改めてエデンの東を見ると

　今日BSプレミアムで、ジェームズ・ディーン主演のエデンの東が
OAされていた。

　この映画を最初に見たのは今から41年前の高1の時で予餞会の映
画として当時の3年生のリクエストで見たのだが、元女子高という
事から女子の数が多いためジェームズ・ディーン目当てで選ばれた
という形だったようだ。

　ところが担任の先生はエデンの東は聖書が元ネタになっている
名作だから、ジェームズ・ディーン目当てでも構わないから内容
をじっくり噛み締めて見るようにと言われ女子生徒達に釘を刺し
ていたのを思い出す。

　まぁ初見においては正直言って退屈な内容だったが、世界史の時
間に聖書のエピソードでカインとアベルの話がエデンの東の元ネタ
だった事を知ったのだ。

　前年の予銭会で見た時に覚えているシーンといえば兄のアーロン
と恋人・アブラが仲睦まじくしている時に氷柱を次々に投げ捨てる
シーンと、アーロンが出征して行く列車の窓を頭突きで割って父を
笑うシーンぐらいだった。

　それが2度目に見た時は聖書のカインとアベルの話を知っていた
ため、各シーンとカインとアベルのシーンの重ね合わせができ理解
しながら見る事ができたのだ。

　聖書のネタといえば何となく敷居が高く感じるが女子などジェー
ムズ・ディーン目当てでもいいから、とりあえず見ていると徐々に
中身の面白さが分かると実感する。

　私もジェームズ・ディーン演じるキャルの年齢はとうに越え父親
のアダムの年代すら越えている形になっているが、やはりアダムの
ように清廉潔白過ぎても周りが大変だし最後はどこかで破綻してし
まうのだろうと思ってしまう。

　それにしてもジェームズ・ディーンを改めて見るとエデンの東の
キャルといい、理由なき反抗のジムといい鬱屈し悩み多きナイーブ
なキャラは嵌り役だと思うのだ。