日本対パラグアイといえば

 6月24日にデンマークに快勝して決勝トーナメントに進んだ岡田ジャパンの
対戦相手はパラグアイ。
 ブラジルやアルゼンチンに比べれば南米の小国なので組し易しと思う
方々がいてもおかしくないが、これが かなりの強敵だ。

  なにせブラジルやアルゼンチンという南米の2大国を相手に常に戦って
いるため相手の弱点を徹底して付いてくるし、日本などが苦手にしている
狡猾さも凄い。

 パラグアイという名を最初に聞いたのは86メキシコW杯で、この時はメキ
シコ・ベルギー・イラクのグループで2位に入り決勝トーナメントの初戦で
イングランドに0-3で敗れている。

 日本絡みでは01年の親善試合では柳沢敦の2発で快勝したものの、ヨー
ロッパにいる主力不在のチームだったのでアテにはならない。

 真剣勝負では五輪代表を含めて2度の対戦がある。

 最初は99年6月にパラグアイで行われたコパ・アメリカで同じグループに
入ったトルシエ・ジャパンが2戦目で対戦。 
 このグループで1位に入るとブラジル&アルゼンチンとはファイナルまで
対戦しないし、トーナメント3試合全てをアスンシオンで戦えるはずが初戦で
ボリビア相手に攻めまくりながら0-0で引き分けて迎えた日本戦だった。

 パラグアイといえば守備の固いチームだと思われていたが、この時は勝
たないと1位通過が厳しくなるという事で猛攻をしかけ日本相手に4点を
取って快勝した。
 とにかく個人技が素晴らしいし、未完成だったフラット3のディフェンスライン
と中盤の間にどんどん入られて来てピンチの連続だった事ばかりが記憶に
残っている。

 もう1つの印象的な試合が04アテネ五輪の初戦。
 いきなり那須大亮のミスから失点し小野伸二のPKで一旦は追い付く
ものの直後に勝ち越されただけでなく、更に1点を追加されて3-1で前半
終了。

 後半に入っても1点を追加され小野の2本目のPKと大久保のゴールで1点
差に追い上げたが、3-4で逃げ切られている。

 ただしアテネ組は大会前にオーバーエイジで召集予定だった小野伸二と
高原直泰が小野は五輪がぶっつけ本番だったし、高原はクラブチームから
ドクターストップがかかり調整不足のまま入ってしまった。

 ただし‘点は取られないけど点を取れない’と思われていた日本が守備の
固いパラグアイから3点を奪ったのは嬉しいサプライズだった。

 パラグアイは日本に勝った後にガーナには1-2と逆転負けしたものの、
3試合目でイタリアに勝って1位通過しファイナルでアルゼンチンに敗れたが
銀メダルを獲得している。

 今回のW杯はアテネ組が主力になる年代なので、アテネで銀を獲得した
世代が中心だから強くて当たり前だろう。
 昨日 韓国に勝ったウルグアイと同じキャラのチームだがウルグアイが第
1回を含めて2度のW杯優勝経験があるのに対し、パラグアイは過去3度
グループステージを突破しているが いずれも初戦で敗れているのでトーナ
メントで勝った経験がないのが日本とすれば救いだろう。

 まぁ日本も02日韓大会では初戦でトルコに0-1で完敗しているのだが・・・・  

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コメント
 
 
 
評価は16強を突破してから (吉法師)
2010-06-28 17:20:36
サッカーに関しては、ミーハー的なレベルを抜け出ませんが、ホームアドバンテージ、対戦相手との力関係に恵まれた2002年に比べれば、今回の方が価値が高い、という意見には賛成です。
しかしながらあくまでも「予選突破」に成功した、と言う事実だけとも言える訳で、次のパラグアイに勝てれば、その時こそが本当に評価すべきであろう、そう考えていますので、ここでは現日本代表チーム・岡田監督への評価云々は差し控えたいです。
29日こそが本当の本番、過度の期待・甘い予想など持っていませんが、その時をじっくりと見守りたいと思います。
 
 
 
マスゴミはステレオタイプですからね (こーじ)
2010-06-28 23:23:54
>吉法師様
 どうしてもマスゴミはステレオタイプですからね。
 大会前は最弱などと言って酷評しながら、グループ
ステージを突破すると英雄扱いですから。

 ここからが本当のW杯になりますよね。
 
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