日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

葉牡丹や わが想ふ顔 みな笑まふ

2018年01月29日 | 冬の花


最強の寒波が到来し、厳しい寒さが続いています。
体調を崩されませんよう、お気をつけてお過ごしくださいね。

駅の花壇には、色とりどりの「葉牡丹(はぼたん)」が綺麗に植えられていました。
葉牡丹は、重なりあった葉姿が牡丹(ぼたん)の花のように美しいことから、
牡丹の花に見立てて、その名が付いたと言われています。

江戸時代の書物には、「牡丹菜(ぼたんな)」という名で葉牡丹が紹介されているそうです。

「葉牡丹や わが想う顔 みな笑まふ」

昭和時代に活躍された俳人「石田 波郷 (いしだ はきょう)」が詠んだ句です。

◎笑まふ→読みは「ゑまう」
     にこにこする・ほほえむ

戦前・戦中・戦後・・・
石田波郷ご自身も召集を受けられていたそうです。
奥さまやお子さんたちの笑顔を想い浮かべて詠まれた句のように感じます。

私たちも、笑顔を忘れずに・・・
過ごしてゆきたいですね♡
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日当たれば みんなしあはせ 実南天

2018年01月10日 | 冬の花


新年あけまして、おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年末は、三重県の実家の大掃除などなど・・・
色々大変なことはございましたが、無事に新年を迎えることができました。

実家の大掃除を終えて、ふと玄関先を見ましたら、
母が育てていた南天の実が、夕日に照らされてとても綺麗でした。
「ありがとう」と母が言ってくれているようで・・・
思わず笑顔になりました♡

「日当たれば みんなしあはせ 実南天」

昭和時代に活躍された俳人「星野 麥丘人(ほしの ばくきゅうじん)」が詠んだ句です。

◎実南天→この句の読みは「みなんてん」です。

南天の木は、古くから縁起の良い木として知られています。
「難転(なんてん)=難を転じて福をなす」という意味に通じることから、
魔除けや厄除けとしても活用されてきました。

2018年が皆様とって、幸せで笑顔あふれる一年になります様に・・♡
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