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かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

事実を伝えない、「形式主義的客観報道」の困ったチャン記事

2005年11月22日 | 長  野  県  政

田中知事の困ったときの救いの神 「長野県調査委員会」が、
今さら五輪招致で9千万円の不明金と、グッドタイミングの報告書
 

下の記事は22日付け読売全国版社会面に載っていたものだが、最下段に注目。

「田中知事は帳簿問題の検証を公約に掲げ、04年2月、調査委を設置していた。」
となっているが、正確にはこう書いたほうがいい。

「ー公約に掲げ、2000年当選したが、自身の交通費を二重に県に請求し支給されていた、などの問題が明るみに出て支持率が落ちたころから、それまで放置していた帳簿問題の検証に俄然積極的になった。現在長野県では田中知事の後援会幹部が県の事業に口出ししたのではないか、との問題を調査する百条委員会が設置されていて、その最中の報告書提出には議会側を牽制する世論誘導的意図がある。」

とすべきだが、建前報道のマスコミにはこうは書けない。
背景に踏み込まないで、事象の一部だけを取り上げて書くと、事実と異なったことを読者に伝えてしまうーという困った記事の見本だ。形式主義的客観報道に寄り掛かった記事だ。

この読売記事を読むと田中知事が、何か良い事をしているように見えてしまうが、何のことはない、自分の失点を隠すために仕舞い忘れていた宿題を引っ張り出してきて、大慌てで自分の都合のいいように答えを書き込んでいるに過ぎない。

オリンピック帳簿問題は過去号で書いたように、これもまたマスコミが勘違いして馬鹿騒ぎしているだけで疑惑の実体がないものだ。

それにしても長野県調査委員会の田中知事の私兵ぶりにはあきれる。これまでも田中知事がピンチになると議会側に不利になるような過去の話をほじくり出して、根拠薄弱な印象操作的情報を流している。この委員会は本来の目的をすっかり忘れている。
五輪招致にかかわる県民の不信感を利用して、田中知事に向けられた批判をそらそうというのだからあいた口がふさがらない。姑息、悪辣の極みだ。
同委員を辞めた醍醐聰・東京大学大学院教授の百条委員会での証言によれば、せっかくなったのだから辞めたくないーといったようなことを言っている委員もいるようだ。
それなりに社会的評価もある方たちなのだが、浅ましいーと言わざるを得ない。恥を知らない同委員会がこのような名称を名乗っていることに違和感を覚える。「看板に偽りあり!」ではないのか。

    参考過去号  以下URLクリック後、黄色ハイライト部注目
スクープ!《 キーマンの証言 》
● 長野五輪招致委員会帳簿焼却"事件"の真相
http://tinyurl.com/8nw33
_______________________

●週刊朝日スクープは"情報漏洩事件"だ!
 長野県調査委員会を調査すべき

●週刊朝日が五輪帳簿あったとー怪しいスクープ?
 議会前になると出てくる田中知事救済ネタ
http://tinyurl.com/buohj


長野五輪招致の使途不明金、9000万円…県に報告へ  (11月22日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051122i201.htm
 長野冬季五輪(1998年)の招致活動を巡る経費の使途に不明朗な点があったとされる問題で、「長野県」調査委員会(会長=磯村元史・函館大客員教授)は週内にも、「招致委の活動に約9000万円の使途不明金があった」という内容の報告書を田中康夫知事に提出する。

 五輪招致委員会の会計帳簿は92年に焼却したとされてきたが、帳簿の写しが見つかり、その分析や関係者への聞き取りなどから判明した。国際オリンピック委員会(IOC)委員への現金工作は裏付けられず、報告書に盛り込まない方針。

 調査委は2004年3月、県の施設の倉庫から、招致活動最終年度の91年度分の「支出記入帳」とみられる書類の写しの一部を発見。今年8月から、招致委の口座があった八十二銀行(本店・長野市)の出納記録と照合し、金額が一致したことなどから、本物の帳簿の写しと断定した。

 調査委は、長野を開催地と決めた英国でのIOC総会の経費を集計した県職員作成の「招致活動概要」も入手。帳簿の写しと突き合わせた結果、招致活動概要の項目の中で、IOC委員への「ロビーイング」に相当するとみられる金銭の出入りに関し、前渡し金が2億2500万円、戻された金が1億3530万円で、差額の約9000万円が未返却だった。

 未返却分について、適正な支出とする記載や証言などがないことから、使途の説明がつかない「不明金」と判断した。不明金については、IOC委員へのわいろに使われた可能性があるとの見方もあったが、確証は得られなかったという。

 使途不明金とは別に、写しにはIOC総会前後の支出として、「土産代(ブローチ等)1766万円」などの記載があった。

 会計帳簿は当初、招致委事務局があった長野市役所に保管されていたが、開催地決定後の92年に焼却処分されたといい、帳簿の原本は見つかっていない。田中知事は帳簿問題の検証を公約に掲げ、04年2月、調査委を設置していた。


「ダム無しでも金が掛かるんだ」と田中知事 メールで本音漏らす

2005年11月20日 | 長  野  県  政
  ☆彡 スクープ
● 「ダム無しでも金が掛かるんだ」と田中知事
   側近職員へのメールで本音漏らす
       (これは11月17日 14:30ごろにメルマガ記事として配信したものです)
─────────────────────────────────
田中知事がぶち上げた「脱ダム宣言」は簡単に言うと、ダムのような大型公共事
業をすると金が掛かりもったいないからやめましょうーというものだった。自然
破壊にも触れているが、これはあくまでもついでのようだ。公共事業に対する、
彼の問答無用の否定の仕方は、為政者としてあまりに現実離れしている。まず初
めに箱物公共事業否定があり、その代表選手のダムがヤリ玉に挙げられた。
「脱ダム宣言」
http://www.pref.nagano.jp/keiei/seisakut/model/dam.htm

田中知事支持の根幹には、税金を食い物にする「ムダな公共事業」を徹底的に悪
者に仕立て上げ、その反発を田中支持に繋げるという策略がある。

浅川ダムの工事費は本体だけで200億円、周辺整備費を含めれば400億円と
もいわれる巨額なものだ。
ダムを造るのをやめればその金が節約できるはずだったが、現実はそんなに単純
ではなかった。ダムについての議論が深まっていく中で03年9月、田中知事は
ついには下のような感想をメールの中で側近職員に漏らすようになった。
田中知事がこんなことを言っていたなんて、驚きだ。と同時に、やっぱりかーと
いう思いも湧く。
______________________________

 "田中康夫" <yasu-kichi@msn.com> wrote:

> うーん、僕としては、流域100億、河川改修100億という数字が
> 独り歩きして、
> ダム無しでも金が掛かるんだ。
> 砥川って、浅川って、そんなに金を掛けるべき河川だったんだ。
> 公共事業は金がかかる、
> それもアバウトな積み上げの、
> との印象を与えていくのが少し心配です。
______________________________

これは経営戦略局政策促進チームの土木部門担当職員が田中知事に出したメール
に、田中知事が感想を書き加えたもののようだ。全文は下に添付してある。

田中知事は本心では
「ダム無しでも金が掛かるんだ。」
と思っていながらそれを口には出さず、
「砥川って、浅川って、そんなに金を掛けるべき河川だったんだ。」
と03年9月頃になって気付き、
ダムを止めても金が掛かるムードが世間に広まるのを恐れていたことになる。
今さら言っても詮無いことだが、これは県民に対する背信ではないのか。

もし「金が掛かってもダム建設を止めよう」というのが「脱ダム宣言」の柱で
あったならあれほどのインパクトを世間に与えなかっただろう。田中知事は徐々
に軌道修正しながら、どっちにしても金が掛かるようなことを言ってはいるが、
今に至るも「ダム無しでも金が掛かるんだ。」とは正面切って言っていない。

田中知事はあらゆる機会を捉えて公共事業に悪のレッテルを貼り、様々な事業を
中止したりその予算を削減することに血道をあげている。確かにムダと思える公
共事業は多い。しかし、すべてのものがムダとはいえない。ダムについても最初
に「ムダ」と決め付け、大した考えもなく中止を決めたものの、よくよく考えれ

「ダム無しでも金が掛かるんだ。」
ということが分かって愕然としているということだろう。
一度ぶち上げたものを簡単にやめるわけにはいかない。どうしていいか分からな
くて困っているーという田中知事の胸の内がこのメールから読み取れる。
ダム建設は田中知事の人気取りのための生贄にされたのだ。それを覆い隠すため
のベールが「脱ダム宣言」だったのだ。

お役所は一度決めたことは、問題があってもなかなか方向転換ができない。と、
いうのは田中知事が役所や従来の行政手法を批判するときによく使う言葉だが、
なんのことはない、自分で同じようなことをやっている。

いま県ではダムに代わる6つの代替案をコンサルタントに出させ、関係住民に説
明している。だが6つも案があるところが怪しい。これという決め手がない証拠
だ。こんなにあればどれに決めるかだけで議論百出、時間が掛かる。それを狙っ
たのか?と勘繰りたくもなる。

その代替案も実質的に元の浅川ダム建設案に限りなく近いもの。いったい何のた
めの「脱ダム宣言」だったのか。改めて疑問が湧くとともに田中知事の無責任さ
にあきれるばかりだ。
関連過去号
県が「脱ダム宣言」を実質否定ー土木委員会で
    大きなダムをやめて、小さなダムを複数
http://blog.melma.com/00060168/20040325
(このページの下の方)


このメールを出した職員は経営戦略局の土木問題のエキスパートといっていい。
経営戦略局と土木部の連絡調整役である。土木部関連の問題について田中知事に
いろいろレクチャーする役目でもある。いろんな意味で田中知事の側近として県
の重要な問題にかかわっている。
9月1日の百条委員会では証人として出席を求められ、田中知事後援会幹部の下
水道業者が県の事業にかかわった件について尋問を受けている。その中で田中知
事後援会幹部と十回以上経営戦略局の奥にある部屋で話をしているーと証言して
いる。
http://www.pref.nagano.jp/gikai/tyousa/9.01.pdf

誠実で優秀という評がある職員で、普段から超忙しい中(捉まえるには5~6回
の空振りは当たり前)時間を割いて私のいじわるな質問にもよく答えてくれてい
るので言いにくいのだが、この後援会幹部とのかかわり方について、以前私が訊
ねたときには
「自分はほとんど会う機会がない、会ったとしても2~3回」と答えていた。
なぜこのようなことになるのか分からない。知事の側にいればしょうがないので
はないか?というありきたりな解釈が的を得ていることになるのだろうか。
田中県政の欺瞞は県庁の中枢を蝕んでいる。

ダムについては、
「ダムだけに頼らないで総合的治水計画を打ちたて、それによって水害をコント
ロールすべきだ」
というのがこの職員の主張だ。これは田中知事の主張とも重なる。

ダムについて詳しい人に聞くと、これは斬新な考え方のようだ。斬新というより、
一笑に付す人もいる。なにしろアスファルト舗装を浸透性の高いものにして、河
川に水が流れ込むのを少なくして治水しようーというのだから気が遠くなる話だ。
そんなことで洪水が防げるのか?と素人でも思う。


「ダム無しでも金が掛かるんだ。」
田中知事がこのような認識を持っていたなら、職員としてそれを議員や取材で聞
かれた際言うべきではなかったのか?と問うと、
「議員からそのような質問はなかった」と答えた。

私はこの種のことを訊いていたはずだが、雑談の中でのことのような気がするの
で敢えて問い詰めるまで至らなかった。

「金が掛かるんだ」という田中知事の認識については
いや、脱ダム宣言では
「縦(よ)しんば、河川改修費用がダム建設より多額になろうとも、」
と、ダム無しでも金が掛かると言っているーと釈明する。

しかし、これは
「縦(よ)しんば、」と言っている通り、あくまでも仮にという意味で、必ずし
も金が掛かる前提ではない。本気でダムを止めても金が掛かると思っていなかっ
たのは明らかだ。
その証拠に、メールの中で
「ダム無しでも金が掛かるんだ。」
と驚き、
金が掛かるという印象が広まるのが心配だーと言っている。

このメールでの田中知事のひと言は、本来表に出ることを予想して書かれていな
いだけに田中知事の本心が吐露されているといっていい。


----- Original Message -----
From: "政策調整 ***" <
*********@pref.nagano.jp>
To: "田中康夫" <
yasu-kichi@msn.com>
Sent: Wednesday, September 03, 2003 8:18 AM
Subject: Re: 宮地良彦氏を来訪


> 政策調整 **です。
>
>  前の事務所でも良く話していたのは、100年確率ならここまで守れる
> 代わりに経費はいくら、50年確率なら、30年確率なら、というパターン
> を県民の皆様に示して、どれを選ぼうか、と議論するのが本当だろう、
> ということでした。ライン川沿いのある街では、はるか昔、100年確率
> の計画として示されたパラペット堤防を、そんなに高いコンクリの壁を
> つくられたら川が見えなくなり、観光価値が下がるとして、街の人たち
> が10年確率の低い堤防を選択した、という話があります。
>
>  安全度を「選択肢」として捉えることを許さない空気が、まだ日本人
> には根強く、検討委員会のテーブルでも、そこはアンタッチャブルだっ
> たように思います。
>
>  ともかく今、浅川と砥川の、現段階での計画が、国からも認可される
> ことこそ、「脱ダムは可能」を全国的に実証することになりますので、
> 流域協議会での議論を最重点に見守りつつ、何とかそこまでは行き着き
> たいと思います。認可されたからといって、「流域100億」はすぐに
> 実施するわけではありませんので、その後どんどん見直していくことが
> 可能です。基本高水の再検証はもちろんですが、どこかで「選択肢」と
> しての安全度を議論していく段階が必要になると思っています。
>
>
>
> "田中康夫" <
yasu-kichi@msn.com> wrote:
>
> > うーん、僕としては、流域100億、河川改修100億という数字が
> > 独り歩きして、
> > ダム無しでも金が掛かるんだ。
> > 砥川って、浅川って、そんなに金を掛けるべき河川だったんだ。
> > 公共事業は金がかかる、
> > それもアバウトな積み上げの、
> > との印象を与えていくのが少し心配です。
> >

朝日新聞社内で社員同士けんか 小泉首相の靖国参拝問題で

2005年11月19日 | その他

こんな記事をネット上で見つけた。
すごいなぁー、

気になったのは下記の部分。
けがをした男性は、社内からの110番通報を試みたが、それを止められて再びもみ合いになり、その後、社外から通報。築地署に被害届を出した。
広報部は
「こちらから広報する内容ではないと判断した」と語った。

それはそうだろうが、朝日の事なかれ主義、もみ消し体質が露呈している。

110番通報をさせないというのがスゴイ。

この前、この記事を書いた時の朝日広報の荒んだ対応を思い出した。

朝日大物記者が田中知事に打った問題メール  2005年11月07日
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/e/805e3dd49321972623d6bd5c0748c768


朝日の社内には、戸外より冷たい木枯らしが吹いているのではないだろうか。


もうひとつ気になったのは、この記事がライブドアでは目立つところに載せられていたが、ヤフー、インフォシーク、goo、MSN など主なポータルサイトでは目に付かなかったことだ。朝日から記事提供を受けている関係で配慮したのだろうか?

ライブドアは朝日新聞から記事の配信を受けていたが、05年3月いっぱいで打ち切られている。理由が明らかにされていないことから、何らかのトラブルがあったものと思われる。それと今回の記事掲載は、関係ないはずがない。
http://blog.livedoor.jp/giza/archives/17734795.html

朝日新聞社内で社員同士けんか 小泉首相の靖国参拝問題で
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1498366/detail?rd
 朝日新聞社(東京都中央区)の男性社員(43)が、社内で、小泉純一郎首相の靖国参拝を報じるテレビのニュース番組を見ていた際、別の男性社員(35)と口論となり、暴行のすえ、けがをさせていたことが18日、明らかになった。

 一部報道によると、2人は首相の靖国神社参拝を報じるニュース番組をともに見ていた10月18日に口論になり、43歳の社員が相手を押さえつけ、頭突きをするなどして、35歳の社員の腰に全治10日の軽傷を負わせたという。けがをした男性は、社内からの110番通報を試みたが、それを止められて再びもみ合いになり、その後、社外から通報。築地署に被害届を出した。

 2人は、世論調査に関係する同じ部署に所属。参拝の是非に関する調査にも関係していたと見られる。朝日新聞広報部は「社員がもみ合い、110番通報したのは事実です」としながらも「軽微な事案と考えているので、事実関係をこちらから広報する内容ではないと判断した」と語った。

2005年11月19日08時15分  スポーツ報知


NHK1/4 縮小論と受信料拒否の論理

2005年11月09日 | 長  野  県  政
この記事はすでに掲載した「受信料拒否の論理」(04/9/28)と「1/4縮小論」(05/2/12)を併せてひとつに纏め再録したものです。

NHKは肥大化しすぎている。テレビが地上波2波、衛星が3波、ラジオがFM、
短波、それにAMが国内2波プラス海外向けに21カ国語の放送を行っている。
世界でもこんなメディアはない。なにもNHKひとりがそんなに頑張る必要はな
い。他のメディアにもまかせればいいのだ。
昔と違ってBSだのCSだのいろいろな放送形態もある。地上波テレビは数年後
になくなる。ネットでテレビが見られる時代ももうすぐだ。少なくとも今のよう
に巨大なNHKはもういらない。大きすぎる弊害の方が多い。放送と関係ない会
社もNHKは沢山抱えている。今の1/4ぐらいになった方が広い目でみていいの
ではないか。こじんまりと地道にやっていけばいい。

受信料も1/4に値下げだ。テレビは全体の視聴率が下がっている、つまり見てい
ないのだから受信料も下げるべきだ。視聴者の方は昔に比べて「情報料金」を多
く払っている。昔はNHKに電電公社の電話代ぐらいだったが、今はネットの利
用料に携帯電話、テレビも衛星は有料だ。払う窓口が多くなっている。そんな中
で、NHKが昔どおりに受信料を取ろうというのも考えてみれば図々しい話だ。
テレビ業界は華やかで一見先端のように見えるが、実はもう斜陽産業だ。

テレビはデジタルになると課金が容易になる。払わなければスクランブルをかけ
て見られないようにすることができる。WOWOWなどがすでにやっている。今
のようにタダ見はできないかわりに、払う者はシビアになる。つまらなければ見
ずに契約そのものをしなくなる。
そうなるとNHKは大変だ。集金しなくていい代わりに、契約者がガクンと減る
ことが予想される。いまは税金みたいに、なんとなく「払わなければいけないも
の」と思って払っている人が多いが、それが見なければ「払わなくてもいい」と
なれば大手を振って払わない人が大勢出てくることが予想される。いま不払いが
増えているのも「払わなくてもいい」ということを知ってしまった人たちが増え
たからなのかもしれない。
だからデジタルになってもNHKは課金システムを導入しないのでは?という観
測もある。テレビのデジタル化はNHKにとって両刃の刃なのだ。

NHKの間違いは、NHKしか見られなかった時代の感覚と体制でいつまでもい
ることだ。視聴者はNHK以外に見るものは沢山あるのに、NHKはいつまでも
お山の大将で自分が一番偉いと思っている。

NHKは制度疲労を起こしている。自浄作用は期待できない。海老沢会長の辞任、
その後の顧問就任などがいい例だ。根本的に改まることはないだろう。積極的、
建設的意味で受信料を払わないことによってNHKを変えていくことが社会全体
にとってプラスではないのか。

NHKの崩壊は新しいメディアの時代の幕開けだ。確かに放送の台頭期にNHK
のようなものは必要だったかもしれないが、時代はもうNHKを必要としていな
いのだ。NHKがなくて困る人はそう多くはいない。一番困るのはNHKの人た
ちだ。


『NHK受信料拒否の論理』
そんなNHKの受信料をかなり長いこと私は払っていない。多分30年近く払っ
ていないのではないかと思う。そんなことを言って大丈夫か?と思う方もいるか
もしれないが大丈夫だ。NHKの受信料は払わなくてもいいのだ。払わなくてい
いーというより私は意識して払わないのだがー。
なにもケチだけで払わないのではない。NHKは受信料を払うとその人はNHK
のことを支持している、理解してくれている人だというのだ。冗談じゃーない、
理解なんてできません!という意思表示の意味もあって私は払わないでいる。

「NHK受信料拒否の論理」(本多勝一著)という本がある。ずいぶん昔の本だ。
1973年に出ている。本多氏は長野県伊那谷出身の朝日新聞記者だった人で、この
本には文字通り受信料拒否の論理がいろいろ書いてある。それに影響を受け、な
るほどーと思ってそれを実践している。実践している過程で学んだことを織り交
ぜて、私流のNHK受信料拒否の論理を書いてみる。

受信料は受信契約に基づいて請求されているのだが、その「契約書」というもの
を見たことがある人がいるだろうか?実は、そういうものはないのだ。
NHKは正当な手続きを踏まずに、相手の無知と錯覚に付け込み金品を取ってい
るに等しい。ヤクザまがいで強引だと評判が悪かった新聞の契約だって契約書は
ある。それにハンコをつかせるやり方が強引だったのだが、NHKはその契約書
すらなくて金を取っている。新聞が粗暴犯とすればNHKは知能犯か?NHKの
ホームページに受信料についてのQ&Aがあるが、ほとんど自分たちに都合がい
いことを勝手に言っているに過ぎない。嘘に近いものまでいくつもある。インチ
キ商法並だ。

受信料を払っていない人は意外に多い。だが、そんなことが世間に知れるとマズ
イのでNHKはひた隠しだ。
サンデー毎日(9月19日号)の推計では約25%、1/4の人が払っていないのだ
という。NHK自身が国会の総務委員会に報告している数字でも約2割の人が払っ
ていない。この騒ぎで、新たに1万7千件の支払い拒否が出ている。そしてそれ
は増え続けている。
「NHK不祥事、受信料支払い拒否・保留1万7千件に」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040922-00000312-yom-soci


*払わなくてもいい理由
受信料徴収の根拠は放送法32条で、「テレビなどNHKの放送を受信できる装
置を設置したものは受信契約を結ばなければならない」となっているからなのだ
が、一方、民法では契約の自由を謳っている。「嫌な契約を強制されない」こと
になっている。放送法32条はこれに抵触する可能性があるのだ。この他NHK
受信料拒否の論理は山ほどある。試しに「NHK受信料拒否」などの言葉で検索
してみるといい。
放送法32条は法的に問題があるのだが、NHKはこれを白日の下に晒すのが嫌
なため、受信料を払っていないものに対して法的措置を取れないでいる。裁判に
なって不払い問題が大きく報道され、それに触発されて不払い者が増えることを
恐れているのだ。その上、裁判で負けでもしたらNHKは大打撃だ。だから数百
万人も払っていない人がいるのに、NHKはただの一度も裁判を起せないでいる。

*受信料の使いっぷり
一方で、NHKの取材に対する金の使いっぷりのよさは有名だ。
大昔のことだが、NHKは選挙の開票の速報のとき、どんな田舎の開票所へでも
自前の電話回線を引く。他のマスコミは選管が用意した一本か二本の電話を奪い
合いで使う。タカが選挙の速報ぐらいで大金を払ってまで専用電話を引く必要は
ない。自分の金だったら引くだろうか。親方日の丸意識があるから、こんな大盤
振る舞いをするのではないか?

*最近の長野県庁でのこと
議会がちょっと盛り上がったときがあった。去年の夏ごろのことだ。知事の不信
任決議とかそういう大きな動きのときではない。この時、何でそんなにーと思う
ぐらい多くのNHK記者たちが議会棟の中に集まった。よそは5人位だとすると、
NHKは十数人体勢だった。それで余計目に付き、記憶にも残っている。大して
やることもないのに無駄に人を動員している。金と人が余っていなければ出来る
ことではない。

*五年ほど前長野市内で偶然見た光景
犀川の河川敷で雑草が燃える小火が発生した。NHKの割と近くだ。たまたま私
はそこを通りかかった。そこにNHKの取材クルーとTSBのカメラマンが来た。
NHKは記者とカメラマンと助手の三人がタクシーに乗ってやって来た。TSB
はカメラマンが一人で車を運転して来た。ライトバンの後ろのドアを跳ね上げ、
大きな三脚とカメラを一人で抱えて現場まで歩いていった。
NHKは民放が一人でやっていることを、4人がかりでやっていることになる。


*ホームページに見る各テレビ局の頑張り度
ところがNHKはこれだけ取材に金を使っていながら、その成果を社会に還元し
ていない。
長野県をエリアとするテレビ局のホームページで見比べるとそれが歴然だ。
民放4社はそれぞれ頑張り具合は違うが、ローカルニュースをホームページに載
せている。しかし、NHKは全然載せていないのだ。受信料を取るだけ取ってい
ながら、タダの民放よりサービスが悪いのだ。
厚かましいったら、ありゃーしない。

SBCが一番充実していて、動画で見られるニュースも一番多い。信毎の子会社
みたいなもので、地元民放の老舗なのだから当然だろう。意外に頑張っているの
がTSBだ。SBCよりはるかに規模は小さいのに動画ニュースがSBCほどで
はないがいくつもある。NBSは動画がなくて写真だけ。それに音声が付いてい
る。(05年8月ころから動画が見られるようになった)
ABNは写真もなくて文字だけ。NBSとABNはこれでもテレビ局か?と
言いたくなるようなものだ。
それよりさらにお粗末なのがNHKだ。ここは、なーんにも載っていないのだ。
動画どころか文字でも、地方ニュースそのものがないのだ。ジャブジャブ金をか
けて取材しているのに、それを視聴者に提供する姿勢が皆無なのだ。どこが
"皆様のNHK"なのかと思う。NHK長野のホームページは殆ど更新されること
がない。ここにはニュースがないのだ。地方をナメているとしか言いようがない。
受信料を取っているNHKが一番態度が悪いのだ。

これは頑張ってる順だ。
SBC 信越放送
http://sbc21.co.jp/news-i/
TSB テレビ信州
http://www.tsb.co.jp/bangumi/plus1/index.html
NBS 長野放送
http://www.nbs-tv.co.jp/
ABN 長野朝日放送
http://www.abn-tv.co.jp/news/news/index.htm
NHK
http://www.nhk.or.jp/nagano/

*受信料拒否のHOW TO
具体的にどうやるか。まずNHKの集金担当係りのところへ電話をする。
長野の場合、営業・受信料 026-291-5210 だ。東京のNHKは
0120-151515(無料のフリーダイヤル)

そして、受信料を払わないので集金に来ないでくれ、と一方的に告げればいい。
「訪問拒否」だ「電話もしないでくれ」と言うといい。そして、「受信契約をし
ていないのだから払わない」と言う。いろいろ言ったら、「契約書を見せてくれ」
でいいのだ。NHKは、ないのだから出しようがない。もしそういう類のものを
出してきたら「破棄する」でいい。

後は最近のNHKの不祥事について思っていることをぶちまければいい。NHK
はその声を聞いて反省し、貴方の行動は社会の役に立つーというわけだ。これで、
一年間で約一万五千円が浮く。衛星放送だと約2万6千円だ。いいことをして無
駄な出費も抑えられる。こんな有意義なことはない。浮いた分の半分でもこのメ
ルマガのカンパに回せばさらに慶賀だ。

銀行振り込みにしている人は、NHK受信料は引き落とされないように手続きす
る。
入れ知恵しておくと、NHKの集金人は集金だけを委託されている外部の人間だ。
今ではかなり知られていることだが、これだけでも意外に思う人がいるはずだ。
こういう具合にNHKは自分たちに都合が悪いことは言わない。集金人は委託さ
れているだけだからいろいろ問題はある。彼らは集金すればいいだけだから、貴
方がここに書いてあることを言ってみたところでそんな理屈は知らない。だから
NHKの正式な職員かどうか確かめてから話した方がいい。契約について話すの
だから集金人ではダメだと追い返す手もある。とにかく知恵比べみたいなものだ。
ディベイトを楽しみながら実益を得られるのが「NHK受信料拒否の論理」でも
ある。


朝日大物記者が田中知事に打った問題メール

2005年11月07日 | 長  野  県  政

● 朝日新聞 第二の取材メモ事件 メモ覗き見!?
   朝日新聞が”忌避”する田中知事へのメール
   菅沼栄一郎、小此木潔 両記者が
   恫喝まがいの奇怪な広報の対応 

 この記事は11月7日02時ごろにメルマガで配信したものです。
─────────────────────────────────
朝日新聞の菅沼栄一郎記者が田中知事に送ったと思われるメールと、当時朝日新
聞編集委員で現経済部長の小此木潔記者が送ったと思われるメールを下に添付し
た。どちらのメールにもそれぞれ問題がある。

菅沼記者の送ったものは、冒頭で
「経済部の記者が取材したメモですので、そのままお送りすることができないの
ですが」
と書いている。
またしても、いま話題の取材メモがらみのメールだ。
「そのままではない」と一応書いてはいるが、どこからどこまでが取材メモなの
かはっきりしない。ほとんどそのままではないのか?でなくても、他の記者の取
材メモを菅沼記者が”覗き見”して書いたのは間違いないだろう。

取材メモを別の記者が、外部に漏らしていいものだろうか。
朝日新聞というのは取材メモの扱いに問題があるようだ。


菅沼記者といえば、97年11月から、テレビ朝日「ニュースステーション」に
4代目コメンテーターとして登場し、ざっくばらんな話し方で結構人気だった。
私は歴代のコメンテーターの中では一番好きだった。
甘いマスクの二枚目だったがそれが災いしたのか、99年4月21日発売の週刊
文春で女性問題をスッパ抜かれ、同番組を降板している。

ところがその菅沼さんがどういうわけか、02年11月ごろから長野県庁の表現
センターで行われる知事会見に何度となく姿を見せている。その当時、菅沼さん
は東京・立川支局にいたらしいのだが、そこからわざわざ長野県まで来て、たい
したことのない質問をしている。
「いったいどういうつもりなんだろう?」と多くの人が疑問に思っていた。
知事会見 平成14年11月7日(木)
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20021107n.htm

落ち目の菅沼さんが田中知事人気にあやかろうとしたのか?だとしたらジャーナ
リストとしてのセンスがない。

そんな中で出したこのメールにもどういう意図があるのかよく分からない。
同時に枝野幸男衆議院議員にもCCで送っているのだが、これもよく分からない。
枝野さんにメールで問い合わせると、翌日すぐに本人から返事が来た。
「古いことなのでメールも残ってないし記憶もない」という。ごもっとも。
菅沼記者については
「菅沼氏とは数回お会いした記憶があり、取材を受けたこともありますが特別に
親しい関係ではありません。」ということで、
田中知事とは
「田中知事には政治的立場の違いからメディアなどを通じて厳しい批判・攻撃を
受けています。親しいとは反対の関係だと言って良いと思います。」
とのことだった。
田中知事は民主党の方とは仲がいいのかと思っていたら、そうでもなかったよう
だ。


菅沼さん本人に聞いてみようとこのメール記載の菅沼さんのメールアドレスにメ
ールを打ったのだが、使っていないアドレスらしくリターンメールとなって返っ
てきてしまった。

仕方なく朝日新聞広報宛てにメールで質問し、数日経っても返事がないので電話
で問い合わせたが奇怪な対応だった。

最初からツンケンして木で鼻を括ったよう。
「私が言ったことを公表するとなんらかの対応措置を取らしていただくかもしれ
ない」などと脅したかと思うと、
弁解のつもりなのか?
「これは朝日新聞としての対応ではない」と言ってみたり
「この問題について朝日新聞としてなんら答えるものではない」
などと意味不明の回答。何がなんだかわからない。

これでは広報の役をはたしていないと思うし、脅されたようで不安なので、
「何を書くとどういけないのか?」と聞くと、
「ま、じゃ、その辺はお好きなようにとしかいいようがないですね」
とあっさり前言撤回ーなのか?

三分ほどしか話していないのに、
「忙しい」と逃げの体勢に入ったので、
逃がしてなるかと、
「それじゃ暇なときに電話し直したい」と言うと
「いや、結構ですお話しすることはない。議論はしたくない」
などと、それでもマスコミで働く者なのかと思うようなことを言った後
「切らせていただきますが、よろしいでしょうか」
と言ってしばらくのち、電話を切ってしまったのだ。

摩訶不思議な対応というしかない。都合の悪いことには答えたくないーといった
姿勢が露骨だ。

物事を隠すのではなく、問題点は明らかにして反省すべき点は反省すべきではな
いのか?というのは朝日新聞がよくする口吻だと思うが、それをそっくり朝日新
聞に言ってやりたい。

電話の切り方も根性がなく、
「切らせていただきます」
と言った後すぐバーンと切る度胸もないようで、しばらく切らずにこちらの様子
を窺っていた。
そもそも、
「切らせていただきますが、よろしいでしょうか」
という言い方が根性が座ってない。自分が正しいと思ったらさっさと切ればいい。
それも出来ず、「よろしいでしょうか」などと相手に聞いてどうする。聞かれた
方だって「いいです」なんていう訳がないだろう。

「これは朝日の見解でなく個人の考えだ」などとも言っていたが、こんなときに
も会社第一のサラリーマン根性がモロに出てくる。そんなに会社が大事か?
朝日新聞広報に電話しているのに個人の見解を聞かされても困る。朝日新聞には
広報というセクションはないのだろうか。

マスコミは普段いろんな相手に「取材に答えろ」と迫っているのにいざ自分が答
える番になるとこの有様だ。
大朝日なのだからもう少し懐深く、ゆったりと構えることは出来ないものだろう
か。この程度のことでおたおたしていては朝日の看板が泣こうというものだ。

このところ続いて起きている朝日新聞をめぐる数々の問題は、朝日の根本体質に
起因するのではないだろうか。”人物”がなく、小心者のサラリーマンばかりだ。


もう一本のメールは当時朝日新聞編集委員で現経済部長の小此木潔記者が田中知
事に出したもののようだ。

小此木記者はいかにも大物記者らしく、県の施策に口出ししているのだが、それ
はどうも自分の手柄のためであって、県民益という視点は希薄なようだ。
「商品としての田中康夫」なんて言い回しをしているところを見ると田中知事の
正体をよーーく分かっているようだが、そこに付け込み利用する魂胆がありあり
だ。

支局まで自分の道具のように操って、思い通りの記事を紙面化するのを約束する
なんて大記者ならではの実力か?いやはや、たいしたものだ、驚いた。
しかし、ここまでやると企業内記者の一線を超えているのではないだろうか。
ジャーナリストというよりフィクサーと言ったほうがいいのではないのか?


メールの一番最後にPSとして
>  PS 吉田慎一・取締役編集局長が誕生しました。手間が省けたでしょう。
と社内人事を田中知事に知らせているが、いったいどういうつもりか。

田中知事は朝日新聞の幹部を知っていることが自慢らしく、
平成17年(2005年)10月20日(木)17:25~19:16 県庁:知事室
で行った、
「虚偽メモ」問題にかかる田中知事と朝日新聞社との面談
でも得意げに吉田氏の名前をチラつかせている。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/asahi/051020a.htm

信州・長野県知事 田中康夫
 亀井さんにはどうやってあたったのでしょうか。僕ね、吉田さんがね、知らな
い仲じゃない、解体的出直しが必要だ、読者に目を向けた自己改革をというアピ
ールを出されたのです。

上を読んでみれば分かるのだが、ここで「吉田さん」という名をわざわざ出す必
要はなく、やくざがスゴム時に「上司を知ってんだゾ」という手法に似ている。
このようなことを田中知事がするのも、大記者が社内事情まで田中知事に報告す
るからではないのか。

この面談自体が田中知事が朝日新聞にクレーマー行為を働いている時の証拠のよ
うなもので、こんなもの表に出しては具合が悪いのではないか?と思うのが常人
の考えなのだが、田中知事は違うようだ。(同じことの繰り返しで、無駄に長く
一体誰が読むのかと思う。こんなものを文書化するのに職員を使うのは、公私混
同でけしからんではないかという県議もいる)

もっとも、田中知事は本当に都合が悪い時には3階の奥まったところにある知事
室を利用して、普段とはまったく違った声音で取材に応じたりしているのだから、
やっぱり正常なのかもしれない。一筋縄ではいかない田中知事ではある。

こんな田中知事にうっかりメールを打つと、後々大変だーという教訓になるだろ
うか?

____________________________

朝日新聞の菅沼氏からです。

----- Original Message -----
From: "EICIRO" <eiciro@tkf.att.ne.jp>
To: "田中康夫" <yasu-kichi@msn.com>; "枝野幸男さま" B***@****.jp>
Sent: Monday, June 09, 2003 5:48 PM
Subject: ご連絡

> 塩川発言には、注意が必要です。
> 経済部の記者が取材したメモですので、そのままお送りすることができないの
ですが、
> 要旨、次のような「誤解」をしています。
>
> 長野県としては1340億円ちょっとの補助金を国からもらっている。
> このうちこれだけは自主財源として600億円なんぼかもらいたい、
> あとの600億円なんぼについては自主財源でなくてもいいが、(どうしてこ
ういう理解になるのかわからない)
> このうちの半分は国の補助金として残してもらって(?)、
> あとは自主努力で解消していくから配分を考えてくれ、という非常に具体的な
案をもってこられました。
>
> 以上は、講演部分。()内は?も含め菅沼の追加部分です。
> この後聴衆との質疑応答でも、同趣旨のことを繰り返しています。
>
> …そういう改革を自治体からあげてほしいと思っている。
> 田中知事はきちんと項目をあげてくれた。
> いま片山大臣が言っている(?)9兆円を地方に譲るとするならこれだけの案
件だということをずっと書いてきてある。
> そのうち長野県としたら約1360億円(?)あると。
> そのうち600億円くらいは財源を譲ってもらわないとできない、あとの60
>0何億については半々で補助金で見てくれたらあとはいける、
> とかそういう数字で出してくれたものですから、ひとつの例として参考にした
>い。
>
> 塩川発言の引用は以上ですが、どうやら経常経費と投資的経費が600億ずつ
ですから、ここを勘違いしているのか。
> 「長野提言に理解を示した」とはちょっと言えないようです。
>
> 「困った補助金」はお聞きしました。支局が社会面に出しているようです。
> 削減された補助金の税源移譲される割合の各論ですが、志村さんらにお聞きし
たところ、少し時間がかかるようです。もう少し待ちましょう。
> 12日の経済財政諮問会議まで、数日静かにしています。
> それにしても、財務省が税源移譲で譲歩してくる理由がちょっとわかりません。

> そんな原稿が明日、明後日あたりに載るとタイムリーなのですが。
> 経済部には「読者はそんな原稿を読みたがっている」とささやいているのです
>が。
>
>       菅沼栄一郎

_____________________________

下のものは、小此木潔記者が田中知事に出したらしいめーる。
_____________________________


----- Original Message -----
From: <okonogi****@asahi.com>
To: <yasu-kichi@msn.com>
Sent: Friday, July 04, 2003 3:41 PM
Subject: 7日発表の件で緊急提案(小此木)


> 田中 康夫様
>
>
>  「一体」、何のためかとオヤジギャグを言いたくなる三位一体騒ぎも、結局
>のところ総裁選・総選挙対策でしかない現状ですね。うまく斬れない点などは、
>表現者のはしくれとして忸怩たる思いですが。
>
>  さて、本題です。7日発表の件、田山さんから電話とファクスをいただきま
>した。ご存じ金谷年展さんに意見を聴いてみたら、以下のような反応が返ってきま
>した。私も同様の意見です。もし7日までに手直しの余地があればご検討ください。

>
>  !)「トップランナー」というなら、「世界で最初の実用化」にこだわってみ
るべきでは。そうしてこそ田中知事らしい。たとえば京都の地球環境産業技術研
究機構(略称ライト:たぶんLITE=そこの湯川という研究者をたまたま記事
で書いたことがあります)がシャープと共同でNEDOの補助をもらって開発中
の、「バイオマスで水素をつくって燃料電池で発電する技術」とか。そうすれば
世界の人が見に来るようになる。単なる温暖化技術の公募はあちこちですでに
やっている。田中さんのように発表しないだけ。
>
>  !)企業参加のインセンティブとして、お金も必要。1件3000万円くらい
で2億円くらいの予算があればいいのでは。バイオマス・ニッポンの政府計画と
からめて補助がでるようにするとか、工夫が必要。企業は初期コストは負担しや
すいが、ランニングコストも負担するとなると、二の足を踏んでしまうのではな
いか。そういう具体的な条件があれば、知り合いの企業などに声をかけやすいの
だが。
>
>  !)ごみを集めて燃やす市町村の計画の代わりに、長野県が音頭をとって「ご
>みをバイオマス資源として利用し、税金負担を少なくする」プロジェクトを開始
>すべきだ。
>
>  (以下は私個人の思いつきですが)
>
>  茅野さんの保全協会の援助や、八十二銀行など金融機関の支援、理科教育な
ども組み合わせるといいのでは。
> 農協との共同プロジェクトで「コジェネプラスCO=トリジェネ」方式(オラ
ンダなどが巨大ハウスで巨大トマト栽培。そのシステムを大阪ガスが全国で販売中)
を。
農業試験場を手始めに長野全体に広めれば、農家にとって大きな武器になるかも。

>  太陽光発電については米国のベンチャー経営者と去年会った際、「従来の数
倍の発電効率の太陽電池」を開発した、と言っていました。外資参入もOKだと
協調して在日米国商工会議所や米欧メディア向けのプレゼンテーションも必要です。
この面からも、県の補正(別の予算を執行停止して不用額を充てることも含めて)
なしというわけにはいかないでしょう。
>
>
>  担当部局で詰めきれないから、7日は田中さんのアドリブ的プレゼンテーショ
ンでやってしまう手もあるでしょうが、「商品としての田中康夫」にこだわるとす
れば、金谷さんに直接電話してみてはいかが。大阪ガスのトリジェネについてもく
わしい人ですから。
>  金谷さんの携帯は(念のため)090-3***-****です。
>
>  記事は長野支局(佐藤)から出すのを全国に流れるようバックアップします。

「長野モデルの成功」を第一に考え、朝日の特ダネになどとはいいませんが、よ
そに先行されないという条件は必須です。
>  ではまた。
>
>  PS 吉田慎一・取締役編集局長が誕生しました。手間が省けたでしょう。

> ……………………………
>
> 小此木 潔
> Okonogi, Kiyoshi
>
> okonogi****@asahi.com(仕事用/official)
>
> fw****6@******.com(私用/private)
>
>
> 朝日新聞編集委員室
> 〒104-8011
> 東京都中央区築地5-3-2
> Tel.03-5541-****
> Fx.03-3545-****


産廃施設中止で業者が県に五億の訴え!

2005年11月05日 | 長  野  県  政

今年3月3日、長野県は三郷村に民間業者が建設中の廃棄物中間処理施設事業計画の承認を、住民の声を受けて取り消すという前代未聞の荒技をやってのけ大きな話題となった。
この種の迷惑施設の建設計画に反対の声が出て中止になることはままあるが、一旦建設が認められ、建物まで出来てしまったものの事業計画が途中で取り消しになった例はない。住民、業者、行政の三者が絡み合ってすったもんだの騒ぎが続いていたが、ここに来てあらたな展開となりそうだ。

廃棄物処理業者が、最近になって県を訴えるための前準備ともいえる書類を配達証明郵便で3度に渡って県に送っている。業者は許可申請書を何度も提出しているが、県が受け取らないため「行政の不作為」を主張して訴える構えなのだ。業者がこれまでにこの施設に注ぎ込んだ金は約五億円だという。

県が書類を受け取らないのは、事業計画書には「住民の同意が必要」と県条例で定められているため。住民は反対しているので同意書はない。が、そもそも国の法律には「住民の同意が必要」とはどこにも書かれていない。そこで堂々巡りになっている。
このトラブルの根底には法の不備がある。住民、業者、行政の三者がその不備をそれぞれ自分に有利なように解釈して問題はこじれている。

住民の言い分は、
「最初こういう計画とは知らなかった、だまされた。区長が判を付いた同意書は無効だから県は建設承認を取り消せ」というもの。県は住民の主張どおりに施設の承認を取り消している。さすが住民本位の行政を掲げる田中県政、素晴らしいーと評価したいところだがそうはいかない。

田中知事のいけないところは、着地点がないまま思い付きで物事を決めること。こんなドラスティックなやり方でなく、現実的やり方があると思いのだが、そういうことに思い至らないようだ。

この施設は守らなければならない基準点はすべてクリアーしている。なにしろ一旦は許可が下りているのだから。場所はりんご畑の中で、近くには廃油の貯蔵施設と木材の破砕施設がある。いわば似たような迷惑施設が隣接するところに出来たわけで、住宅地の中に忽然と出来たわけではない。迷惑の度合いは少ないはず。

問題は「住民の同意」。だが、住民側は知事が味方についているからか、
「行政が定めた基準をクリアーしてもダメ。この地区独自で決めた基準を守らなければ同意できない」
などと強硬。
こうなると法治国家としてのルールをも無視することになるのだが
「そういうことは知らない」
「そんなに安全というなら役場のそばに造ればいい」

本来事態収拾に一役買うはずの区長は、あまりの混乱に嫌気が差し辞任する騒ぎに。後任は、なり手がなく「この問題について立ち入らなくていい」という条件のもとに別の人が選ばれるという異常事態となっている。

混乱に輪を掛けているのが田中知事の対応。4月11日、波田町方面に行った際、この施設もついでに視察して知事が関心を持っているメッセージを発してはいるが、その後これといった対応をしていない。
現場主義を掲げる田中知事だが、この問題については現場を一度見に行っただけ。県が訴えられるかもしれないという局面になっても何の対応もとっていない。住民エゴに火を付けて、後は知らん振りの無責任極まる田中知事の態度だ。

騒ぎとしては大きくなっているが、本来この程度の問題は課長決済ですむ話だそうだ。だが、知事が現場視察までしているとあっては、その知事の胸の内を忖度しない部下はいないだろう。この問題を扱う県生活環境部の太田寛部長は田中知事の高校時代の同級生で、40歳代で部長職に就いている。
太田部長がこの問題にどこまで関わっているのか、いないのか?興味が湧くところだが、これについて何度も質問したのだがよっぽど具合が悪いのか電話口にも出てこない。同級生同士の間に、なにか得体の知れない奥深いものが横たわっているのを感じさせる。

裁判になれば県が負ける可能性が高い。なにしろ一旦許可したものを途中で取り消しているのだ。加えて、県が主張する「住民の同意書」の必要性は法的に認められていない。これは裁判でも判例が出ていて必要なしが大勢だという。

裁判で県が負ければ巨額の血税が払われることになる。そのころ田中康夫は長野県知事ではない。

この記事はメルマガ「田中県政追撃コラム」で11月2日15:30頃に配信されたものです。