中田翔に負けたジャイアンツ

 早いものでプロ野球キャンプも、ほぼ終了が近づいた。
 ところで今年のキャンプ報道を見ると、ファイターズの
中田翔に関する記事が やたらと目に付いた。
 反対に‘自称球界の盟主’の人気凋落ぶりには、目を覆い
たくなる。系列スポーツ紙を除いて一面を飾った事があった
だろうか?
 まさしく中田翔 1人に完敗といった感じである。

  そもそもジャイアンツは、川上哲治・長嶋茂雄・王貞治・
原 辰徳・松井秀喜といったアマチュアのスーパースターの
打者を必ず獲得して中心打者に据えるチーム作りをしてきた。

 例えばタイガース志望だった松井秀喜を 監督に復帰した
長嶋茂雄が鶴の一声で、ドラフト1位に指名して獲得した事例
など典型的だろう。
 そのパターンで行くと、昨年のドラフトでは例えクジで外しても
中田を1位指名するはずだった。

 ところがジャイアンツが指名したのは仙台育英の豪腕・佐藤
由規だった。
 別に佐藤が悪いというわけではないが‘先発してナンボ’の
タイプの投手ばかりを 02年のドラフト以降毎年獲得する反面、
将来クリーンアップを打てる大物野手は取ってない。
 つまり自前では即戦力投手ばかり獲得し、中心打者は他球団
からFAなどで獲得するという事を ここ6年やっているのだ。

 先ほども書いたが、川上以降ジャイアンツの看板選手は基本
的に野手。 投手は週に1度ぐらいしか登板しないが、野手は毎
試合 出場するのでファンは長嶋や王のプレーを楽しみにして
球場に行き、チャンネルを合わせていたのだ。
 ほぼ毎試合TV中継があるジャイアンツにとって、華のある選手を
中心にしたチーム作りをするのは、ある意味 義務だった。

  ところが最近は他チームの中心選手を かき集めたかのような
チーム作りをやって、しかも(特に前監督時代は)使いこなせなかった
のだ。
 仮に中田を獲得して経験を積ませるために起用して、他チーム
から獲得した選手達を中田のサポートに回らせるならファンは納得
するだろうが(松井に対して落合・清原・江藤を獲得した長嶋路線)
肝心の中田を指名してないのだ。

 その中田を無視したジャイアンツは、キャンプ報道からほぼ無視
されているのは皮肉な話である。
 これでは‘今年もTVの視聴率は低迷するのではないか’という
予感がしてならない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 影が薄いプロ... ヒーローと悪... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。