グリッドマン版第四惑星の悪夢の37話

 先週OAされた電光超人グリッドマン37話は司法省のホストコ
ンピューターに侵入した毒蜘蛛超獣・カーンジョルジョが、悪行
を正当化するカーンデジファー憲法に変えてしまうという内容。

 司法省のネットワークが裁判所や検察に警察とも連動している
のを利用し、これらの機関を掌握しており警察無線を経由して警
察官達をも操る事ができるわけで直人の父・宗一郎が安全運転の
罪や無事故無違反の罪で死刑になりかける一方、万引きをした主
婦は表彰されるなどの歪んだ世界になるわけだ。

 これまでは武史に任せておいた作戦をカーンデジファー自らが
実行するようになったわけで、そろそろ最終回が近いと思わせる
展開になっている。

 今回のEPで最も印象に残っているのは宗一郎が安全運転をして
いると交通警官から威圧的に止められて逮捕されるシーンで、ど
こかで見たシーンだなと考えてみるとウルトラセブンの第四惑星
の悪夢でダンとソガが連行されるシーンだ。

 このEPではダンとソガが搭乗した宇宙船スコーピオン号が誘導
されてロボットが人間を支配している惑星に漂着してしまうのだ
が、自転車に乗った少年がダンプカーに轢かれそうになった直後
にやって来た警官達が‘人間がよければ事故は起こらずに済んだ、
車はよけようにもよける場所がない。従って事故を起こした人間
が悪い’と言ってダンとソガを逮捕し連行するシーンが最も印象深
い。

 この時の警官は帝国陸軍のような軍服を着用しており異様な雰
囲気だったわけだが、今回のグリッドマンではそこまでは無理だ
ったのだろう。

 それでも共に‘これまで当たり前だった価値観が180度入れ替わ
った世界’を描いているのだから既視感があるのは当然で、やはり
現代社会に対する批判的メッセージを込める円谷作品の伝統では
ないだろうか。

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