goo追撃コラム&取材メモ【予備サイト】

かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

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2009年07月14日 | 長  野  県  政

          追撃コラム&取材メモ

          (旧 田中県政追撃コラム) 

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金子勝・慶大教授、県委員解任問題─→ 騒動拡大の様相

2007年08月10日 | 長  野  県  政

        「天声人語」が大チョンボ!

長野県公共事業評価監視委員会委員だった金子勝・慶応大学教授の解任問題がこじれて騒ぎが広がりそうな雲行きだ。

2007年08月09日(木曜日)付の朝日新聞「天声人語」がこの問題について触れているのだ。
http://www.asahi.com/paper/column20070809.html
しかし、基本事実に触れない誤った認識の元に書かれたもの。

<任期半ばで辞職を勧告したという。うち1人の有識者は、意思確認もないまま解任されてしまった。>
と書かれているのだが、この有識者とは金子氏のことで、金子氏が不当に解任されたように書いているが、金子氏が一度も会議に出席していないことや、連絡先すら長野県に知らせていなかったことには触れていない。

<異質なものを排除しがちな時代への警鐘に、わが意を得たものだ。>
と書いているが、この問題はそういうレベルのものではない。思い込みによる勘違いというしかない。他のものならともかく、天声人語がこういう間違いを堂々と書くのを見ると脱力する。

朝日新聞のレベルの低さが一地方支局だけでなく、看板コラムにまでおよんでいることを自ら暴露してしまったことになる。ある長野県政関係者は、天声人語を笑っていた。


騒動はさらに広がる様相だ。金子氏は10日午前、長野県庁で土木部長に面会をする。後ろにテレビカメラをしたがえて。
どうやら、長野県内のテレビ局が金子氏とタッグを組んで、この問題を取り上げるということらしい。基本事実を忘れて悪乗りするテレビにも困ったものだ。

一方、これと反対の視点からこの問題を扱おうというマスコミの動きもある。これについて詳細は発表の段階でない。今はただ、今後の展開に注目を─とだけ言っておきたい。

朝日新聞  天声人語  2007年08月09日(木曜日)付

 近ごろの漫才には、「もうええわ」という言葉が頻発するそうだ。2人が掛け合い、話がかみ合わないと「もうええわ」。捨てぜりふを放って打ち切る。ここで客席はどっと笑うのだろう。

 こちらは笑ってもいられない。長野県に公共事業を評価監視する委員会がある。煙たい意見を述べる委員らに、県は「もう結構」とばかり、任期半ばで辞職を勧告したという。うち1人の有識者は、意思確認もないまま解任されてしまった。

 長野は昨夏、「脱ダム」を掲げた前知事から、ダムを是とする現職に代わった。県側は否定するが、勧告された委員らは「邪魔者の一掃か」と不信を募らせている。行政と漫才は違う。異なる意見に根気よく耳を傾けるのが、治の王道ではなかったか。

 「議論の必要なし、問答無用。こういう笑いに浸り続けるのは危険なことじゃないですかねえ」。落語の桂歌丸師匠が以前、本紙に意見を寄せていた。結びには「笑いに限った話ではありませんよ」。異質なものを排除しがちな時代への警鐘に、わが意を得たものだ。

 似たことは、国政にもある。安倍首相肝いりの、集団的自衛権をめぐる懇談会もそうだろう。メンバー13人をぐるり見渡せば、行使の容認に前向きな人ばかりだ。世論を分かつ大テーマなのに、異なる声を聞く耳はないらしい。

 論敵について、勝海舟が言ったそうだ。「敵がないと、事が出来ぬ。国家というものは、みンながワイワイ反対して、それでいいのだ」。おおらかさと懐の深さは、今は昔の無い物ねだりだろうか。

関連 追撃コラム記事
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51682155.html
朝日新聞、偏向記事のつくられ方──長野県が金子慶大教授を委員解任

  田中前知事が落選10日前に委任した県委員解任騒動
  一度も出席しないのに、解任けしからん─と最後だけ突如出席
  県部長名入り手紙を”怪文書”と口走る金子慶大教授の非常識 


田中康夫代表の、寒~~い、長野での初遊説 最前列に抜擢教育長

2007年06月06日 | 長  野  県  政

  集まったのは、コア支持者とマスコミだけ

夏の参議院選挙への出馬を4日表明した田中康夫・新党日本代表が、5日長野県内4ヵ所を遊説してまわった。午前中に軽井沢駅前をスタートし、その後上田駅前、長野駅前、松本駅前と一日でまわった。出馬表明しているコメンテーターの有田芳生氏や、出馬要請中のタレント河内家菊水丸は同行していなかった。

  ─割り込み情報─ 
ここを見ると、河内家菊水丸さんの出馬はなさそう。
田中康夫が勝手に言っているだけのよう。
http://andoh.iza.ne.jp/blog/entry/188570/
幸いにも、夕方までに携帯電話で取材することができ、
「びっくりしているだけ」「直接、言われた話ではないですから…」
「いまは『盆踊りツアー出陣式』(24日、大阪・そごう劇場)で
頭の中がいっぱい」

田中さんに気を遣ったのか、完全に否定はしませんでした。
それでも、否定的な雰囲気は伝わってきたので、ひと安心。

参院選田中康夫長野駅前JR長野駅前には予定通り午後2時ちょうどに、紅白のペインティングを施した新党日本の派手なワンボックスカーに乗って田中康夫は現れた。
聴衆はご覧のとおりパラパラとしかいない。これでも事前に支持者にはメールや電話連絡がまわって精一杯の動員をしたようだ。こんな派手な車が駅前の人通りの多いところに停まっているのに、そばに行こうという人はいない。田中康夫のまわりに集まっているのは元から田中ファンのコアな人たちだ。

多目に見ても50人、そのうちマスコミ関係者が20人ぐらいいるのか。一般有権者向けというより、マスコミ取材向けのイベントという感じ。上演時間も20分間ぐらいの短いもの。

参院選田中康夫長野駅前2近くに寄った写真が二枚目のもの。田中康夫の目の前でじっと演説を聴いている人物は、何を隠そう長野県前教育長の丸山氏だ。背が高く黒いカバンを両手で前にさげている。その向かって右で、顔をしかめ腕組みしている人物は田中康夫の応援団長として知られている平安堂書店会長の平野稔氏。

平安堂書店本店はこの写真左手40メートルほどのところにある。ふたりは多分そこから歩いてきたのではないか。元教育長殿は今は平安堂の顧問かなんかに収まっている。会長と顧問が連れ立って故郷にあいさつ回りに来た前知事を出迎えた格好だ。
肩書きを使った立派な天下りだが、これはいいのか?平野氏は高校事務長であってもこの人物を顧問に据えただろうか。

職を辞したとはいえ、ついこの間まで教育長だった人物が前知事の選挙演説の場にこうもあからさまに姿を現すのも改革の成果なのだろうか。
田中康夫は演説で「私が長野県で行った様々な改革の輝きを全国に広げたい」と言っていたが全国の教育長がこんな風に政治、いや選挙に首を突っ込んだらどうなるのだろう。
高校の事務長が教育長になれたのは、田中知事の依怙贔屓(えこひいき)のせいではない、といっても誰が信じるだろう。ご恩忘れまじ─と当の本人がこの場にいるのが何よりの証拠ではないだろうか。

「改革の輝きを」と言っているところに感心する。「リタイヤ・高齢・官僚」の三悪条件がそろった村井仁氏相手に大差で負けたくせによく言うわ。改革でもなかったし、ぜんぜん輝いてもいなかった。こういうところがペテン。

全国区で立候補しているのに、景気づけに長野県に来たんだろうが、思いのほか寒~~い、状態にこっちのほうが引いてしまった。頼みの綱の長野県がこの有様では見通しは暗い。

平安堂会長の平野氏は40万票を─と皮算用していたようだが、これは単なる願望。なんら根拠があるわけではない。去年夏の知事選で53万票獲得したことから当てずっぽうで言っただけ。もともと選挙のことなど、いや政治のこともなにも分かっていない人なのだ。

丸山氏についてはこの記事の最下段をご覧ください。
2006年01月21日
県教委、無反省 いじめ自殺に問題なしーのメッセージ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/50515577.html


拍子抜けした田中県政の終焉

2006年09月13日 | 長  野  県  政

  村井当選ではなく、田中落選の感慨
   改革サボりの鬼っ子が田中知事

大勢が判明するのは深夜だろうと多くのマスコミが報じていたし、私もそう思っていた。6日夕刻、村井有利の情報が流れてきた。確認したら、それは午前中のもので、午後はほぼ同じになった─という情報も出てきた。
取材しているマスコミ記者たちも「正直どっちが勝つかわからない」と言っているものが多かった。ところが、午後9時20分ごろにはSBCが村井当確を打った。

これまでいくら叩いてもビクともしなかったものが、文字通り一夜にして崩れ去ってしまった。あまりのあっけなさに拍子抜けした。5万票差ぐらいで田中が勝つのではないかと思っていた。

結果はこの通りだ。

当選 村井仁  612725 票 
    田中康夫 534229 票   
78000票あまりも村井氏が田中氏を上回った。
投票率は前回(73・78%)を7・80ポイント下回る65・98%だった。
村井氏に浮動層がかなり乗ったのではないか。田中票が前回82万票からこんなに減るとは思わなかった。

こう考えれば合点がいく。前回田中氏が獲得した82万票の中には感度の高い票が含まれていた。それが今度は田中知事の問題性を見抜き、とりあえず村井氏に乗った。
せっかちな私は、遅々たる民意を侮っていたのかもしれない。

これまで6年間田中県政をウォッチしていたが、無理が通って道理が引っ込むことの連続だった。私の気持ちの中で負け癖がついてしまっていたようだ。こんな不合理が通るのか!ということがあまりに多かった。それは私だけの思いではない。もっと直接的に田中県政の被害にあっている人は数多くいるはずだ。

与えてはならない者に、与えてはならない権力を与えた結果の混乱が田中県政の6年間ではなかったか。よかったものなどなにもない。結果としていいことはあったかもしれないが、それはあくまでも結果論だ。派生して生まれた副産物のようなものだ。
田中康夫は人の上に立つべき人物でない。世の中には恐ろしい人物がいたもので、そして、そういう人物が一応作家として評価されていたのに驚いた。日本社会の危うささえ感じたものだ。

長野県庁や行政を見世物にした。田中康夫が巨悪だったら、問題ははっきりして追及しやすかったかもしれない。ところが生憎、小悪党でしかなかった。巨大な利権など目指そうとしても彼には無理だ。悪事を働くにもそれなりの能力は要る。悪党なりの信頼関係も必要だ。幸か不幸か彼にはそういうものはなかった。
田中康夫が何をしようとしたのかよくわからない。本人にもわかってないのではないか。ただ騒ぎを起こしただけだ。建前を論じるマスコミはそういえないだけだ。何かしら意義付けをしているだけだ。建前論の中で田中康夫は改革者を装っていただけだ。本質的改革をサボっていた日本社会が産み落とした鬼っ子が田中知事だったのだ。
我々が田中知事なるものから何か学ぶものがあるとすれば、反面教師として斯くあってはならないものの標本とすべきだろう。

私は元々田中康夫が嫌いではなかった。彼の社会時評の共感者でもあった。しかし、間近で見て、それは間違いで、長年騙されていたことのショックが大きかった。それが元でこんなことを6年間もやる破目になっていた。田中康夫が落選し、一応の決着がついたので人心地ついた。
人の悪口を言うのは気分のいいものではない。田中康夫と付き合っていると精神衛生上よろしくない。ある種の呪縛から逃れられるような開放感がある。今はまだ十分な実感がない。

 これから村井さんは大変だ
長野県政はこれから大変だろう。いちばんそれを感じているのは村井仁氏ではないか。問題は山積だ。ダムはどうする?高校改革は?県庁内の人事は?

村井氏に対する視線は冷たいものになるだろう。村井氏が勝ったのではなく、田中康夫が負けたのだから。田中知事を引き摺り下ろすことがとりあえず村井氏に期待されたことだが、勝ったとなればそれだけではすまない。いや、そもそも村井氏が本当に勝つなどと最初は誰も思っていなかったのではないか。
これから何かと田中知事と比較されるだろう。うわべだけ調子のいいことを言ってきた田中知事の後だけに、何をやるのも難しい。

深夜話した県議は「これから俺たちの真価が問われる」と言っていた。反田中県議はこれまでは田中知事を批判だけしていればよかったが、これからは責任ある県政を作っていかなければならない。

「大局的に見れば、何十万人もの下した結論には間違いはないということだろうね」ここ何年かの長野県政の選挙結果をみてその県議が言った。吉村県政から田中県政へ、そして村井氏へ─。巨視的に見れば有権者は賢い選択をしたことになる。


堕ちた犬は叩け─が世論の習性だ。これから田中批判は強くなるだろう。あれだけ無茶苦茶をやってきた田中県政だから、何もなしに終焉を迎えるわけにはいかない。いままで遠慮していたマスコミも田中批判を強めるだろう。いや、もう手のひらを反したように田中批判をし始めている。
遠慮していたのはマスコミだけではない。これから一波乱、二波乱あるはずだ。独裁の最後は平穏には終わらない。もうしばらくはこの活動を続けていく必要がある。

 

昨夜8時台からアクセスが増え始め、9時台には急上昇し一時間で1100を超えた。その後若干落ちたものの、深夜まで続いた。一日で5500を超えるアクセスがあった。もちろんこれまでで最高だ。普段は1500前後だ。日曜日は半分近くに落ちる。


田中落選の報が流れてしばらくして、これまで関わりのあった人や東京のマスコミ関係者数人から祝電めいた電話やメールがあった。私が当選したわけではないのだが、気持ちはわかる。


長野県知事選 村井仁氏が当選確実!

2006年09月13日 | 長  野  県  政

村井仁氏の当選が確実に!  9時20分ごろTBS系テレビのテロップで速報が最初。

後ほど、関連情報をアップします。

信毎/SBCが 21:30現在 開票4.4% という異常に早い段階で村井仁氏の当確を打った。接戦が伝えられ、大勢判明は深夜になるものと思われていただけに驚いた。

NHKは開票率8パーセントの段階でもまだ当確は打っていない。

NHKも 8月6日 21:47 開票 13% で 村井仁氏 当確。

 

 23:41現在 開票終了    投票率は 65.98 %   前回は 73.78 %

当選  村井 仁   無所属・新  612725

     田中 康夫  無所属・現   534229      


とりあえずの感想。 23:20

改革を旗印にしたが、その実、非常に問題の多い田中県政にこれで終止符が打たれることになる。長野県政はこれから正常化への道を歩むことになるわけだが、県議会への批判が帳消しになったわけではない。
知事候補選びのドタバタ振りを見てもわかるように、村井氏の当選は最初から見込まれていたものではない。

7月の中旬、村井氏が出馬の決意を固めたころ、村井氏を囲んで早朝のごく私的会合があった。
その場で村井氏は、
「本当は出る気はなかったが、みんながどうしてもと頼むものだから出た」と出馬をめぐっての事情を語っている。ごく内輪のひと十人ほどの会合だったので、本心を語ったものと思われる。
誰も出る人がいなくて、にっちもさっちも行かなくなっての出馬だったようだ。勝てたのは僥倖といわなければならない。反田中の県議会関係者はそれを肝に銘じてもらいたい。 

 

田中知事が落選したことにより吹き出す問題がいくつかある。これまで書けないでいたものを書くことになるかもしれない。今後も、状況を見ながらしばらくの間は続ける予定。少なくとも、田中知事の任期が終わる8月いっぱいまでは更新していく。


  ミ ニ 情 報 

22:10 ごろ田中康夫氏の携帯に電話したが、十数回鳴らしたが留守電センターにもつながらず。

それより前、21:40  ごろ田中知事を熱烈に支持する、北山早苗議員の携帯に電話したが、留守電センターに。

21:55 ごろやはり田中知事熱烈支持の今井正子議員の携帯に電話、こちらは応答があり、非常に暗い声で、「いまは何も話す気になりません。これから田中事務所に行くところ─」と話していた。


     開 票 速 報 

信毎/SBC 長野県知事選挙開票速報
http://sbc21.co.jp/my-cgi/sbc_senkyo-tiji2006.cgi

NHK 長野県知事選挙開票速報
http://www.nhk.or.jp/nagano/senkyo/index.html

長野県選挙管理委員会 
平成18年8月6日 執行 長野県知事選挙開票状況

http://www.pref.nagano.jp/senkyo/chijisen/count.html


事実上の”発禁処分”茅野氏が配布しようとした冊子

2006年07月07日 | 長  野  県  政

元八十二銀行頭取の茅野實氏が作成し、配布しようとした冊子がこれだ!

表紙↓<第一弾>と書かれている。第二弾を出す予定だったが、そのめどは立っていない。

茅野・冊子

茅野冊子・開き

 

 

 

 

 

 


前県立こども病院院長・石曾根新八氏(60)ら、全部で8人の県民各層の田中県政を批判する意見を載せている。特に問題になるようなものとは思えない。この程度のもので訴えられる世の中は恐ろしい。田中知事は自分に対する「批判は宝物」などと言っているのだが、実際は批判に過剰反応する。会見でも、茅野氏が出した新聞広告を激しく非難している。

茅野冊子石曾根

前県立こども病院院長・石曾根新八氏の論文

 ── 抜粋 ──
医師である副知事や衛生部長が側にいながら、適切なアドバイスが出来ないのか、または知事自身が専門家の意見を聞く耳持たないのか、いずれにしても・・・中略・・・
今回の知事の発言は、患者の家族会の方々の陳情や、一部の支援者(後援会関係者)の圧力によって二転三転しており事前に十分な検討がされた議案とも思えません。・・・中略・・・
長野県民は偽善者に多くを期待しメスを持たせ、贅肉を切らせてきましたが、あちこちで出血多量を起こし、もはや県全体が瀕死の状態です。

などと書いてある。
(冊子画像の上にポイントを置いてクリックすると拡大。さらに、拡大した画像の右下にポイントを移動し、現れた拡大マークをクリックすると二段階で拡大する)

事実上の”発禁処分”冊子だ。これがそうまでするほどのものかどうか、よくご覧いただきたい。この程度の批判も許さず、問答無用で検察権力に訴えるのが市民派のやり方なのか?議論すればいいことではないのだろうか。これでは議論どころか、意見すら言えなくなってしまう。まるで北朝鮮並みだ。
当初は書店や、県内各所に置いて多くの人に読んでもらう計画だったが、新聞広告が訴えられたので、こちらも”自粛”した。細々と、まるで秘密文書のように流通している。無料でもいいようなものだが、公選法上の問題を回避するため30円の頒布価格がついている。A4版9ページ。
現物を欲しい方は私まで連絡を。

 これについての当ブログ関連記事
茅野氏の意見広告訴えた弁護士ら、今度は信濃毎日新聞に公開質問状
2006年07月03日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/50993157.html

田中知事生みの親が”レッドカード”広告を信毎に掲載
2006年06月16日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/50951655.html

茅野實氏が予定していた会見中止! 告発されたのを懸念して
2006年06月21日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/50964956.html


市民の鋭い追及に、露骨にイヤな顔をする田中知事

2006年06月02日 | 長  野  県  政

 都合悪い知事発言、勝手にカット

下にあるのは県ホームページの知事会見録だが、映像で見ると以下のようなやり取りが抜けているのが分かる。
6月1日(木)の会見の模様 映像
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/movie/library.htm
37:55 頃から。

田中知事
ほかのご質問。ハイ、ああーーーお嬢さんか、お嬢さんかなんっつちゃいけないー、なに?ハイ(チラと壁の時計に目をやる)

ここに出てくる鈴木恵美子さんという方は、県立高校の再編問題についてこれまでもたびたび知事会見に出て、鋭い質問を田中知事に浴びせタジタジとさせている。

この日だけでなく、4月28日(金)にも知事会見で発言していて下のようなやり取りがあった。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060428.htm#4
田中知事
そうか、誰かと思ったらお嬢さん当てちゃった。しょうがない、いく?手短にね、ヨロピク。


鈴木さんはこれ以前にも知事会見に出席している。ほかにも県教委が県内各地で開いた、県立高校の再編問題に関する集会にマメに出て発言もしている方なのだ。
そのため、田中知事だけでなく、県側にはすっかり顔を覚えられている。

会見での質問の様子を見てもらえば分かるのだが、大変によく勉強していて、しかも喋りがしっかりしている。まるでアナウンサーみたいだと県庁でも評判になっている。

こういう人に、問題の多い県立高校の再編問題の矛盾を突かれてはたまらないーと田中知事は露骨にイヤな顔をしているのだ。田中知事が本当の市民派なら、こういう人の意見にこそ耳を傾けなければならないのだが、耳の痛い質問にはこのような態度をとっている。これのどこが市民派なのだろう。市民派を偽装するものではないだろうか。


抜けている部分について文書制作担当者に聞いたら「重要でないのでカットした」という説明だった。そうかぁ?そんなことないだろ、重要だーとしばらく押し問答をした。横暴なる県庁職員が知事サイドに立って、あった発言を恣意的に削除してしまうなど言語道断!と文字にすると大仰だが、親しい職員なのでけんかにもならず笑いながらまくし立てた。

田中知事の指示によるものかどうか尋ねたが、それはなさそう。単純なミスなのだが単純であるが故に問題の根が深いともいえる。
文書化される際カットされた部分は田中知事の本質を垣間見せる重要な一言だ。細部にこそ真実は宿るーと田中知事は以前は盛んに言っていたがこの頃は言わない。
以心伝心で上司の心を悪い方向に推し量る職員のひとつの典型だ。知事が県民の方を向いていないので、職員も県民の方は向かない。

担当職員には「カットしないで正しく書いておいたほうがいい」と言っておいたがはたしてどうなるかー。 

平成18年(2006年)61日(木)13:05~14:00 県庁:表現センター

http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060601.htm#7

(抜粋)

の逆に言えば朝日新聞の 、平野稔さんと、平安堂会長の、元八十二銀行頭取の方との、それぞれ個別の対比インタビューを見ればですね、どちらの方が私たちのあるべき社会を語ってらっしゃるのかっていうことは、私は少なくとも私が一読した限りでは明々白々だなという気はしました。

▲目次にもどる

  教育行政他について

鈴木恵美子 氏
 知事には三点ご質問と要望を申し上げます。一点目は県立高校の再編問題に関することですが、このほど知事選の争点のひとつに浮上してきてるように思えます。そこでお願いなんですが、私自身が大変不勉強でして、学校の現場などを思いますと、どのように考えたらよいのか非常に迷っている現在でございます。議論を深める意味でも、知事には直接、教育行政とは独立して知事がいらっしゃいますので、県民と直接、高校生の皆さんや県民に対しまして意見交換の場を設けていただきたいということを要望申し上げます。4月28日には、既に知事にこの場でお話を伺いまして大変ありがたかったです。

*********************************************************************

平成18年(2006年)428日(金)11:00~12:00

http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060428.htm#4

(抜粋)

 それから、そんな感じですね。ご質問があれば受けます。
 そうか、誰かと思ったらお嬢さん当てちゃった。しょうがない、いく?手短にね、ヨロピク。

▲目次にもどる

4 高校再編について

鈴木恵美子 氏
 すいません、ちょっと体調が悪いので失礼させていただきます。知事にはですね、ずばり高校再編について、もう一回お考え直しをいただきたいということをお願い申し上げたいと思います。現在県教育委員会は、県内12か所で県立高校の地域実施計画の説明会を開いておりますが、知事もご存知だと思いますが、こちらの県立高校の魅力づくりを目指してという実施計画概要を小中の全家庭にこの頃配られたそうですが、私はこの内容を拝見しまして大変残念に思いました。


注=ここで鈴木さんが「体調が悪いのでー」というのは風邪をひいてマスクをしていることをさす。田中知事は、鈴木さんがマスクをしていたため鈴木さんと分からず指名して「誰かと思ったらお嬢さん当てちゃった。しょうがない、」と言っている。あまりに人を馬鹿にした態度だ。


ライブドア ブログに障害が発生し見られない状態になっています。

2006年06月02日 | 長  野  県  政

         ここはGOOブログです

  ━━━━━━━━━━  お知らせ      ━━━━━━━━━━━  

         障 害 は 解 消 し ま し た

livedoor

http://isp.livedoor.com/info/detail?id=223

メンテナンス・障害情報
トップ > メンテナンス・障害情報
ブログ閲覧障害のご報告
2006年06月01日

        復旧までは1日以上かかる見通しです。

いつもlivedoorをご利用いただきありがとうございます。

6月1日17:40ころより、livedoor Blogにてお客様の作成されたブログが閲覧しづらくなる、管理ページへのログイン・投稿ができなくなる障害が発生しております。現在原因箇所の特定と復旧作業を行っております。
詳しい経過につきましてはこちらの障害報告にて随時お知らせしてまいります。

お客様にはご迷惑をおかけし申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。

■21:30追記しました
現在、データを保存する部分の不整合が発生しており、チェックを行っております。
このチェック作業が完了し次第あらためて状況をお知らせいたします。

■6月2日 AM1:19追記しました
上記のチェック作業を行っておりますが、作業に時間がかかっております。
復旧までは1日以上かかる見通しですが、お客様が今まで保存されたデータにつきましては消失することはございません。

ご利用いただいているお客様にはご迷惑をおかけし申し訳ございません。
今後の進捗につきましては引き続きこちらでお知らせしてまいります。


疑惑の知事公用車 エスティマ  注目過去記事再録

2006年05月20日 | 長  野  県  政

私は2000年の田中県政誕生当時からこれを取材し、02年1月からメルマガで情報発信をしています。その頃はブログはありませんでした。ブログは文章だけでなく、映像も簡単に掲載できるので見やすく分かりやすい情報を読者に提供するのに便利です。
ブログができる前にメルマガで配信した注目記事を、見やすいように再編集してブログに掲載しています。


  マスコミが扱わない知事車の問題点
    テレビ向きなのに、高尚気取って避ける

田中知事は知事公用車としてトヨタのミニバンタイプの車3台(長野県内用に2台、東京事務所用に1台)を購入して乗り回している。いうまでもないことだがこれには税金が使われているのだが、ほとんどマイカー感覚で購入されている。
自分の好みの色をカタログじゃ嫌だ、実際にこの目で見て決めたいーからとわざわざ県庁まで販売会社に数台を持ってこさせている。
庶民感覚と離れた特注革張りシートや必要性の薄い高価な衛星携帯電話など、至れり尽くせりの豪華装備のこの車は、実態を県民に知られることなくきょうも走っている。

玄関前知事車後ろ県庁玄関前で待機する知事車。手前がアルファード、その前に止まっているのがエスティマ。最初、エスティマが知事車として購入されたが「クッションが柔らかすぎて酔う」という理由で数ヵ月後にアルファードが購入されている。

 

知事公用車についてはテレビで扱うのが一番わかりやすいのだが、どういうわけかテレビが取り上げたことはない。取り上げやすいように、議員会派や県職労に視察するよう提案したのだが、「うんうん」と頷くところまではいいのだが、行動に移されない。議員などが視察すればそれはニュースになる。市民派を偽装する田中知事の実態を暴く、突っ込みどころなのだがそれがわからない。
田中知事の暴走を許す背景には、こうしたチェック体制のヤル気のなさがある。彼らはこういうことをくだらない事としてチェックするのに不熱心だ。もっと高級な批判をしたいというわけだ。しかし、田中知事の問題点の大半はこうしたくだらない事に原点がある。これを見過ごしては根本が下賎な田中知事を批判するのに大きな制約となる。
高級な批判をしたいというのは自らに自信がないからだ。高所から見下げる批判は確かにスタンドプレー向きだが、その手法で田中康夫を批判できることは限られる。
自信があるなら、視線を下げてすくい上げるような視線で批判すべきだ。でなければ真実は明らかにならない。選り好みの批判の隙を突いて田中知事の暴走が助長された面もある。

*下の記事は、メルマガ「田中県政追撃コラム」で2003年9月13日に配信したものです。

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● ☆彡 初公開 ☆彡 ”疑惑”のエスティマ(知事公用車)【 詳報 】 
    革張りシート、衛星電話、超豪華装備、オプション満載
    知事はマイカー気分で色に拘り、各色揃えて県庁で選定
    公私混同、程遠い庶民感覚ー県職労幹部

約2カ月ほど前、下記の記事のような騒ぎがあった。
読売新聞記事 03年7月15日
公用車購入で異例の車種指定 県イベント協賛企業グループの2種
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/023/238.htm
県が購入した2台の知事公用車が、車種を指定して入札したものであり、異例である。この車種を扱う業者は県の田中知事の肝いりのキャンペーンに参加し、懸賞の景品に乗用車1台を提供している。その上、田中知事の支援団体に50万円を献金していた。だから、怪しいーというものであった。

なるほど、怪しい。だが、素直に考えれば、こうもとれる。
田中知事は車へのコダワリがあり、自分の好みの車種を指定して乗りたかっただけ。車種の指定をしての入札は異例ではあるが、違法ではない、騒ぎ過ぎではないか。

最初私はそう受け止め、この問題にあまり関心を抱かなかった。
ところが、最近になって不正を指し示すいくつかの情報がもたらされた。十分に興味深く、かつ信用に足る情報だった。で、調べてみる気になり、調べた結果をお知らせする。

知事車

 

前方から撮った知事車。手前がエスティマ。

 


▽ 常識的におかしい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この新聞報道では違法性に着目しているが、これは田中知事の立場から見ればセーフだろう。かなり怪しいが、関係者が「裏取引がありました」とでも証言しなければ無理だ。

そこで、私は読者の常識、五感に訴えることにした。違法ではなくても、こんなの常識的に見ておかしいでしょうーと言うわけだ。

▽ ”仕様書”
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私の手元に二枚の文書がある。問題の車の”仕様書”だ。県が入札の際、応札者に「こんな車が欲しい」と示すためのものだ。
一枚は知事が主に県庁をベースに移動するときに使われるエスティマ(購入価格442万円)のもの、もう一枚は東京に置かれ、そちらでの移動の際に使われるアルファード(同380万円)のものだ。車名もスタイルも違うがこの二台は兄弟車といわれるものでベースは同じだ。7人乗りの4輪駆動車でミニバン、あるいはワンボックス車といわれるもので多人数が移動する際に便利ーという理由で選ばれたということだ。

この”仕様書”には他にはない特徴がある。
車体色という項目がわざわざ設けられ、そこに以下のように書かれている。また、その他という項目にも他の仕様書にないことが書かれていたので、これもあわせてそのまま引き写した。



【 車体色 】
・落札後に決定するので、入札時には標準色により見積もること。
・車体色の決定方法は、落札後2週間以内の県が指定する日に落札者が県の指定する数種類のエスティマ(グレードは問わない。)を長野市内において提示して、県は現物を確認の上で車体色を指定する。
・オプション色を指定した場合、別途協議するものとする。
─────────────────────────────────
【 その他 】
室内スポットライト、パソコン用テーブルは車体色を選ぶ際に乗車し、位置、照度、仕様を決定する。
・車両及びオプションは、新品に限る。
・オプションは、本体に取り付け、一体として納車のこと。
新規登録手続きは、受注者が一切を行うこと。ただし自賠責保険料及び重量税は除く。
衛星通信用アンテナを搭載することとしているため、細部は発注課と打ち合わせること。(費用は発注課が別途負担する。)
・その他細部については、発注課と打ち合わせること。

比較検証のため、県が購入する他の車の仕様書も見たがこんなことは書かれていない。そもそも、こんな項目自体がない。


▽【 車体色 】に着目
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県がーということが再三書かれているが、ここで言う”県”とは田中知事のことである。県には手足もなければ目玉もない。「現物を確認の上で車体色を指定する。」ことは出来ない。田中知事が自分の好きな色にしたいから、業者に言って違う色の車を何台か集めさせ、自分で見て決めたいーということである。なかなかのコダワリ振りである。
しかし、これは県の公用車の話である。田中康夫のマイカーを選ぶわけではない。こんな我がままを言っていいものだろうか。

田中知事はこの我がままを、7月3日に実行している。場所は県庁の本庁舎と西庁舎の間にある通路。ここに、6~7台のエスティマとアルファードを持って来させ、あれがいい、これがいいと「現物を確認の上で車体色を指定」している。
この日は、7月議会の初日、議員も沢山来ているというのにおかまいなしだ。車を集めた場所は議会棟とも目と鼻の先、数十メートルと離れていない。
30分ほどかけて選んだ色は、エスティマがベージュメタリック、アルファードが黒。(注・このアルファードは東京に配置されている。写真に写っている白っぽいアルファードはその後別に購入)

【 その他 】の項目の一行目に「車体色を選ぶ際に乗車し」と書いてあるがこれには「誰が」かは書いていない。言うまでもないがこれは田中知事だろう。


▽ 元高官からの情報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実は、色については私はある情報を事前に得ていてこの取材に入った。
「色まで指定してあの車にしている訳だから、言われている疑惑は本当だろう」という田中県政の元高官の証言を、確度の高いルートから入手し取材した。その結果、仕様書に書かれている【 車体色 】の項目に着目し、調べていったらその通りの事実が出てきたということなのだ。

▽ 窓について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
経営戦略局の担当者は、「窓が大きく開く」ことをこの車を選んだ大きな理由のひとつに上げている。知事が見送りを受ける際、開けて応じるのに便利だからというのだが、あまりに子どもじみたいい訳だ。
実際調べてみると、この手の車はどのメーカーのものも窓はそれ程大きく開かない。1/3程が残ってしまう。エスティマとアルファードもそう。
なぜか?大きく開くと危険だからーというのが業者の説明だ。乗用車と違って窓全体が大きく、フルオープンすると子供などは車外に落ちてしまう危険性があるかららしい。

県の担当者にこのことを告げると、「えっ!」といった表情だ。「おかしいなぁー、そうですかぁー」と首をひねるばかりで説得力ある反論はなかった。なんとか理由をこじつけるためにこのようなお粗末な嘘を考えだしたーのだろうと私は理解している。

▽ 駆動方式
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この車を選んだ理由としてもうひとつ上げているのが駆動方式だ。車輪が空転しない仕組みで雪道などで安全度が高いーとしているが、このような仕組みはどのメーカーのものにもついている。一長一短がありどれがいいかは、ほとんど好みの問題といっていい。

▽ 革張りシート
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調べていく過程で、窓のことやその他のことでも首を傾げざるを得ないようなことがいくつも出てきた。その最大のものが革張りシートだろう。

”仕様書”を注意深く見ていくと「標準装備:座席シート(本皮)」という記述がある。(本皮)というのは本当は「本革」と書くのだが”仕様書”ではこうなっていた。
気のせいかコッソリ小さく書いてあるように見えた。

これはどういうことですか?と担当者に聞くと「あっそれは標準でそうなっているということじゃぁーないですか」という説明だった。
腑に落ちなかったが、最初の取材だったので、ふーん、そんなものかな?でも後で調べてみようーと思って、調べたら説明とは大分違った。本革仕様車はエスティマでもアルファードでも、最高グレードのGエディションというものにのみ設定されている特別仕様だった。

革張りにすると約40万円ほど高くなる。二台だと80万円だ。いくら知事が乗るとはいえ、革張りにする必要はないのではないか。

ちなみに、現在県所有の車に革張りのものはない。過去にもないーというのが管財課の話だ。ついでに言うと車販売店の話しでは、革張りのエスティマは松本と長野(この知事車)で一台づつ売れただけだという。

知事車内部

知事車の内部。シートは特注革張り。

この本革シートはアイボリー色でジーンズなどで乗ると色がシートに付くことがあるという。市民派を標榜する田中知事だが、ジーンズやその他作業着などの人は乗車お断りと言っているようなもの。革張りシートは直射日光に弱いなどの難点があり、よっぽどのお金持ちでないと乗らないもの、というのが世間の認識だろう。そういう車を平然と選定する田中知事の感覚は市民感覚ではない。思わぬところで本性が出たということだろう。

▽ シート位置交換
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この種の車は3列シートになっていて、折り畳む都合上最後列のシートが一番簡単な作りになっている。私は販売店に行き、たまたま知事車と同じ革張りエスティマがあったので乗ってみたが、最後列の座り心地はいまいちだった。
知事車のエスティマは、シートが2列目のものと交換され、最後列のものが座り心地よくなっている。
多人数で乗るのに具合がいいようにーというのがこの種の車を選定した理由になっているが、多人数が乗っているところを見たことがない。私が見た限りでは、2列目のシートはいつも畳まれていて座れない状態。田中知事は最後列に乗ることが多いらしく、背広や本などの私物も最後列のシートに置かれたままになっていた。
多人数で乗ることより、田中知事がひとりでのびのびした空間でくつろぐことに主眼が置かれているように思える。


▽ テンコ盛りの豪華装備
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”仕様書”には他にオプションの項目があり、以下のようなものが付けられていることが分かる。

エスティマには「レーダークルーズコントロール」という衝突防止装置が付いている。前方にレーザーを照射しながら走行し、先行車との衝突を自動的に防止するものだ。オプション注文で8万円高となる。

道案内をするカーナビシステムもついている。これはシアターシステムという豪華オーディオ装置と組み合わされ、2つのモニター画面、9つのスピーカーが設置されている。
車の前後にテレビカメラがあり、バックするときや低速時に死角となるところを運転席のモニターで確認できる。これは”世界初”の装置のようだ。
これらを併せると、なんだかんだで50万円ほど高くなる。
有料道路での料金支払いを電子決済するETCももちろんついている。このほかにも、パソコン用テーブル。パソコン用のコンセント、電源インバーター、室内スポットライトなどなど、つけられるものは全部つけたーといった感じだ。

これらの装備を付けたことにより、標準車より合計百数十万円高くなっている。


▽ 衛星電話
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エスティマだけだが、衛星電話もついている。屋根の上に皿を伏せたようなドームがあり、その中にアンテナがある。衛星電話のついている車両は他には2台だけで、危機管理室が所有する災害時用のものとなっている。


▽ さまざまな反応
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
田中知事が車体色を選定しているところを、たまたま遠くから見ていた議員に話を聞いた。
「十数人が車の周りにいて、その内の何人かが30分ぐらい田中知事と乗ったり降りたりしていた。何をしているのかと思った。そういうこと(車体色の選定)をしていたとは驚きだ。公用車なのだし、そこまでする必要があるのだろうか。
(本革シートについては)30万円ものベルサーチの服を着る人だからそれぐらい当然なのかな。我々とは感覚が違う、本人は当然と思っているのでしょう。権力者の思い上がりを感じる。言ってることとやってることが違い過ぎる」

県職労幹部は、
「知事は我々との賃金交渉のとき、県職員は庶民でないと言った。6~8%の賃金を下げておいて、自分はよくも本革シートの車に乗れるものだ。庶民的でないのは知事のほうではないのか。公用車を本革シートにする必要性を感じない。公私混同ではないか。無駄な費用は使うべきでない」

別の幹部は、
「それは本当のことですか?」と言ったあと、ため息をつき
「これについてはコメントできません」と言った。

新人のある県会議員は、
「呆れて何と言っていいか言葉もない。言っていることとやっていることが違い過ぎる。世間の人に田中知事の実像を知ってもらいたい。信毎がちゃんと報道しなければ駄目だ」

おな、田中知事の車体色選定現場には数人の記者がいたようだが、このことは記事になっていない。したがって、上に書いたようなことはこのメルマガ読者だけしか知らないことになる。


▽ 人柄を象徴する車
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擁護すれば、
値段は高いといっても、エスティマが約442万円、アルファードが約380万だ。
吉村知事が乗っていた黒塗セダンの高級車900万円よりは安い。だからいいではないかーと。確かにそれはそうで、そう言う県議もいた。
しかし、県の財政が苦しいからといって様々な事業を取り止め、職員の給料をカットする知事が、革張りシートの車にふんぞり返っているのにどれだけの県民が納得するだろうか。
どんな車を選ぶかにはその人の人柄がでるものだ。田中知事がいま乗っている車は、見かけは黒塗豪華セダンではないが、一皮めくれば至れり尽くせりの豪華装備。人柄が象徴されているような気がする。

  関連情報

長野県議会議員・竹内久幸のページ
「知事の公用車4年間で3台購入」
http://www.ne.jp/asahi/nagano/21/news/2005/n_05071010.html


田中知事イエスマン教育長否決を信毎「超デカ」写真 誤?掲載

2005年12月20日 | 長  野  県  政

信濃毎日新聞が今朝(20日)のホームページ上で面白いことをやらかしている。
http://www.shinmai.co.jp/

教育長人事否決議場

この写真なのだがクリックすると拡大されるが、人によっては時間がかかるのでご注意。

12月議会最終日、20日の宮沢脩(76)教育長人事再任案否決の議場の様子なのだが、議場全部が見渡せるようデッカイ写真を載せている。
ところが暫くして信毎HPを見てみると、さっきまで載っていたはずの写真が載っていない。ここに掲載したのは念のため私のパソコンに保存しておいたもの。サイズが異常にデカイことから、どうやら間違って載せちゃったものを慌てて消したようなのだ。田中県政の異常ぶりを示すいい写真なのだから消すことはない。
座っているのは知事与党の議員たち。6人しかいない。圧倒的多数で教育長人事再任が否決された瞬間だ。

否決の理由は宮沢脩教育委員長の県立高校再編の進め方に異論が強かったため。飯山地区では、出来て間もない飯山南高校を潰して古い飯山北高校を残そうとした。合理性も経済性もなく、高校改革検討委員会でも反発されていた。飯山北高は同地域の伝統ある進学校なので残そうとしたのではないか?などといった観測も流れた。

そもそも人事案は否決されるとその人の人格にもかかわる事なので、めったなことでは否決されない。
それがこのような多数で否決されるには、それなりの訳があった。
宮沢教育長は、田中知事の意向をそのまま下に押し付けるイエスマンと見られていた。基礎的能力不足も県庁内では囁かれていた。県教委の職員も事務遂行上遣りづらいのではないか?などという心配の声が別部局の職員から聞こえていた。
文教委員会では8人全員が賛成しなかった。共産党から知事よりの議員までいるのに、こんなことは珍しいことだ。

議場後ろにある時計を見れば分かるが、予定がずれ込みこんな時間になった。午後8時近くになっているが、これは前日の総務委員会での松林憲治経営戦略局長の不用意な発言で審議が3時間ほどストップしたため、影響が次の日にまで及んだ。田中県政は何から何まで異例なのだがその象徴ともいえる写真である。


自殺 いじめじゃないーと保護者会が文書

2005年12月19日 | 長  野  県  政

    丸子実業生自殺
● 高山裕太君自殺の波紋 
   保護者「たいしたことないのにー」
    部員「無実」訴え文書
  県教委、このおかしさには触れず

─────────────────────────────────
高山裕太君が自殺する3日前の12月3日(土曜)、教頭など学校関係者が高山さ
ん宅を訪ねて5日(月曜)に裕太君が登校することについての話し合いをしている。
校長は学校行事があることを理由に行かなかった。今井正子県議も中座している
が同席している。

学校側はとにかく登校する事が前提条件。高山さん側はいじめが起こらない事と、
謝罪が条件だったが、押し切られた形での”登校”だった。
出席日数が足りなくなると進級できなくなるーと言われては登校しないわけには
いかない。しかし、出席日数の不足は補習などで補うことは可能で、教育現場で
はしばしば行われている。こういう説明がどこまでされていたのか疑問だ。

学校側はいじめをしていた生徒との間に和解ができていたようなことを言ってい
てるが、高山さんに聞くと、「和解の話し合いをする約束があった」ということ
のようだ。

裕太君の体調不良で結局5日は登校できなかった。学校側はこれを約束を破った
という。あるいは母親のかおるさんが登校させなかったともー。裕太君の心理状
態は普通ではない。緊張すると身体が震えるようなこともあったという。医者か
ら沢山の薬を出されてもいた。

これまでの事情を知っている佐久警察署の人が付き添って行く事になっていた。
学校側はこれを「パトカーに護衛されてくる」と過剰に受け取ったようだ。

登校したら下記の文書を配る予定でいた。こんな準備までしていた人が登校させ
なかったと、学校側は言う。
(文書の画像は以下からご覧ください)
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/

ちょうど開かれていた12月議会文教委員会で、15日この問題が取り上げられ
た。
高橋宏議員は、このコラムで指摘した《希死念慮》の診断書について触れ、
「この中に(文教委員会室の中に)、こういう診断書がありながらそれを無視し
て、たいしたことにはならないと言っていた人がいるそうだけど、おらは自分か
ら言うのは嫌なもんで、その人に自分から名乗って欲しいーと言ったら(県側理
事者席は)シーンとしてたっけ。それでも暫くたって誰かが立ち上がったようだ
ったわや」
と委員会審議を振り返りながら語っていた。
高橋議員は村夫子然とした気取らない人柄。自ら田舎のおっちゃんを売りにして
いるような議員でもある。おらは選挙で苦労しているから人の苦労が分かるんだ
わーがよく言う台詞。
http://www.pref.nagano.jp/gikai/gisoumu/giininfo/nagano-takahashi.htm
ここにある写真はちょっと気取っている。

別の文教委員はこの審議を見て、
「無理に登校させたのが原因ではないか」と感想を漏らしていた。この県議はこ
の件についてそれほど多くの情報の持ち合わせがなく、却って客観的に審議の模
様を眺められたと思う。
「多くの自殺事件は登校しようとする前後に起こっている。前島章良こども支援
課長の長男優作君も、三学期が始まる前日の夜自殺している。いやなものを無理
に行かせないですむような方策を考えなくてはー」と語っていた。
確かにそれはそうで、バイパスとなるようなものが比較的容易に選択できるので
あればこのような悲劇は少なくなるかもしれない。

高山さんに転校を勧めたことがある。その時、最悪のことを想定したわけではな
い。できうる限りのことについて検討しておこうと思っただけだ。県教委の別の
担当部署に聞いてみたが実業高校であることもあって、なかなか難しいようだっ
た。中途半端になっていた。
もし、診断書の存在を知っていたらもっと強く勧めていただろう。死んでしまう
より転校したほうがよっぽどいい。

それにしても、高校一年生の診断書に《希死念慮》などという言葉が書かれてい
たのにそれに驚かず、嘘だーみたいなことを言う神経には驚かされる。普通の人
が医者に行って「死にたい」と言ってもこういう診断書は出ないだろう。

県教委職員は一度精神科の診断を受けたほうがいい。
彼らは特に変わった職員ではない。普通の人が普通にこういうことをしてしまう
ことに問題がある。組織の陰に隠れて、皆で渡れば怖くない状態だ。

特異なケースだから対応しないーというのが役所の掟だ。特異だからこそ特異な
対応をしなければならないのだが、役所はそうはしない。つまり反省がない。こ
の悲劇は繰り返されるということか。
そういう硬直化した行政のありかたを批判して登場したのが田中知事だったが、
この問題についてなにも発言していない。もちろん高山さんはずっと前から田中
知事にも何回かメールを打ち、直筆の手紙まで2回出しているが裕太君が亡くな
ってからも田中知事からの返事はない。


バレーボール部保護者会の対応もおかしい。
「高山さんの主張だけを信じないでください」といった文書を出している。他に
も文書を出していて「物まねされても笑っていた」「プラスチック製のハンガー
で軽く叩いただけ」と裕太君が亡くなって一週間も経たないうちにたいしたこと
ないという主張の文書を作成している。
イジメはされたほうが嫌だと思ったらイジメだ。そう定義しないとなくならない。
そういう考えが定着している。したほうがたいしたことはないーと主張するのは
近頃では珍しい。

さらに、バレーボール部員たちまで手書きの緊急メッセージを出している。
「僕たちは絶対に無実です。」と書かれているが、犯罪ではないのだから無実と
いうのはおかしい。誰かに書かされたのだろうか。少なくとも周りの大人たちは
止めなかったようだ。

保護者の書いたものに本音が透けて見える。不祥事があるといろんな活動が制限
される。それを避けようとしているようだ。仲間の死より自分たちの活動のほう
が大事のようだ。

こういったことを傍観している学校・県教委もおかしい。指導監督する立場にあ
るのだから適正な指導をするべきだ。これでは裕太君は二度殺されているような
ものだ。死者を鞭打つようなことを傍観していて教育を語る資格はないだろう。


保護者たちは自分たちの正当性を主張する、このような文書をマスコミ各社に送
っている。自分たちに批判的な所とそうでない所を嗅ぎ分けて送っている。そこ
がスゴイ。おざなりな報道をする信濃毎日新聞が味方に見えるらしい。熱心に取
材する全国紙数紙が敵視されている。

保護者がマスコミ各社に送った資料。ほとんど字は読めないが、こういうものを
送ったと理解されたい。

保護者会のやってることも相当変わっているのだが、県教委はこれについて何も
言わない。自分たちに都合の悪いおかしさは言い立てるが、そうでないもののお
かしさは感じもしないーということか?

県教委の情報収集元は学校だ。高山さんについてのファーストインプレッション
は学校発の情報によって形成されたと見るのが順当だろう。
校長は初七日もすまないうちから遺族側を非難するようなことを公言している。
これは多くの人が問題視している。それを私は県教委に伝えてある。適切な手を
打ったのだろうか。
高木房雄校長は音楽の専科の先生だ。音楽コンクールで何度も入賞の実績がある。
教師にとって勲章だ。ある種のカリスマ先生視される。偉くなったように勘違い
する先生もいる。音楽専科の先生が実業高校の校長になるのも変わった人事だと
いう。
教頭名で、いじめについての専用ネット掲示板に、たいしたことがないのに削除
要請が出ている。そんなものは無視しておけばいい。おとなのすることではない。

こういう校長や教頭がいる学校からの情報を県教委は鵜呑みにした。正しい判断
が出来たのだろうか。


丸子実業生自殺 《希死念慮》の診断書無視する県教委

2005年12月13日 | 長  野  県  政

《希死念慮》という言葉をご存知だろうか。知らなくてもこの字を見れば大体の
意味はお分かりいただけると思う。そう、平たく言えば自殺願望で、うつの症状
として現れる。

自殺した高山裕太君の診断書に書いてある医学用語だ。佐久市内の精神科医師が
診断し、作成したものだ。ここにある。
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/
9月15日、27日、そして11月6日に治療に行った際、作成されている。そ
れぞれ、その日に学校・県教委にメールやFAXで送られている。

私がこの診断書を見たのは裕太君が亡くなった後、先週末のことだった。裕太君
のおかさんのかおるさんから送られてきた沢山のメールの中にあった。かおるさ
んからはいろいろなメールが来るが、玉石混交だ。私にとって、という意味だが
価値のあるものもあれば、あまりないものもある。かおるさんにはそれは分から
ないようだ。

(青字はメルマガに書き忘れた部分)
診断書は最初一通だけ私の所に送られてきた。これは大事なものですよーとかお
るさんに話しているうちに、他にもあることが分かり、ブログに載せられるよう
にサイズや形式を変換して残りの二通も送って貰った。

気持ちが先走って、客観的状況を第三者に知らせる上での優先順位は二の次にな
っているようだ。子供が自殺の瀬戸際にいるのだ。混乱しているのだろう。
こういった気持ちや事情を汲み取ることが大事だと思うが、学校・県教委は逆に
それを変な人扱いした。

もっと早くこの診断書を見ていたなら、私は違った対応をしていただろう。
「最悪のケースは心配していないー」と米澤修一教育次長が11月10日に言っ
た際、そのまま引き下がることはなかったはずだ。

県教委にも確認したが、この診断書のメールは見ているそうだ。それにしては切
迫感がなかった。どうしてかと聞くと、医師がおかあさんに影響されてこのよう
な診断書を書いたのではないかと思ったらしい。いくら高山さんへの不信感があ
っても、そんな話しが通用するだろうか。診断書は違う日付で三通もある。

医師は「君は声を出そうとすれば出るんだ!」と裕太君を強く叱ったことがある。
そんな医師が母親の言うとおりの診断書を三通も書くものだろうか。


おかあさんの騒ぎ方が大げさだーというのは見る人の主観による。しかし、医師
の診断書は客観的状況を指し示すものだ。医師が自殺願望があると診断している
ものを、いかに次長とはいえ、県教委が無視していいのだろうか。
県教委ぐるみで医師の診断書まで無視して、裕太君を自殺に追いやったーと言っ
たら言い過ぎになるのだろうか。

県教委に聞くと子供の自殺の報告は過去三年ほどで、年に2~3件だ。自殺自体
が少ないし、親がいじめが原因と訴えたケースはまれだ。診断書まで送ってくる
のはさらに少ないーというかないことだ。最大のSOSだと思うが、それを
変り者扱いされたのでは当事者はなす術がない。

かおるさんは自殺が心配で、裕太君の部屋のドアを外すようなことまでしていた。
夜中に裕太君が外に出て行ってしまわないように、出口の気配が分かるような所
に寝ていた。外でのことばかり心配していて、まさか家の中でーとは思わなかった。

自殺する4日前の12月2日、裕太君がかおるさんに親子丼を作ってくれた。
料理が得意なわけではない。かおるさんが作ろうと思って、鳥肉などの材料を台
所に出していた。かおるさんは書かなければならない書類があって作る間がなか
った。それを見て僕が作ると言い出し、作り方をかおるさんに聞きながら作った。
ところが、作ったもののかおるさんは忙しくて食べる間がなかった。裕太君に食
べるように言ったが、裕太君はお弁当にして持って行くようにーとまでおかあさ
んに言った。
今になって思い返して見ると、あの時から・・・とかおるさんは言う。

4日、日曜日に家族で外食に行った。何がいい?と聞かれるといつもは、
「弟の食べたいものでいい」などと自分の好みを言わない裕太君が珍しく
「喜多方ラーメンが食べたい」と言った。中学校の卒業アルバムには
「好きなものはラーメン」と書いてあったそうだ。
あの時気付いていればーと後悔は尽きない。

県教委は高山さん親子がコミュニケーションがうまく取れていないようなことを
言う。裕太君は自分の思ったことが言えないようなことをいう。そんなことはな
い。
県教委の職員に何回裕太君と会ったのかと聞くと、「会わせて貰えない」と注釈
は付くが会ったことは一回もなく、話したのは全部電話だという。
県教委の話を信ずれば、
裕太君は一面識もない赤の他人には本心を明かすが、母親には話せないというこ
とか?

親子のほうがコミュニケーションは深い。裕太君はうまく声が出ない。かおるさ
んとはゆっくりだが沢山話している。人前でうまく話せないので、それをメモや
手紙にしている。

病院で沢山の薬を出されて飲んでいた。そのためなのか心理的なものなのか、
髪の毛が抜けるほどだったという。
そんなことは県教委は知らないだろう。彼らに反省はない。そもそも十分な情報
もない。情報がなくては反省のしようがないだろう。ただ、困惑だけがある。

12日夜、前島章良こども支援課長が辞職するーという情報が流れた。前島さんに
確認したら「どこからそんな情報が出てるんでしょうか。今はそんなことを考える
状況ではなく、問題を検証することが先だ」とちょっときつい口調で言っていた。


丸実生自殺、変り者扱いの県教委

2005年12月09日 | 長  野  県  政

裕太君の自殺について、学校側と家族側の見解は大きく食い違う。
丸子実業高校の高木房雄校長は「先輩がからかうなどしたが、自殺の主な原因と
はいえない」などと言っている。

「あの人はちょっとおかしいから相手にしないほうがいいですよ」というのが県
教委職員の私への忠告だった。問題が発覚する前のことだが、これ自体異常だ。
こう言ったのは一人だけではない。県教委内部にこういう空気があった。

メルマガでは配信しなかったが、この件についてはブログで6日に
「丸子実業高校一年生が自殺!学校、県教委、再三のSOS無視」
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/
と短く一報を書いているので、これを読んでからこのメルマガ記事を読んでほしい。

私は高山さんから最初にメールを貰った次の日に高山さん宅に電話している。
出たのは裕太君だった。最初事情をよく知らないので裕太君を聾唖者だと思った。
後で分かったことだか、ストレスから声が出ないようだ。のどというのは以外に
心理的影響を受ける所だ。
喋り方を物まねされ傷ついたーという裕太君の自筆のメモが残っている。自殺の
大きな原因だ。ブログに掲載してある。


私は、米澤修一教育次長と11月10日午後5時頃、電話で話している。
「最悪のケースになったらどうしますか?」と問うと、
「いやいや、そういう心配はしていません。大丈夫です」
と答えていた。言外におかあさんが騒ぎすぎているだけですよーというニュアン
スが感じ取れた。

この「件」の経緯を見ていると、延長線上に悪い結果が待っているように私には
思えた。年少者の自殺を報じるニュースと似ている点がいくつもあった。
しかし、教育次長にこうまで言われると私に押し返す術はない。

「件」に「事」が加わり「事件」になってしまった後、米沢次長をやっと捉ま
え電話で話した。裕太君が死んだ6日の午後7時40頃のことだ。
「この前言ったことを憶えてますか?」と聞くと、
「まだ、自殺と断定されたわけではないですから・・・」
唖然とする。確かにこの時点で断定はされていないが、この期に及んでそんなこ
とを言うのかーと思った。
自殺でなければ、なんだというのだろう。まるで母親が何かしたようなことを言
う。

断っておかなければならないが、米沢次長はそう悪い人ではない。本来は高校の
教員でもある。異動で県教委に来ているだけだ。役人臭さもない。私が最初にか
かわったときは係長クラスだった。(田中県政下ではよくあることだが)それが
いつの間にか次長になって驚いている。物腰が柔らかく、威張るタイプではない。
表情もいつもにこやかだ。
ここに顔写真がある。
http://www.pref.nagano.jp/kyouiku/kyousoumu/kasyokai.htm

上の米沢次長の発言は私に気を許したせいかも知れない。だから、書くのをため
らわないでもなかったが、事の重大さと、教育次長という地位の重さを考えて書
いた。

裕太君の自殺の詳細を、母親のかおるさんに聞いた。自宅の自室で自転車の盗難
防止用のチェーンをどこかに引っ掛け、それで首を吊ったという。自殺防止用に
部屋のドアは以前から取り払っていた。そういう母親が子供にいったい何をする
というのだろう。

夜中の4時か5時ごろ、ドスンという音が聞こえたような気がした。その時は見
に行かなかったが、あの音がそうだったのか・・・・と悔やんでいた。
文章にすれば無味乾燥だが、こう語ったときの肉声は慟哭そのものだった。

学校や県教委は高山さん親子に「変り者」のレッテルを貼り、真剣に対応してい
なかった。こういう告発をするのは言ってみれば変り者だ。おとなしい人は泣き
寝入りをする。そういう人は温厚で常識人だといわれるのかもしれない。

かおるさんは機械の設計士をしている。パソコンは得意だ。資料はメールで沢山
送られてくる。私の所だけでなく、県や議員、相談機関、マスコミにもいろいろ
送ったという。それを学校や県教委は、問題をあちこちに拡散する好ましくない
人物ーと捉えた。しかし、切迫した状況の中でこのようなことをするのは当然で
はないだろうか。かおるさんは県教委がイメージしていた被害者像ではなかった。
じっと耐えて口数少なければ救いの手が伸べられていたのだろうか。
時代は変わっている。それと共に被害者の意識も変われば、行動も変わる。それ
に付いていけずに「変な人扱い」していたのではないのか。今どきの親がメール
を使ってあちこちに問題を訴えるのは当たり前ではないか。

考えてみれば、
学校や県教委は楽でいい。文句を言ってくるものには「変り者」のレッテルを貼
り、痛めつければいい。おとなしい人は泣き寝入りをする。県教委のやっている
ことは、彼らは意識してないだろうが、見せしめだ。分かっているのだろうか。
高山さん親子のケースを同じような立場の人が見ているとどう考えるだろうか?
うっかり学校側と争えないなーと思うだろう。

公務員の親はこういうことがあってもまず訴えたりしない。怪しいケースはいく
つかあるが表面化しない。

ここである推論が成り立つ。いじめなどで告発をする人はごく一部ではないのか。
自分の子供の責任を過大に感じて訴えない人は結構いるのではないだろうか。こ
ういう場合は問題は表に出ない。こう考えると訴える人は確かに変り者かもしれ
ない。しかし、その上にあぐらをかいている学校や教育委員会は正常なのだろう
か?


長野県では、平成4年1月に飯田高校で生徒が同じ生徒を刺殺する事件が起きて
いる。県はこれについて争い、裁判で負けた10年後にやっと謝罪している。殺
された生徒の親の小野寺勝さんも最初は変な人扱いされた。これについての検証
委員会が平成14年4月に設けられ、二度とこうした事件が起こらないようにーと
1年間に渡り11回の会合が持たれたが、「結局役に立たなかったのではないか」
と、かおるさんは言っている。
http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/sigoto/gyousei/iida/

この委員会の事務方だった職員が、今度の丸子実業高校の問題にも深くかかわっ
ていた。一職員が、たまたまめぐり合わせで同じような問題を担当する立場にな
っただけかもしれないが、それだけにこの職員は過去の経験を生かして問題に対
処すべきだったのではないかと思う。
私は5年も長野県政を取材しているので、この職員とも旧知だ。温厚で常識的な
人柄だと思う。

だが、この問題の対応には問題があった。
裕太君が死ぬ前のことだが、「いや違うんですあのお母さんは特別なんです」と
言っていた。特別だからこそ特別な対応をすべきだと思うが、長野県庁一般にそ
ういう意識はない。行政として特別扱いはすべきでないーという論法が長野県庁
では幅を利かせている。
今なんと言うか聞きたい所だが、こっちも向こうも時間がなくて聞けないでいる。

7日水曜日午後6時半ごろ県教委の直通番号に電話したが、何回呼び出し音がし
ても誰も出なかった。珍しいことだ。違う電話に掛けて、たまたま出た職員に聞
くと、この日は定時退庁日だったことが分かった。以前から水曜日は定時退庁日
だったが、皆なかなか帰らないので、通達が出て先週から一段と厳しくなったの
だという。

生徒が自殺するーなどということはめったにあることではない。その時期にこの
対応。お役所仕事の典型か。県教委では一応、残業してもいいか?とのお伺いを
上に出したそうだが、議会対応以外は罷りならんーということだそうだ。


県教委にはこういった問題への対策課として「こども支援課」がある。
http://www.pref.nagano.jp/kyouiku/kodomos/kasyokai.htm
1997年1月、須坂市内の中学校に通っていた前島優作君(中学1年生:13歳)
が「いじめられていた」という遺書を残して死亡した事件があったが、この中学
生の父親の前島章良さんが課長になっている。
体験を行政に生かしてほしいーという狙いだったが、この前島さんも体験を生か
すことができなかった。前島さんには高山さんの立場に立って貰いたかったが、
私が11月中旬、前島さんと話したときには「我々はー」というものの言い方を
していた。内部の視点でものを言っていた。これでは外部から課長になった意味
がない。

高山さんは前島さんを敵対視していた。
前島さんが「自分も子供を亡くしているのでー」と話したことが
高山さんには「あなたの子供は死んだわけではないでしょう」と捉えられている。

両者の感情の行き違いだろうが、期待されたことと逆のことが起こっている。

高山さんが電話しても出ないことがあったという。前島さんに確認すると「確か
に夜2時ごろに掛かってきたことがあり出なかった」と認めている。認めてくれ
たことが救いだが、そういうことはあったということだ。夜2時ごろの電話が適
当でないことは分かるが、高山さんのほうも普通の状態ではなかった。

丸子実業の校長は自殺の原因は家庭にもあると言っている。かおるさんは二年前
に離婚している。そのことを指しているのだと思うが県教委側も、同じニュアン
スのことを言っている。かおるさんは「離婚しているとものも言えないのか」と
言う。こんなことを言い出す校長も県教委もおかしい。
実をいえば、前島さんにも同様の批判がある。家庭内の問題を苦にして優作君は
死んだのだーという声がある。前島さんもそれは承知している。
「校長の言っていることはおかしい。対処したい」と前島さんは言っていた。

他にも細かい争いのタネはある。
県教委側は「高山さんがいろんな電話番号の電話から掛けてくる」と言うが、高
山さんに聞くと、「私の電話から掛けると出ないので友だちの電話から掛けた」
と言う。これは高山さんの友人にも確認したが事実のようだ。
とにかく、互いに不信感剥き出しだ。


そういった中での冒頭の職員の忠告だった。それを鵜呑みにするほど私は初心で
はないが、やはり影響を受けていたのだろう。ちょっと引いたのは否めない。悔
まれてならない。

私の携帯にかおるさんから裕太君の死を知らせる電話があった時、最初実感がな
かった。疑っていたのだ。県教委に確認してようやく事実だと分かった。自分の
愚かさにあきれた。

「だから、あんなに言ったのにー。どうして書いてくれなかったのー」
かおるさんの言ったことが苦く思い返された。

裕太君は
「いつ新聞に載るの?明日?あさって?」
とかおるさんに聞いていたという。
かおるさん親子はあっちこっちのマスコミに訴えのメールを打っていた。こうい
う結果になるまで、どこもまともに取り上げなかった。

こういう問題のエキスパートといっていい日垣隆にもメールを打ったという。か
おるさんは沢山のメールを打っているので、日垣隆に出したメールに、つい自分
の名前を書くのを忘れた。そうしたらえらい剣幕で日垣隆に怒られたという。人
にものを頼むのに名前も書いてこないような奴はロクでもない奴だーと言われた。

裕太君は
「おかあさん、この人はダメだよ」
と言ったという。

日垣隆は飯田高校殺人事件検証委員会の委員で、実質的に委員会を仕切り、被告
席に座らされた関係者をいいように怒鳴り上げていた。日垣は中学生時代に自分
の弟が学校側の不注意で死亡した私憤を委員会を利用してぶちまけただけではな
かったのか。
これについての関連過去号はここから。このページの
http://blog.mag2.com/m/log/0000120791
【マガジン内検索】欄に「日垣隆」の語を入れて検索。なお、このメルマガに載
っている分からない「語」を同様に検索すれば関連過去号が出てくる。

この問題が表面化する前の11月中旬、県教委幹部に
「日垣に突っつかれるより、私を相手にしていたほうがまだマシでしょう」
と言うと、苦笑いしていた。

教育というのはいったい誰のためにあるのか?と思う。問題のあるものに
「変り者」のレッテルを貼って済むのであればこんな楽なことはない。
学校・県教委ぐるみで、文字通り首吊りの足を引っ張ったのではないか。

ブログ「田中県政追撃コラム&取材メモ」
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/
ここに高山さん提供された資料が載っている。まだこの他にもあるが、技術的問
題で掲載していないものもある。これから掲載していく予定だ。
この事件に関してはまだ書くことがある。取り敢えずこれだけ書いたーと思って
貰いたい。

事件がマスコミで報道されてから、非常に多くのアクセスがある。ワイドショー
番組が放送される時間帯にそれが跳ね上がる。一時間に300を超えることもあ
る。アクセス検索システムから「丸子実業」「自殺」などの検索ワードで検索し
ている人が沢山いることが分かる。

テレビで見て、インターネットで確認するーそんな人が多いのだろう。


丸子実業高校一年生が自殺!学校、県教委、再三のSOS無視

2005年12月06日 | 長  野  県  政

きょう早朝、丸子実業高校の一年生男子A君の死亡が佐久警察署によって確認さ
れた。縊死で、自殺とみられている。
A君は今年の夏一週間ほどの家出をして、その後学校には行っていなかった。
A君はバレーボール部に所属していた。

母親が「いじめがあった」と、学校、県教委、各種相談機関に問題を訴えていた
が、結果的に十分な対応をとっていなかったことになる。マスコミや県会議員多
数にメールや電話などで訴えていた。私にも10月下旬ごろから40通以上のメ
ールが送られてきていた。

きょう夕方A君の母親から、私の携帯にA君の死を知らせる電話があった。嗚咽
しながら「皆して私たちをいじめる」という電話だった。

この問題については、後ほど詳報する予定。

 18:09