでプレッシャーがかかり普段ではやらな
いミスを連発するという事になるのではないか。

 ただでさえパ・リーグの打者は打順に関係なくファーストストラ
イクからしっかり振ってくる打者ばかりなのに対し、セ・リーグは
クリーンアップ以外は追い込まれるまで打たないといったスタイル
を信奉しているチームが多いので差が付いているのに走塁面でも差
を付けられていては仮にDH制を採用しても結果は変わらないと思
うのだ。

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