月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

念仏之息

2011年04月17日 20時11分11秒 | 仏々相念(住職日記)

なんまんだぶ・・・

 

御主人の3年忌のご縁をお勤めになられました。

長~い道のりです。

 

泣いて泣いての一年でした。

食べることもできず・・・泣いて。

毎月ご命日のご縁に会わせていただきながら、一生懸命に手を合わせておられました。

やっと・・・やっと、笑えるようになった頃、1年忌をご縁にお納骨をされました。

小さくてでも大きいお遺骨をご安置していた空間がポッカリ空き、

何とかその空間を埋めんが為に只管仏さまに向かわれ1年・・・

 

お仕事のお疲れもあるなか、元気な笑顔でのご縁となりました。

お勤めの間中、お念仏がこぼれます、

「なんまんだぶつ・・・なんまんだぶつ・・・」

あ~、有難いな~、一緒におるよって支えていてくださるのですね・・・あなたが・・・

 

ご法話をさせていただきながら娘の話になってしまい、やっぱり涙が出てしまいます。

「一緒にいるってやっぱりいいよね!」って娘に教えていただきました。

心が温かくなります・・・

 

念仏は、親の喚び声 子の返事

 

しんどくて、辛くて、やるせなくて・・・

恋しいあなたを思います。

愛しいあなたの名を呼びます。

漏れ出る息のように・・・

 

その呼び名の中に、一人にして下さらんおはたらきに出会うことです・・・

ずっと、一緒です・・・