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元県職員が総務委員会で証言 核心部分は「百条委員会でないと」と証言拒否

2005年03月17日 | 長  野  県  政
16日行われた、県議会総務委員会で、参考人として出席した元県職員が、
「口止めされたので核心部分はこの場では話せない。百条委員会でなら話せる」と証言を拒否した。県は田中知事名で出した文書で、公務員の守秘義務違反になるーと口止めしている。

この元県職員は鈴木央さんで、本メルマガ2月14日号下記見出し記事で書いた方。
● 元・行革チームグループリーダーが内部告発
http://blog.melma.com/00060168/20050223123056

鈴木さんは、去年6月に県を退職するまで、行政システム改革チームのグループリーダーとして外郭団体の見直し作業に携っていた。退職したのは元からの人生プランによるもので、田中知事から圧力を受けたことが原因ではない。このようなことをわざわざ書かなければならないこと自体が田中県政の異常性を示していることを読者は感じ取っていただきたい。

鈴木さんの内部告発は最初、竹内久幸議員のメルマガに掲載された。参考人として出席したのもそれがきっかけ。最初にインターネットで告発を行い、それから議会という公の場で発言し、それをマスコミが後追いで報道していることになる。インターネットがマスコミをもしのぐ役割を果たしたことになる。

鈴木さんは竹内久幸議員のホームページ掲載のものと同趣旨の田中県政批判を一時間以上にわたって行った。これまで、県内部で田中知事の改革と称する作業に関わっていただけに、具体的で細かな部分にまで踏み込んだ批判だった。

証言の最後の方で核心に触れた質問が出た際、
「口止めされたので話せない」といった発言が出た。

鈴木さんは、
「県側から言い掛かりを付けられないために」
この日の証言が、公務員の守秘義務違反にならないかどうかの確認を県側に求めていた。

その回答は、
「総務委員会は法令による証人鑑定等にはあたらない」といったもの。
これはどういうことかというと、”法令による証人鑑定”は百条委員会しかないので、田中知事が「やるなら百条委員会でやれ。総務委員会ではするな」と言ってきたようなもの。
このため、鈴木さんの発言は核心部分が欠けたまま。

鈴木さんは「不完全燃焼に終わり、残念」といっている。
田中知事に確認を求めたことについて、
「私が慎重に過ぎるのかもしれませんが、安心して私や現職職員が証言できるようにしたいという思いがあります。機会さえくればいつでも証言できるような準備はしておきます」
と語っている。

元長野県調査委員会委員で、田中知事のやり方を批判して委員を辞任している醍醐聰・東京大学大学院教授も傍聴に来ていた。醍醐さんに発言が求められる場面があった場合に備えて来ていたが、この日はそういう場面がなかった。

醍醐さんは、
「田中知事は県の情報を後援会幹部などに勝手に流しているのだから、田中知事から止められる筋合いはないと思う」と田中知事が鈴木さんの証言にストップをかけたことを批判していた。
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本日はこの後、複数回にわたって様々な議会情報を更新する予定。

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