日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

奥にまで 夕日のさして 藤の棚

2021年04月17日 | 春の花


今日は、春雨の一日でしたね。
季節の変わり目ですので、どうぞ体調に気をつけてお過ごしくださいね

一昨日の夕方、近所の公園の藤棚を見に行ってきました。
今年は桜の開花と同様に、藤の開花も早かったようです。
それでも、一本の藤の木から仕立てられた約10mほどの藤棚は、ほんとうに見事で・・・
夕日に照らされた紫の美しい花々に、しばらく見入っておりました。
(許可を得て撮影させていただきました。)

「奥にまで 夕日のさして 藤の棚」

昭和時代から長年にわたり活躍されている「鷹羽 狩行(たかは しゅぎょう)」が詠んだ句です。

藤の花は日本最古の和歌集「万葉集」をはじめ、昔の書物にも数多く登場しており、
古くから多くの俳人、歌人に愛されてきました。
平安時代では紫色は高貴な色とされており、紫の美しい藤の花は高貴な花として親しまれていました。
源氏物語の作者「紫 式部(むらさき しきぶ)」の「紫」も、
美しい藤の花から名付けられたと言われています。
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しんとして 露をこぼすや 朝桜

2021年04月02日 | 春の花


4月になりました。
今年の桜の開花は、例年よりも早く満開の時季を迎えましたね。

先月末に三重県の実家へ帰省しておりまして・・・
早朝に近くの神社へお参りに行きました。

「しんとして 露をこぼすや 朝桜」

明治時代を代表する俳人・歌人「正岡 子規(まさおか しき)」が詠んだ句です。

俳句では「桜(さくら)」は、春の季語になります。
「初桜」「朝桜」「夕桜」「夜桜」「山桜」「枝垂桜・糸桜」「八重桜」「遅桜」など・・・
古くから様々な季語で詠まれ、多くの句に登場しています。

◎「初桜(はつざくら)」→ その年に初めて咲いた桜のこと
◎「朝桜(あさざくら)」→ 朝に桜を観賞すること
◎「夕桜(ゆうざくら)」→ 夕方に桜を観賞すること
◎「夜桜(よざくら)」→ 夜に桜を観賞すること
◎「山桜(やまざくら)」→ 山に自生している桜のこと
◎「枝垂桜(しだれざくら)」「糸桜(いとざくら)」→ 枝が細くて垂直に垂れて咲く桜のこと
◎「八重桜(やえざくら)」→ 花びらが八重になって咲く桜のこと
◎「遅桜(おそざくら)」→ ほかの桜が咲き終わった頃に遅れて咲く桜のこと

神社の入口までには、見事な満開の桜並木がありまして、
朝日に照らされて光り輝く桜は、ほんとうに美しくて・・・
とても幻想的でした。

昨年12月にコロナ禍の中、父を無事にお見送りすることができました。
日々の感謝とお礼を神様にお伝えして、新しい御守りをいただきました♡
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