旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション11 「とり御飯」(名古屋駅)

2021-11-09 08:23:21 | 駅弁コレクション
【とり御飯】(名古屋駅)
                           2021.11.09投稿

1977年(昭和52年)4月26日購入 価格400円
                          [製造元]松浦商店

 1977年(昭和52年)4月26日の日付から、NHK的に表現すれば「大型連休」で帰省する際に購入したものです。
 帰省時は、講義終了後の夕方の新幹線で東京に出て、友人のところに1泊するのが常でした。
 この時は、東京で1泊しないで帰省するために、名古屋駅で初めて購入した駅弁だと思います。

 「とり御飯」は、創業1878年(明治11年)の名古屋駅で駅弁の製造・販売をしている松浦商店で、最も古い歴史をもつと言われる駅弁です。
 1937年(昭和12年)に「親子めし」として販売を開始し、戦後に「鳥御飯」、その後に「とり御飯」、「天下とり御飯」、「特製とり御飯」と名前を変え、2016年(平成28年)のリニューアルで、再び「天下とり御飯」となり現在も販売されています。
 1982年(昭和57年)発行の『駅弁全線全駅』(主婦と生活社)に、当時の『とり御飯』がカラー写真と共に紹介されています。


 折箱の2分の1にとりスープで炊き込んだご飯を盛り、とり肉そぼろと卵そぼろを対角線できっちり仕切って敷きつめてある。黄色と茶のコントラストは絶品。とりそぼろは、みりんとしょうゆでいり煮にしてあり、甘からず辛からずたいへんいい味に仕上がっている。仕切りのもう半分は副菜で、とりのチューリップ、とり肉のハム、とりささ身、かまぼこ、カリフラワー、守口漬け、きゅうり、ゼリーと、もれまた鳥を中心に大サービス。
 全国的に有名な名古屋コーチンを売ものに、この弁当が発売されたのは昭和10年。以来ざっと45年間も人気駅弁の地位を保ち続けている。それも、食べやすいようにスプーンをつけるなど、細かい心配りを忘れなかったからだろう。


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