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”反・百条委員会集会” ポピュリズムのポンチ絵

2005年08月28日 | 長  野  県  政

 都合の悪い事実を認めようとしない人々 

27日午後2時から、塩尻市にあるのになぜか「松本・歯科大」という大学のホールで田中知事の支持者らが反百条委員会の集会を開いた。
これを見に行ったのだが、SBCや信濃毎日新聞が出席者を約300人としているのにはたまげる。そんなにはいなかった。

椅子の数をかぞえたら15×16=240だったが、前のほうを中心に30ほどの空席もあった。後ろに立ち見も多少あったがこれは関係者や報道陣。開会時間直前に、松本歯科大と繋がっているらしい渡り廊下から、白衣を着た人たちがどやどやと入ってきた。50人ぐらいはいたのではないだろうか。

飛び入り参加の田中知事の冒頭30分ほどの挨拶が終わると、ぞろぞろ帰る人が続出。瞬間最大、プラスαが300人なのではなかろうか。

これを報じる信濃毎日記事で留意すべきは”田中知事支持者が”と報じている点だ。つまり一般の市民でなく、最初から色のついた田中支持者が開いた集会ーと報じていることだ。
「田中知事支持者が百条委を批判 塩尻で集会」
http://www.shinmai.co.jp/news/20050828/KT050827ATI090012000022.htm

実際、あの集会参加者は大半が身内のようでもあった。あっちこっちで顔見知りどうしらしい人があいさつを交わす姿が見受けられた。

田中知事支持者の集会の特徴として「どこの集会でも集まってくる人は同じ」という指摘がある。代表発起人の武井秀夫医師は「可能なら各地区で今回の趣旨に賛同した講演会などを開いてほしい」と呼び掛けたが、どこでやっても参加者の顔ぶれは変わらないだろう。

武井医師は田中知事に相談した結果、百条委を批判する集会を田中知事に提案されたことを挨拶の中で話した。自分が批判されると相手を批判してかわすのが田中知事の得意ワザ。「県民集会」と銘打ってはいるが、実態は知事主導であることを暴露したことになるのだが、マスコミ馬鹿記者はこれに気づかず。いつもながらのお座なり報道。

私の顔見知りも何人かいた。
写真に写って居眠り状態の御仁らは、なにがなんでも田中知事支持派の県会議員諸氏である。これは始まって十分ほどのときの様子。手前白シャツの眠りをこらえているのが島田基正議員、深く眠りに落ちているのが宮川速雄議員、次が北山早苗議員である。いくらなんでも、十分でこれはないだろう。この他に今井正子議員もどこかにいたらしい。

田中知事の一番弟子を任ずる吉江健太郎松本市議もいて、すれ違いざま、ヨッと言ったら、ぺこりと頭を下げて通り過ぎていった。
受付には以前、別の集会で会ったことがある波田町の町会議員や、市民の姿が何人か見受けられた。


その集会の後、波田町の百瀬卓雄さん宅で永田恒治弁護士ら数人と”打倒田中”(笑)の作戦会議を行った。反百条集会のことも話題になった。
百瀬さんはかつて田中康夫の有力支持者だったが、愛想をつかし今は永田弁護士らと反田中の活動をしている大百姓だ。

●「刑務所で本でも書くかぁ~、ダメだったら辞めればいい」
     密室で、有力支持者に、ポロリ 
  ブログ 2004年08月26日 など参照
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/d/20040826

百瀬さん宅に、この集会のチラシがどこからともなくFAXで送られてきたという。他のチラシにない田中知事の参加を知らせる文言が刷り込んである最新のものだった。誰から送られてきたのか?と思った百瀬さんがチラシに記載されてある携帯番号に電話すると出たのは一番弟子吉江くんだったという。
百瀬さんと吉江くんはかつての同士で旧知の間柄。
「なんだお前の電話番号か、なんでこんなとこに載ってるんだ?」と話しかけたら、
吉江くん「あっ、電池が切れそうなんでー」と言って電話を切ったという。

この吉江くん、以前私と電話しているときには「手が震えてきたぁー、病院に行かなくてはー」と言って電話を切った人だ。そのほかにもこんなこともやっている。

議長の注意聞かずに”暴走” 所属会派からも見放され
http://blog.melma.com/00060168/20040305161102

嫌な相手と電話していると、さまざまなトラブルに見舞われる気の毒なひとでもある。

”手が震える”に続いて”電池が切れる”という新バージョンが加わったようだ。よくこういうことを考え付き、実行するものだ。田中康夫の一番弟子にふさわしい逸材ーと言わねばなるまい。

それにしても、さまざまな問題、疑惑があるから百条委員会が開催されているわけで、それを謀略のごとく言い、堂々と集う人たちの考えは分からない。
本当の改革を望むなら田中知事に諌言すべきだろう。このように甘やかすから田中知事は反省しないのだ。田中知事を盲愛する支持者たちは改革を遠ざけている。真の改革の敵は彼らだ。

百条委員会では田中知事後援会幹部の下水道業者が県行政に関与していたーという県職員のいくつもの証言が出てきている。
この集会はこれを認めないどころか、否定しようというようだ。
行き過ぎたポピュリズムのポンチ絵を見る思いだ。


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