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「奥深い」百条委対策弁護士依頼、発覚!

2005年10月08日 | 長  野  県  政

 「奥深い」ものを感じさせる百条委対策弁護士依頼、発覚!

7日の県議会総務委員会で、県が百条委員会への対応を相談するため松葉謙三弁護士ら二人の弁護士を雇っていたことが発覚した。

〔写真は県が委員会に提出した契約についての文書〕

松葉弁護士には
着手金52万5千円、日当4万円×8日=32万円、旅費6、140円×8日=49、120円で、約90万円がすでに支払われているという。さらにこの他に成功報酬として最高50万円が支払われることになっている。
議会側は30分5、250円の県の弁護士相談制度を利用してチマチマとやっている。

松葉弁護士も最初はこの制度を利用して、議会側の百条委委員を狙い撃ちにした調査を行い、難癖を付けるような訴えを起こしていたが、その後に、ドカーン と支払われる契約方法に変わった。裁判以外で、このように多額の弁護士費用が支払われたことはないという。

松葉弁護士は毎回のように百条委員会に傍聴に来ている。その場に居合わせた県職員相手に
「あんなの誘導尋問だわ、なぁー」と不満を述べている姿が確認されている。
議会関係者や取材者のあいだでは、
「松葉弁護士は弁護士としての本来の業務はほとんどしていないらしいのに、タダで来ているのだろうか?どこから金を貰っているのだろう?」といった声が出ていた。

県民協働ネット竹内久幸議員が6日にした質問に、県側が答える形で資料が出てきて明らかになった。松葉弁護士のほかに嘉村孝弁護士と委託契約を結んでいるが、なぜか嘉村弁護士の日当は5万円で松葉弁護士より1万円高い。
嘉村弁護士は東京在住。1万円高いのはそのためかとも思われるが、百条委の傍聴に来ているかどうかは不明。私はそれらしい人は見ていない。長野冬季オリンピック招致委員会関係口座の証拠保全申し立て県側代理人や、田中知事の住所問題裁判の弁護士にもなっている。嘉村弁護士の詳しい資料は7日は出てこず、11日に持ち越された委員会に提出される見込み。


松葉弁護士は知事後援会しなやか会の費用での飲食会に参加しており、百条委の調査対象にもなっている。場合によっては今後尋問される可能性もあり、そういう問題の弁護士を県が雇うことについて強い批判が何人もの委員から出た。

志昂会の清水保幸議員は
「自分たちの身内の弁護をしたいからにしか見えない。とても県民益で選んでいるとは思えない」

共産党の石坂千穂委員も
「場合によっては証人に呼ばれるかもしれない松葉弁護士はふさわくしない。県民からあらぬ疑いを持たれかねないので、解任すべきではないか」
と言っている。


石坂さんは最近田中知事に厳しい態度で、私との個別の取材の中で百条委のやり方についても
「百条委のやり方は生ぬるい、もっと厳しくやらなくては真実は明らかにならない」
「田中知事なんて嫌い。あの人たちが悪いことをやっているなんて前から分かっていた」
なんてびっくりするようなことも言っている。ひと頃なにかと田中知事を擁護していたのがうそのようだが、
「私たちは最初から是々非々です」という。
あれっ?そっかなぁ?でも、まっいいや。

百条委批判もよくよく聞いていみると、委員会の運営に不満があるようで、
「あんなやり方ではダメ。私たちが主張していた審議のすすめ方と違う」という。
あれっ、そうなの?
「だったら、ご自分の思うとおりにやったら?」というと、
「そんなこと言ったって、ねぇー、私たちの言い分をあの人たちは聞いてくれないものぉー」
というので、何があるのかと思って聞いてみようとしたが、どうも委員会の運営手法論といえば聞こえはいいが、内輪もめみたいな話になりそうで会話は煮詰まらなかった。


成沢弘治・経営戦略局秘書広報チームリーダーは松葉弁護士選定の理由について、
「行政経験が豊富で、今までの経過を熟知している、・・・・ですからあのぅー・・・私どもは公平中立に対応していただけると信じている」と言葉に詰まりながら説明していた。
成沢さんは正直で気がいい人だけに、答弁態度に苦境が思わず滲み出てしまっている。お気の毒というしかない。

NBSテレビ
http://www.nbs-tv.co.jp/
百条委対応で県が2人の弁護士と委託契約
http://www.nbs-tv.co.jp/supernews/fri/1.html

TSB
http://www.tsb.jp/news/index.html
県が2人と契約 百条委対策に弁護士
UP DATE  2005/10/7/

”奥深く、ドス黒い窺い知れないものを感じる”
というのは、以前、田中知事が議会側を印象批判するときに使っていた台詞だが、ドス黒いのは田中知事の方だ。後ろ暗いことがなければ弁護士など頼む必要はない。「ヤバイ」と思うからこのようなことをするのだろう。

 

         ===「中央公論」に元県職員が内部告発論文===

きょう8日発売の月刊雑誌「中央公論」11月号に、元長野県主任企画員の鈴木央氏執筆の内部告発論文<「新党日本」代表田中康夫の千鳥足・迷走するワンマン、空洞化が進む長野県政>が掲載される。
http://www.chuko.co.jp/koron/


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