やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

生まれてくる命と地球という母体に帰っていくこと

2022-05-18 20:30:03 | おもう。
昨日、熊野ツアーの旅日記を作り終え、
次の屋久島ツアーの準備を始めている。
屋久島では、植物たちが森で共存しながら生きている姿を通して
「共存して生きる」とか「適応して生きる命」そのもののことを
ダイレクトに感じることができる。
(優秀なガイドさんが教えてくれた感覚なんだけどね)

私の中では、いま、
私たちの存在と地球がどんなのか
イメージで思い描くことができる。
それを教えてくれたのも、イタリアに行ったときのイタリア人のガイドさん。
「地球というクルクル周り続ける大きな母体の中で
すべての生き物が生まれてはまた母体に戻っていく。私たちのそれは
一瞬のことで、すべては地球の一部として繋がっている」
という感じ。長い時間の中のな感覚。
このイメージはどの宗教より、(小さい頃からキリスト教とイスラム教に親しんだし、
仏教も少しはわかる私だけど)
どの哲学より、どの宗教観よりシンプルでわたしに、馴染んだ。

全ては圧倒的な大きな地球という母体に包まれている
みんな、母体にかえる

それを思うと、くよくよしない大きな心が生まれる感じする。

どうしてこんなことを書いたかというと、
さっき、野沢温泉に住んでいるガイドの飯田さんから
「森太郎が倒れて死んじゃった」という連絡がきたから。

森太郎は樹齢400年のブナ。
去年と今年、特別ツアーを作って、会いに行った、ブナの大木。
雪の時しか近づけない
鍋倉山(関田山脈)の巨木の谷に住んでいる

今年3月の森太郎




写真ではわからないかもしれないけど
見えているのは深い雪から出た上部分、
幹はブナのもとは思えないほどゴツゴツして、こぶだらけ、
上のほうからそれだけで一本の木かというほど
大きな幹が枝分かれてしている。

今、雪は数センチ残る程度で、
周囲には新緑の葉がキラキラしている中で
森太郎が倒れている写真が送られてきた。

まじか・・・先は長くないとは聞いていたけど
今年までだったんだ・・・・
木は、倒れてもしばらくまだ、生きているよね。

倒れながらも次世代にたくさんのものを残しながら。