月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

夫婦之愛

2011年12月05日 21時43分42秒 | 仏々相念(住職日記)

出産した後・・・

 

ニュースを見ていると「出産後の夫婦愛」について統計が出たとか。

妊娠した時には70%の高さで夫婦が思い合えている、がしかし、出産後夫婦間の思いに開きが出てくるのです。

夫の場合、緩やかに下降していく・・・出産2年後には50%台。

妻の場合、急激に下降するのです・・・1年後にドンと40%台、そのまた1年後には30%台。

育児ということで、夫婦の思いが開くのだそうです。

一緒に育児をするのか、妻に任せきりにするのか・・・いろいろ。

皆さんのお宅は如何でしょうか・・・

 

「育児」ということで愛を示されると私の場合、坊守は1ケタ台になることでしょう。

なんせ、私も一緒に育児されるのですから・・・

いやいや、子どもたちは素直でいいものの、第3の子どもであるコイツにおいては余程たちの悪い子どもなのですから・・・

 

腰の悪いのいい訳に坊守に任せきりの私が未だにここにいることです。

お陰で2人の子どもは立派にしてもらい、成長しないコイツが残っておることです。

改めて統計の折れ線グラフを見ながら、高いところで維持される私の思いに反して、坊守の思いが気になる話題でした・・・

いやいや、気になるのは1人っきりになる恐怖心を抱える私のことでありました。

 

今日の喪主様の挨拶・・・よかった。

葬儀社が用意される原稿を読まれる方もおられます、それでもいいのです・・・苦手な方もおられますもんね。

今日の喪主様は、自分の言葉でおっしゃられました。

つまりながらも・・・一生懸命に一生懸命に「感謝」伝えようと話された。

「ガンバレ、ガンバレ!」そんな思いを持ちながら聞かせていただいたことです。

火葬場でのご縁も終え帰る私に喪主様の奥様が駆け寄って来られお礼を言っていただき少し外で立ち話。

「主人も悪くしてましてね・・・また、明日入院するんですよ。まだ言葉がもつれるの・・・」

「え~、そうだったんですか!ただでさえしんどい葬儀なのに大変でしたね、よく最後までご縁に会っていただきました。」

ず~っと支える妻の姿・・・

言葉が出難い夫に陰からどれだけ声援を送られたことでしょう・・・

「お父さん、がんばれ!そう・・・そう・・・うん・・・うん」

共に歩んでこられてよかったですね!

 

私も負けておれません、

吃音もあり、モコモコ口籠り、話すの大嫌いなのですが、「ここだけは伝えなくては・・・」それ胸に法話のご縁にも会わせていただきます。

さぞ、坊守もハラハラドキドキのひと時なのでしょう・・・

その思いを感じつつ、お味わいさせていただこう!

 

「愛」と言われれば、「自分」しか見えなくなるコイツがいます、

そんな「愛」を抱えつつも、思い合い支え合いながら生き抜かせていただきたいね!


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