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草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

べらぼう第9回「玉菊燈籠恋の悲劇」見ました

2025-03-03 09:58:05 | 最近見たドラマ

べらぼう第9回「玉菊燈籠恋の悲劇」見ました。

 「なんて女心が分からない奴なんだ。このトンチキが」と前回、テレビの前の視聴者を激怒させた蔦重。でも二十年来の自分の気持ちにやっと気づいた、なんて泣かせますね。しかし気づいた所で身請など出来ない相談です。それでも年期開けには請け出すと言われ、うれし涙が瀬川の頬を伝いました。

 しかし年期明けまで瀬川の体が保つのだろうか。こうなれば足抜けしかない。と決心した矢先、新之介とうつせみの二人が先に足抜けしてしまいましたね。しかしすぐに追っ手に捕まり、折檻されるうつせみ。

 「だた幸せになりたかった」と言ううつせみに「追われる身になってこの先どう生きていくのか。男は博打女は夜鷹に、なれの果てなんてそんなもんさ。それが幸せか」と松葉屋の女将の容赦ない折檻が続きます。

 花魁にとって金のない男の懸想など、幸せになる邪魔立てでしかないのか。新之介の言葉が刺さりますね。結局瀬川も足抜けを諦め、身請話を受けることのなりました。

「ここは不幸な所だけど、人生を変えるようなことが起きないわけじゃい。そいうゆ背中を女郎にみせる勤めが瀬川はある。瀬川の名を背負うってのはそういうことさ」松葉屋女将の言葉には、説得力がありましたね。でもこの女将ただ者ではありませんね。千両の身請金がいつの間にか千四百両にはね上ってましたから。瀬川に幸あれ……。

 しかし年期明けまで勤め上げて幸せになった花魁はいないのでしょうか。私は一人知っていますよ。落語「幾代餅」の幾代太夫がいるではないですか。たぶんこの話を元にしたでしょう。我がgoo blogでおなじみの「くるねこ大和」さんの「やつがれお夏」という作品もあります。

 やつがれは尻尾の先が黒と白大きな雄猫でがざいます。竹藪の外れの茅葺屋に小猫のチビ太と暮らしておりました。チビ太はやつがれが拾った子猫でございまして、甘えん坊の泣き虫でこざいました。

 ある日チビ太がやつがれの様子がおかしいと針のセンセを呼びにきました。大慌てでセンセが駆けつけると、やつがれは寝込んでご飯も喉を通らないとか。死んじゃうのと泣き出すチビ太を寝かしつけ、何があったのかと尋ねるセンセ。

 理由を聞いてセンセ大笑い。なんと今をトキメク花魁「甘夏太夫」の錦絵を一目見て、恋い焦がれてしまったのです。太夫に会えるのなら三年かけて貯めた金四両と少々、一晩で使っても惜しくない。と言うのでございます。そこまで言うのなら尾張の酒問屋の若旦那と幇間医者というふれ込みで、太夫に逢いにでかけたのでございます。やつがれの袖の中はチビ太もいます。

 さて楽しい夜も明け別れの時間がやってきました。「今度はいつ来てくんなますの」と聞く太夫に「一生懸命に働いて今度来るのは三年後」と貧しい身の上を正直に打ち明けたやつがれ。「わちきは今年の八月、年期が明ける」という太夫に「ここで会えないならおいらの家においでよ」とチビ太が誘います。「名案ざます」と答える太夫。

 朔日の朝太夫は本当にやって来るのでしょうか?チビ太がかわいくてやつがれが大きくて優しくて、ゴロゴロと猫の喉を鳴らす音が聞こえて来そうな作品でした。こんな話。べらぼうの中も登場してほしいですね。

 


べらぼう第8話逆襲の「金金先生」見ました

2025-02-25 06:59:28 | 最近見たドラマ

べらぼう第8話 逆襲の「金金先生」見ました

 蔦重が作った吉原細見「籬の花」は評判も良く、宣言の二倍以上の売れ行きになった。蔦重が細見を売り瀬川が客を引きつける。二人は吉原再建の立役者となったのだった。幻想的な瀬川の花魁道中、見応えがありましたね。

 しかし客は来なくては困るが、多すぎても困るものですね。過酷な労働に疲れはてた瀬川が煙管をふかしながら「籬の花」を愛おしいそうに見ていましたね。口では吉原のためなんて言いながら、やっぱり蔦重のためだったのですね。

 ところがそんな瀬川の心も知らず「お前のお陰だよ。お前には幸せになってもらいたなん」なんて優しいことを言いながら蔦重が差し出したのは「女中寶記」。とびきり良いところに身請けされて、そこのお内儀になれるようにこれを読んでおけというのだ。「馬鹿らしゅうありんす」と答える瀬川。重三にとって自分は吉原に山といる助けたい女のひとりなんだと。自分の気持ちが馬鹿らしいくなったのですね。切ない。

  しかしなんという野暮天、自分の気持ちに気づいていないのですね。しかし気づいた所でどうにもならないものですが、蔦重と瀬川はどうなるのか心配です。しかしもっと心配なのはうつせみと新之介さんですね。この二組には幸せになってもらいたいもですが、吉原ですからね。うまくは烏賊の嘴でしょうか?

 さてもう一つの心配ごとは鱗形屋の復活です。新たに出した「金金先生栄花の夢」が面白いと、江戸の本好きを虜にしてしまいましたね。そうなると心配なのは蔦重の地本問屋への加入ですそ。心配する瀬川に吉原の親父達が協力してくれると、蔦重は落ち着いたものです。

 ところがそうは問屋が卸さない。鶴屋が西村屋や鱗形屋他数名の地本問屋を引き連れて、吉原にやってきました。蔦重や忘八親父たちを前にして、今後は鱗形屋を支援していくので蔦重を仲間に入れる話は無かったことにしてもらいといと、言いだしたから大変です。

 この風間俊介さん演じる鶴屋喜右エ門、なかなかのやり手ですね。危うく忘八親父達に丸め込まれそうになった問屋仲間を退場させると、後は自分一人が親父達を相手にします。「私もそう言うのですがねー」親父達が何か言う度に同調するのですが、「仲間が承知しませんもので」での一点張り。あげくに今日この場に来ない者の中には「吉原者」のような卑しい外道とは、同じ座敷に座るのも嫌だ言う者もいると、言い出す始末。

 これに怒った駿河屋の親父さま。いきなり鶴屋の首根っ子を掴んで階段からたたき落とし、地本問屋の吉原へ「出禁」を言い渡しました。「覚悟しろやこの赤子面!」これで地本問屋は吉原に関する本が出せなくなるが、蔦重は吉原以外では本を売ることができなくなる。痛し痒しですね。

 駿河屋の親父さまの階段落とし、これで三回目ですね。あと何回あるかしら?ちょっと楽しみですね。それにしても「赤子面」とはよく言ったものですね。確かにこのドラマの中の風間俊介さんは子供ぽい顔をしているし、背丈も肩幅も何もかもが小さく見えますね。撮り方次第ではそこまで小さくは見えないのに、おかしいと感じていたのですが、駿河屋の親父さまに「赤子面」と言わせたかったのでしょうね。

 階段から突き落とされてもなおポーカーフェイスの鶴屋喜右エ門。私の経験では、自分の一番気にしているところを言われのが一番腹が立つものです。果たして鶴屋さんの胸中は如何に?蔦重はこの難局をどう乗りきるのか?次回が楽しみですね。


べらぼう第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」見ました

2025-02-17 07:54:29 | 最近見たドラマ

べらぼう第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」見ました

 どうしても版元になりたい蔦重。蔦重の仲間入りを嫌う地本問屋連中に、今までの倍は売れる細見をつくってみせる。と大見得をきって作ったのが「吉原細見『籬の花』」 

 大きさは従来の細見本の二倍はあるのが、その分薄くって懐に入れて持ち歩きしやすい。川岸見世も含めた吉原の女郎の名をすべて入れ、目当ての見世がすぐに見つけられる。随所に工夫され、値段は今までの半値。その上花ノ井の瀬川襲名のプレミアム細見本。

 今回は忘八以下吉原全体が蔦重側につき、呑気な義兄さんや新之介さんという強い?味方も得た。果たして蔦重、版元として認めてもらえるのだろうか。それにつけても気になるのは鱗型屋ラブリン。このまま黙って引き下がるのだろうか?蔦重憎し!次回が楽しみですね。

 安くって薄いけど情報盛りだくさんの「籬の花」。若いころ購読していた「ぴあ」という情報誌を思い出しました。もちろん「ぴあ」の説明など不要でしょうが、私が東京に出てきたころは「ぴあ」は薄くって値段も百円でした(たぶん)。映画やコンサートの情報が掲載されていました。

 私は主に映画の欄を見ていたのですが、東京中の映画館で何を上映するのかが分かりました。当時は東京のいたるところに名画座があり、旧作映画が格安の料金で観れたものでした。休日には「ぴあ」片手に名画座にほぼ一日中いました。昔は何度でも観れたものです。

 銀座の「並木座」で鈴木清順の「喧嘩えれじぃ」を池袋の「テアトルエコー」でジャンポール・ベルモンドの「ラスクムーン」を観ました。高橋洋子主演の「旅の重さは」どこだったかな?高田の馬場の西友の隣や飯田橋の名画座にもよく行きました。今もあるのでしょうか。

 朝一番に入って、出てくるのは夕方間近。暗い所から急に明るい所に出て、クラクラしていまいした。いまでいうおひとり様。貧乏なおひとり様には「ぴあ」と「名画座」は救いの神でした。今回の「べらぼう」は懐かしい青春時代を思い出させてくれました。

 


べらぼう第6話鱗剥がれた「節用集」見ました

2025-02-10 06:59:07 | 最近見たドラマ

べらぼう第6話鱗剥がれた「節用集」見ました

  版元になるには鱗型屋お抱えの「改」になり、いずれは暖簾分けしてもらうしか手がない。蔦重も吹っ切れたのでしょうね。もともとあった青本を、江戸っ子が楽しめるような粋の話をにできないものかと。鱗型屋ラブリンと一緒に知恵を絞っていました。

 悪い奴を一人つくると話はおもしろくなる。悪い奴の名前は「源四郎」(当時店の売り上げをちょろまかす悪い手代を「源四郎」といったとか)。いいじゃないか「うがってら」。そういう「うがち」を全編にちりばめよう。ありがた山のトンビがらす。恐れ入谷の鬼子母神。「地口(じぐち)」も入れよう、江戸っ子って言えば地口だぁって。という具合に二人で大盛り上がりでしたね。お陰で「ありがた山の寒がらす」みたいな言い回しのことを「地口」っていうのだと分かりました。

 さて蔦重を罠にはめた鱗型屋さん。江戸を代表するような老舗の地本問屋なのですが、あの迷惑大火で経営が傾いてしまったようですね。そこで「節用集」の海賊版の出版に手染め、奉行所に引っ張られてしました。

 内偵に現れたのは若き鬼平さん。だいぶ大人になったようで髪型もきちんとしてました。まだまた奉行所勤めではないが、探りを手伝っていたという。これを足がかりに奉行所、火付け盗賊改方の道に進むのでしょうか。今後の若き鬼平さんが楽しみですね。

 また今回は「地口」なんて言葉が出てきたせいか、たくさんの地口が登場しましたね。上がったりやのカンカン坊主とか占め子の兎(しめこのうさぎ)とか、まさに地口のオンパレードでしたね。その中で一番良かったのが、若き鬼平さんの濡れ手に粟餅(ぬれてにあわもち)でしたね。

 鱗型屋が危ないと知っていて黙っていた蔦重。心の何処かにこいつがいなきゃ取って代われる思っていたが……。「濡れ手の泡、棚からぼた餅なのだけど。堪えるこもんですね」と肩を落とす蔦重に、粟餅を差し出す若き鬼平さん。「濡れ手に粟」と「棚からぼた餅」を併せてと「粟餅」だとか。

「落とした泡餅、せいぜいありがた頂いておけ。それが落とした奴への手向けってもんだ」うまいこといいますね。若き鬼平さんの今後の活躍を期待します。

 さて落とした粟餅、餅旨い不味いか。次週が楽しみですね。


べらぼう第五回「蔦に唐丸因縁の蔓」見ました

2025-02-03 11:09:59 | 最近見たドラマ

べらぼう第五回「蔦に唐丸因縁の蔓」見ました

「よってたかって梯子を外しやがって、べらぼうがぁ!」

 前回鱗形屋ラブリン一派の罠にはまり「雛型若菜」の版元から外された蔦重。その痛手がなかなか癒えないようですね。イケメン横浜流星のブーたれ顔。これはこれで一見の価値はありますね。

 しかしこの時代、株を持たなければ商売ができぬ仕組みになっているのは常識。そこを見逃すなんてトンチキもいいとこだ。と花ノ井に言われて「どうせ俺ぁトンチキのべらぼうだよ」と今度は開き直ってしまった。さすがの花ノ井もこれには愛想を尽かしたようですね。

 しかし蔦重が納得できないのは後から来た者は版元になれないことだ。鱗形屋からのお抱えの「改」にならないかとの誘いがある。そうすれば本を売ることができるのだが、それではどんなに頑張って本を作っても鱗形屋の出版になってしまうのだ。

「なるほど、欲が出てきたのか。てめぇが骨折って作った本をただでやるのが合点がいかねぇッてことか」

 と義兄さん言うのだが、蔦重は自分の名「耕書堂」の名で本を出したいのだ。しかし版元にはなれない。それが悔しくてウジウジしている若き日の蔦重。アホなダジャレなんて言えない位に悩んでいるのでしょうね。そこで今回は悩める蔦重に代わって、源内さんが江戸っ子魂見せてくれましたね。

 さてこの平賀源内さん。群れを嫌い権力を嫌い束縛を嫌い、何処の組織にも属さず(属したくても属せない)溢れんばかりの知識とひらめきを武器に、「定」に縛られた江戸の世を生きる自由人。だがいつも金繰りには困っている。今回は炭屋の主人と借金自慢をしていましたね。自慢比べには勝ったのでしょうかね?

 悩んだ末鱗形屋の専属「改」の道を選んだ蔦重。消えた唐丸。興味は尽きません。さて来週は……。