ウルトラとライダーの劇伴を手がける佐橋俊彦の凄さ

 現在OA中の仮面ライダージードの音楽を担当しているのは佐橋
俊彦で、平成仮面ライダーシリーズでは電王以来の登板になる。

 個人的に佐橋氏の名前を最初に聞いたのはウルトラマンガイアの
時に知人が‘ギンガマンの音楽’と言っていたので戦隊モノ上がり
という事になるのだが、ガイアの後は00年に復活した平成ライダ
ーのクウガやアギトも担当したので戦隊・ウルトラ・仮面ライダー
という3大特撮ジャンルを制覇した事になる。

 昭和の時代はウルトラのような巨大ヒーローと、仮面ライダーの
ような等身大ヒーローの劇伴は基本的に違う人が担当していた。

 ウルトラでは宮内国郎や冬木透が等身大では菊池俊輔や渡辺宙明
というのが昭和の基本パターンで棲み分けがはっきりしていたし、
逆というのは考えられなかった。

 例外として巨大ヒーローのジャンボーグAを菊池俊輔が担当した
事があったのだがテンポはいいものの巨大ヒーロー特有の重厚感が
感じられず、ジャンボーグAと怪獣の戦闘が仮面ライダーと怪人の
戦闘のような雰囲気になったのを覚えている。

 ゴジラシリーズの劇伴担当の伊福部昭がフランケンシュタイン対
バラゴンやサンダ対ガイラのようなヒューマノイド対怪獣やヒュー
マノイド同士の戦いの劇伴を担当していてもウルトラマンと怪獣の
対決の伊福部BGMでは違和感があるし、宇宙大戦争の宇宙空間戦
闘シーンに冬木透のワンダバやウルトラ警備隊のテーマがBGMと
して流れても違和感があるわけで映像と劇伴の相性というのは繊細
なものだというのが分かる。

 ところが佐橋氏の劇伴はウルトラマンガイアやメビウスと、仮面
ライダークウガやアギトを聴いても それぞれに全く違和感がないわ
けで巨大ヒーローと等身大ヒーローでの使い分けが素晴らしいとい
う事になる。

 ちなみに佐橋氏は平成ライダーでは07~08年の電王以来の登板と
なるわけだが、作品に多様性があるという事から平成20作目という
オールスター的な作品であるジオウに起用されたのではないだろうか。

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