兜甲児の慢心が、もりもり博士の戦死を招く

　今から40年前の今日OAされたマジンガーZの79話で光子力研究所の
三博士の1人・もりもり博士が、兜甲児を救出に行って鉄十字軍団の
仕掛けた地雷で爆死した日である。

　前週に あしゅら男爵が海底要塞ブードでマジンガーZに特攻して
戦死したのだが、あしゅら男爵の部下だった鉄仮面軍団だけでなく
Drヘル以下ブロッケン伯爵に鉄十字軍団にゴーゴン大公までが地獄
城にて復讐に燃える。

　一方で祖父の敵だった あしゅら男爵が死んだという事で兜甲児の
方は緊張の糸が切れたのか、単身釣りに出かけて鉄十字軍団に捕獲
されてしまいジープで救助に駆けつけた もりもり博士が地雷で爆死
するという光子力研究所初の犠牲者を出してしまう。

　もりもり博士は せわし&のっそり博士と並んで弓教授の助手を務
めると共に兜甲児の祖父・十蔵博士の弟子という設定で、特にアイア
ンカッターを設計&開発した博士である。

　劇中で甲児とは幼い頃からの知り合いで寝食を共にしていたという
唐突な設定だったわけだが、これまで建物は度々機械獣から破壊され
ていたもののレギュラー出演者が戦死するというのは珍しかったので
インパクトが強かった。

　兜甲児もマジンガーZで時には苦戦しながらも勝ち続けていたとは
いえ16歳という事から慢心が出るのは当然だし、実際に78話では光子
力研究所との交信で あしゅら男爵を揶揄するような発言をして鉄化
面軍団に怒りという火に油を注いでいる。

　つまり慢心が いかに恐ろしいかというのを甲児は身をもって知る
わけだが、ヒーローを追い詰めるストーリーが得意な山浦弘靖の真
骨頂が出ているわけだ。