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日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

露の世や 露のなでしこ 小なでしこ

2025年08月02日 | 夏の花


あっという間に8月ですね。
昨日、関東地方では久しぶりに雨がふりました。

畑の農作物も水不足と高温障害で・・・
畑を管理されている皆さんも心配されておりましたので、
昨日の雨はとても貴重な雨になりました。
小庭の植物たちも、今朝は少しほっとしているように感じられます♡

「露の世や 露のなでしこ 小なでしこ」

江戸時代を代表する俳人「小林 一茶(こばやし いっさ)」が詠んだ句です。

◎なでしこ(撫子)→ 一般的には秋の季語ですが、
「常夏(とこなつ)」という品種は、夏の季語として使われることもあります。

◎小なでしこ(こなでしこ) →小さな撫子

小庭では、「常夏(とこなつ)」という品種の小さな撫子を育てておりまして・・・
暑い夏の時季も可愛らしい花を咲かせてくれます。

先日、お義母さんの三回忌を無事に終えることができました。
撫子はお義母さんが大好きなお花で・・・
可愛らしいお花を見ておりますと、懐かしくて優しい笑顔が目に浮かびます♡
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凌霄の ゆらぐは花を ふれあうて

2025年07月02日 | 夏の花


連日にわたり暑い日が続いていますね。
今年は6月から真夏のような日が多く、夏が長くなっているように感じます。
くれぐれも体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

昨年の春から友人の畑へお手伝いに行っておりまして・・・
畑作業の帰り道、綺麗な凌霄花(のうぜんかずら)を見つけました♡

「凌霄の ゆらぐは花を ふれあうて」

平成時代から活躍されている俳人・詩人・歌人「佐々木 六戈(ささき ろっか)」が詠んだ句です。

◎凌霄(のうぜん)→凌霄花(のうぜんかずら)・夏の季語

鮮やかなオレンジ色の花々が風にゆれる様子は、ほんとうに見惚れてしまいます♡
日本には平安時代に中国から渡来し、当初は薬用として栽培されていたそうです。
凌霄花の “凌”=しのぐ、“霄”=そら(空)・・・
「天空を凌ぐほど高く登る」ことから、その名がついたと言われています。
古くから長寿の木としても親しまれていますね♡
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紫陽花の 藍きはまると 見る日かな

2025年06月17日 | 夏の花


梅雨の時季を迎えましたが、今日は各地で猛暑日が記録されています。
くれぐれもご無理をなされませんよう、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

6月は紫陽花(あじさい)の季節ですね。
通り沿いに大きな紫陽花の木がございまして・・・
花びら(ガク)のカタチが丸い花が、ところどころに混在して咲いています。
(画像下部分の二つの花)

「紫陽花の 藍きはまると 見る日かな」

昭和時代を代表する女流俳人「中村 汀女(なかむら ていじょ)」が詠んだ句です。

◎藍きはまる→青い花が丸く集まって咲く様子を表現した言葉

画像の紫陽花は40年ほど前に植えられた古木で・・・
珍しい丸いカタチの花びらの写真を撮りに来られる方もいらっしゃって、
とても人気者の紫陽花です♡

株全体が丸い花びらではなくて、一般的なカタチの花びらも混在して咲いています。
40年ほど前の花のカタチはどうだったのか謎なのですが、
この俳句は昭和14年に詠まれておりますので、
もしかしたら昔は花全体も花びらも丸いカタチの紫陽花がたくさん咲いていたのかもしれませんね♡
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かたまりて 芍薬の芽の ほぐれそむ

2025年05月17日 | 夏の花


今年も小庭の日本芍薬(にほんしゃくやく)が満開を迎えました。
球根から育てて八年目になります。

いつも母の日のころに綺麗に咲いてくれる芍薬の花・・・
今年は花数が多く、3回も楽しませてくれています♡

ゴールデンウィークの頃に白と薄いピンクが咲き揃い、
母の日に濃いピンクと薄いピンクが咲き揃いまして・・・
昨日から再び薄いピンクが咲き揃いました。(合計3回)
一緒に文目(あやめ)も咲き揃いました♡

「かたまりて 芍薬の芽の ほぐれそむ」

大正時代から平成時代に活躍された俳人「五十嵐 播水(いがらし ばんすい)」が詠んだ句です。

◎芍薬(しゃくやく)→夏の季語
◎ほぐれそむ→蕾がほころぶ

芍薬の花は一つ一つの花が大きく華やかですね。
蕾も大きて、とても固い蕾です。

芍薬の蕾が大きくなりますと、いつ間にか蟻たちが蕾に集まってきます。
その後も蟻たちは蕾の周りに居続けて、
少しずつ蕾の中から花びらが顔を覗かせるようになり、ほころんでゆきますと・・・
いつの間にか蟻たちは居なくなります。

そして初夏の陽射しを浴びて、次つぎに花が開花して咲き揃います。
花が大きいので、小庭がとても華やかになります。
雨の日や曇りの日は、花びらを閉じて静かに佇んでいます。
その仕草がとても可愛らしくて癒されています♡
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雨晴れて 忘れな草に 仲直り

2025年04月23日 | 春の花


小庭の片隅には、可愛らしい忘れな草が咲いています。
忘れな草が咲く時季は、雨がふったりやんだり・・・
季節の変わりめに咲く可憐な小花ですね♡

「雨晴れて 忘れな草に 仲直り」

明治時代から昭和時代に活躍された女流俳人「杉田 久女 (すぎた ひさじょ)」が詠んだ句です。

◎忘れな草→勿忘草(わすれなぐさ)・春の季語

小庭には大きな古木が2本ありまして・・・
不思議なことに、大きな古木の株元では色々な植物がスクスクと育っています。
大きな木が雨も避けてくれますし、木陰の役割もしてくれています。

今の時季は忘れな草、ゼラニウム、ツルニチニチソウが綺麗に咲いています。
雨あがりには花数が増えて、とても華やかになります。

常緑で背丈が低い多年草や宿根草の可愛らしい植物たち・・・
花が終わった後も、綺麗な葉を楽しませてくれます。
10年目を迎えた植物たちも増えてきましたが、
無事に夏越しや冬越しをして毎年咲いてくれますと、ほんとうに嬉しく思います♡
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夢で逢ひし 人に逢ひたる 桜かな

2025年04月01日 | 春の花


今日から4月ですね。
先週は暖かい日が多く、あっという間に近所の公園の桜(ソメイヨシノ)も満開を迎えましたが、
今日は寒の戻りで冷たい雨がふっています。
寒暖の差が大きい時季ですので、くれぐれもご自愛くださいね♡

桜の季節・・・
ほんのりピンクの可愛らしい花々に癒されますね。
私が通っていた高校の校門に行くまでの80mくらいの道の両脇に、
見事な桜並木がありまして・・・
入学式の時も卒業式の時も、母と一緒に満開の桜並木を見上げながら歩いていた風景が、
今も懐かしく思い出されます。

「夢で逢ひし 人に逢ひたる 桜かな」

明治時代から昭和時代に活躍された俳人「野村 喜舟(のむら きしゅう)」が詠んだ句です。

当時、三重県の自宅から自転車で40分ほどの距離を毎日通学していました。
部活動がほんとうに楽しくて・・・
美術部でしたがテニスをしたり、漫画の同人誌を作成して販売したり・・・
部室のストーブでお餅を焼いて皆んなで食べたり(顧問の先生も)・・・
夏には自宅の畑で採れたスイカを持ってきてくれた同級生もいました。
また、バンドブームでしたので、文化祭に向けてギターを背負って通学している先輩や同級生もおりまして・・・
部活動が終わってからバンドの練習に励んでいたり・・・

美しい桜の花をみておりますと・・・
懐かしい笑顔を思い出し、いつもほっこりしています♡
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空よりも 大地に近く クロッカス

2025年03月12日 | 春の花


小庭ではクリスマスローズ、クロッカス、沈丁花が見頃を迎えています。
その中でクロッカスを詠んだ素敵な句を見つけましたので、
紹介させていただきます♪

「空よりも 大地に近く クロッカス」

昭和時代から平成時代に活躍された女流俳人「稲畑 汀子(いなはた ていこ)」が詠んだ句です。

◎クロッカス→春の季語

ヨーロッパでは、古くから春の訪れを告げる花として親しまれていたクロッカス・・・
クロッカスが俳句に詠まれるようになったのは、昭和時代に入ってからだそうです。

背丈が10〜15cmほどの可愛らしいクロッカス・・・
球根から育てて4年目になります。
お天気がいい日には、花びらを広げて気持ち良さそうに咲いています。
夕方になりますと、花びらを閉じています。

小さくて可愛らしい草花ですが、
花が開いたり閉じたりする姿に、たくましい生命力を感じます♡
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蕗の薹 見つけし今日は これでよし

2025年03月04日 | 春の花


関東地方では寒の戻りで、みぞれ混じりの冷たい雨がふっています。
一昨日までは季節はずれの暖かさで・・・
10°C以上も気温差がありますと体にこたえますね。
くれぐれもご自愛くださいね♡

週に1〜2回ほどのペースで友人の畑へお手伝いに行っておりまして・・・
今の時季は、春に植えつけを行うための準備をしています。

畑の近くには小さな小川が流れておりまして・・・
2月中旬ごろから小川沿いの畑の斜面に、
蕗の薹(ふきのとう)の可愛らしい芽が顔をのぞかせていました。

先週は季節はずれのポカポカ陽気で・・・
あっという間に、蕗の薹が辺り一面に顔を出していました。

「蕗の薹 見つけし今日は これでよし」

大正時代から昭和時代に活躍された女流俳人「細見 綾子(ほそみ あやこ)」が詠んだ句です。

◎蕗の薹(ふきのとう)→春の季語

いつも友人が届けてくれていた蕗の薹・・・
「なるべく葉っぱが開いているのを収穫するのがいいよ。」と友人に教えてもらいまして、
初めて蕗の薹の収穫を体験しました。

間近で見た蕗の薹は、とても綺麗な若草色で・・・
可愛らしい姿には逞しさも感じました。

早速、採れたての蕗の薹で今年も蕗味噌をつくりました。
美味しい春のご馳走を楽しませていただいています♡

追伸:
蕗の薹は花粉症の症状を和らげてくれる効果もあるそうです♪
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梅が香や 風のあいあい 木にもどり

2025年02月19日 | 春の花


関東地方では、先週はポカポカ陽気の暖かい日が続いておりましたが、
一昨日の夜から急激に気温が下がり寒い日が続いています。
寒暖の差が大きい時季ですので、くれぐれもご自愛くださいね♡

先日、無事に息子たちの結婚式を挙げることができました。
新郎の母としての初めての結婚式・・・
初めて黒留袖の着付けをしていただきまして、ヘアメイクもしていただいて・・・
普段はほとんどメイクもしておりませんので、
息子の友人たちからビックリされたり・・・

何はともあれ、皆んなが笑顔で心温まる素敵な結婚式を挙げることができまして、
ほっとしております。
何故かわかりませんが、翌日は筋肉痛になりました σ( ̄∇ ̄; )

「梅が香や 風のあいあい 木にもどり」

江戸時代に最も活躍された女流俳人「加賀 千代女(かがの ちよじょ)」が詠んだ句です。

◎梅が香→梅の香り・春の季語
◎風のあいあい→風と風の合間

先日、お嫁さんから白梅の素敵な画像が届きました♡
公園の梅の花がとても綺麗に咲いていたとのことで・・・
きっと梅の花の香りに包まれて、穏やかな休日を過ごしていたことと思います。

これから大変なこともあると思いますが、
二人で協力しながら温かい家庭を築いてほしいと心から願っています♡
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寒菊の 日和を愛でて 庭に在り

2025年01月31日 | 冬の花


あっという間に明日から2月ですね。
日中は、暖かい陽射しの温もりも感じられますが、
朝晩は厳しい冬の寒さが続いています。
お風邪などひかれませんよう、暖かくしてお過ごしくださいね♡

小庭では、寒菊が元気に咲き続けています。
花の少ない時季に小庭を明るくしてくれています。

「寒菊の 日和を愛でて 庭に在り」

昭和時代に活躍された俳人、エッセイスト「橋本 鶏二(はしもと けいじ)」が詠んだ句です。

◎寒菊(かんぎく)→冬の季語
◎日和(ひより)→晴れてよい天気

小庭では、紅と白と黄色の三種類の寒菊を育てておりまして・・・
昨年の11月下旬に黄色が咲きはじめ、12月下旬ごろから紅色が咲きはじめ、
1月に入ってから白が咲きはじめました。

黄色の寒菊は花が終わってしまいましたが、
紅と白の寒菊は、葉っぱを赤くしながら元気に咲き続けています。
紅色の寒菊の色は、少しずつ濃い桃色に変化しているようです。

小庭の片隅では、スノードロップも咲きはじめました。
沈丁花の蕾も色づき、クロッカスやアヤメの芽も伸びはじめています。

毎年楽しませてくれる小庭の植物たち・・・
四季折々の花たちに元気をもらっています♡
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