【東北新幹線E5系はやぶさ弁当】(八戸駅)
2024.1.30投稿
2023年(令和5年)5月13日
スーパーマエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格1,380円
[製造元](株)吉田屋
東北新幹線で「はやぶさ」などで使われているメイン車両、E5系の写真をデザインした掛紙(スリーブ)です。
E5系の下の「飛雲ホワイト」を模した白と、上の「常盤グリーン」を模したエメラルドグリーンという塗り分けを上手く活用したプラスチックデイの容器で、白い部分が駅弁が入っている舟、エメラルドグリーンの部分が蓋となっています。
側面の赤いラインは「はやてピンク」を模しているようですが、紫色に近い色に北海道新幹線のH5の「彩香パープル」のようにも見えます。
中身は舟に直接詰めるのではなく、紙の容器に詰め、シートを被せた上にスプーンが載っています。
御飯はケチャップライスで乾燥パセリが散らしてあります。おかずは、オムレツ・肉シュウマイ・ウインナー・ハンバーグ・鶏唐揚げです。デザートはみつりんご(乾燥リンゴ菓子)です。
蓋と舟は爪でカッチリと止まるため、容器を再利用して何かの入れ物にしても活用できそうです。
容器は2011年(平成23年)3月の東北新幹線「はやぶさ号」運転開始の、2010年(平成22年)12月の販売開始から変わっていません。
内容は数回リニューアルされていますが、お子さまランチ風というのは変わりありません。
掛紙(スリーブ)は、栄養成分等の表示が加わったため左右のデザインが一部変更にはなっていますが大きな変更はありません。
製造・販売の吉田屋と言えば、1961年(昭和36年)の販売開始以来のロングセラー駅弁『八戸小唄寿司』が有名です。
創業は、東北本線戦線開通の翌年1892年(明治25年)。駅弁販売は東北本線では宇都宮駅・一ノ関駅に次いで3番目で、全国でも8番目と言われています。
板前を志す函館の若者が包丁一本を携えて上京の途中、開業したばかりの尻内駅(現 八戸駅)で下車したところ。偶然、駅長の目に留まり、駅員のまかないの仕事を任されることになり、翌年にはおにぎりと漬物だけの弁当をホームで売り始めたのが「吉田屋」の始まりだそうです。
2013年(平成25年)4月には、東京工場操業を開始しています。(現在、工場の存在や稼働については確認できません。)
また、2016年(平成28年)3月19日、新函館北斗駅併設の「北斗市観光交流センター」で、「BENTO CAFE 41°GARDEN」(弁当カフェ よんいち ガーデン)を開業し、駅弁を販売しています。
なお、「よんいちガーデン」は、北斗市が北緯41度にあることにちなんでいるそうです。
そして、尻内駅(現 八戸駅)で下車した吉田屋初代は、北海道北斗市(旧・大野町)出身だそうです。
2023年(令和5年)9月15日と16日に製造した弁当を食べた消費者より商品の異常や食中毒を訴える声が日本各地から相次いだことから、吉田屋の全面的な営業禁止処分命令がだされました。
営業禁止処分が11月4日付で解除されたことから、1日あたりの製造数の上限を設けるなどの対策を取ったうえで、6日から八戸・新青森・盛岡の3駅で駅弁販売を再開しています。
現在、公式ホームページでの商品紹介は削除され、食中毒に関するお詫びとその後の報告がメインになっています。
そのため、現在販売されている駅弁に関する情報は入手できません。