そよそよ風がふいてます

青い葉っぱが揺れてます

8☆子どもに必要な学び

2006年07月15日 | Weblog
 小学生年齢だった2年間のホームスクーリングをともに過ごして
思ったことは、いかに学校の学びがうすっぺらで限界のあるものか、
ということでした。学校の外には好奇心旺盛な子どもたちをワクワク
させるようなもので溢れていました。

交通機関ひとつとってもそのしくみ働いている人、バス・鉄道・船・
飛行機それぞれの乗り方の違い、駅、港、エアポート。地名や地図の
重要性、お金の扱われ方、広告。丁寧なことばや外国語、。
ちょっと友だちの家に電車、バスを乗り継いでいくだけでたくさんの
ことが学べるのです。
人の観察はその中でも大きな収穫になるものでした。

みんなで科学館や博物館に行っても、ただ解説員について行き説明を
受けるだけではなく、行ったそれぞれが違う感性で動き回る様子に
面白さを発見したりできるのです。誰かの物知りに目を丸くしたり、
あこがれてみたり、学年を越えて面白さを満喫できるのです。

 大人は子ども時代の感性を軽く見過ぎてしまっているように思えて
なりません。子どもの時こそ一箇所にしばられることなく5感を働か
せてそのときにしかできない経験を思いっきりするべきと思います。
ホームスクーラーの子どもたちはやってのけました。
お互いに刺激しあいながら、世の中のこと、世界のこと、人間模様・・・。

充実した経験は子どもたちを早熟にし、学ぶべきものからしっかり学ぶ
ことをおぼえ、社会に貢献できる若者へと成長させました。
みようみまねでお金を稼ぐことも試してみました。手芸やお菓子作り、
ティールーム洋裁。とても有意義な経験でした。
それでも教科書の学びがしたい子は1学年の1科目を一ヶ月で終わら
せる芸当もしていました。必要と思えるものに集中力が働くんですね。

学校でなければ子どもは学べない、ではありませんでした。
学校で学べなかった子どもたちは実社会で、自分と向かい合うことで
学びの必要性に気づき、なかば遊ぶかのように学んでいけたのでした。

英語に目覚めた娘に小6のある日県立高校の入試問題を差し出したら
87点取りました。楽しんで学んだ結果です。そのときは誰でもでき
るんだと思っていたようです。そんなことも他と比べられないで自分
なりに学んでいるからで、素敵ではありませんか。