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金子勝・慶大教授、県委員解任問題─→ 騒動拡大の様相

2007年08月10日 | 長  野  県  政

        「天声人語」が大チョンボ!

長野県公共事業評価監視委員会委員だった金子勝・慶応大学教授の解任問題がこじれて騒ぎが広がりそうな雲行きだ。

2007年08月09日(木曜日)付の朝日新聞「天声人語」がこの問題について触れているのだ。
http://www.asahi.com/paper/column20070809.html
しかし、基本事実に触れない誤った認識の元に書かれたもの。

<任期半ばで辞職を勧告したという。うち1人の有識者は、意思確認もないまま解任されてしまった。>
と書かれているのだが、この有識者とは金子氏のことで、金子氏が不当に解任されたように書いているが、金子氏が一度も会議に出席していないことや、連絡先すら長野県に知らせていなかったことには触れていない。

<異質なものを排除しがちな時代への警鐘に、わが意を得たものだ。>
と書いているが、この問題はそういうレベルのものではない。思い込みによる勘違いというしかない。他のものならともかく、天声人語がこういう間違いを堂々と書くのを見ると脱力する。

朝日新聞のレベルの低さが一地方支局だけでなく、看板コラムにまでおよんでいることを自ら暴露してしまったことになる。ある長野県政関係者は、天声人語を笑っていた。


騒動はさらに広がる様相だ。金子氏は10日午前、長野県庁で土木部長に面会をする。後ろにテレビカメラをしたがえて。
どうやら、長野県内のテレビ局が金子氏とタッグを組んで、この問題を取り上げるということらしい。基本事実を忘れて悪乗りするテレビにも困ったものだ。

一方、これと反対の視点からこの問題を扱おうというマスコミの動きもある。これについて詳細は発表の段階でない。今はただ、今後の展開に注目を─とだけ言っておきたい。

朝日新聞  天声人語  2007年08月09日(木曜日)付

 近ごろの漫才には、「もうええわ」という言葉が頻発するそうだ。2人が掛け合い、話がかみ合わないと「もうええわ」。捨てぜりふを放って打ち切る。ここで客席はどっと笑うのだろう。

 こちらは笑ってもいられない。長野県に公共事業を評価監視する委員会がある。煙たい意見を述べる委員らに、県は「もう結構」とばかり、任期半ばで辞職を勧告したという。うち1人の有識者は、意思確認もないまま解任されてしまった。

 長野は昨夏、「脱ダム」を掲げた前知事から、ダムを是とする現職に代わった。県側は否定するが、勧告された委員らは「邪魔者の一掃か」と不信を募らせている。行政と漫才は違う。異なる意見に根気よく耳を傾けるのが、治の王道ではなかったか。

 「議論の必要なし、問答無用。こういう笑いに浸り続けるのは危険なことじゃないですかねえ」。落語の桂歌丸師匠が以前、本紙に意見を寄せていた。結びには「笑いに限った話ではありませんよ」。異質なものを排除しがちな時代への警鐘に、わが意を得たものだ。

 似たことは、国政にもある。安倍首相肝いりの、集団的自衛権をめぐる懇談会もそうだろう。メンバー13人をぐるり見渡せば、行使の容認に前向きな人ばかりだ。世論を分かつ大テーマなのに、異なる声を聞く耳はないらしい。

 論敵について、勝海舟が言ったそうだ。「敵がないと、事が出来ぬ。国家というものは、みンながワイワイ反対して、それでいいのだ」。おおらかさと懐の深さは、今は昔の無い物ねだりだろうか。

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