日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

人声に ほつとしたやら 夕桜

2023年03月30日 | 春の花


関東地方では、桜が咲きはじめてから雨の日が多く、
今日は久しぶりに晴れて穏やかな一日となりました。

夕方に自転車で走行しておりましたら、
あちらこちらで桜を楽しまれている方が多くいらっしゃいました。

小学校の校門前の立派な染井吉野(ソメイヨシノ)たちは満開で・・・
たくさんの花びらが道脇に積もっていました。

川沿いには立派な大島桜が並んでおりまして・・・
真ん中の1本だけが満開で、他の木は蕾の状態でした。
いつも訪れている方のお話では、
咲きはじめる木の順番は、毎年違っているとのことで、
「今年は真ん中から咲きはじめましたな。」と笑顔でおっしゃっていました。

画像は、古くからある神社の入り口付近の桜です。
この辺りはアップダウンが多く・・・
坂を下りたところに目印のように立派な桜が咲いていました。
夕日に照らされて、ほんとうに綺麗でした。

古くから大切に守られてきた小さな神社・・・
平安時代の頃、神社周辺は”天神地祇の御座所(てんじんちぎのござしょ)”として敬われていたそうです。
江戸時代には”鎮守社(ちんじゅのもり)”とされ、現在も地域の方々に大切に守られています。

「人声に ほつとしたやら 夕桜」

江戸時代を代表する俳人「小林 一茶(こばやし いっさ)」が詠んだ句です。

江戸時代の人々は、どこへ行く時もいつも歩かれていました。
夕方に人気のない山道を歩いていましたら不安な気持ちになりますね。
寂しさも感じながら歩き続けておりますと・・・
綺麗な桜が見えてきました。

美しい夕桜を愛でている人たちを
笑顔で見つめている様子が目に浮かびますね♡
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紅梅に 小鳥の羽を 拾ひけり

2023年03月08日 | 春の花


3月になり、関東地方では昨日から暖かい日が続いています。
季節の変わり目ですので、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

先日、久しぶりに海沿いにある八景島近くの公園へ行って参りました。
懐かしいパン屋さんでパンを買って、公園のベンチで食べておりましたら・・・
手に持っていたサンドイッチをトンビに取られてしまいました。

そう言えば、ずいぶん前に息子も手に持っていたメロンパンをトンビに取られて・・・
驚いていたことを思い出しました。

トンビに取られないように注意しながら昼食を済ませて、
海岸沿いを歩きながら八景島シーパラダイス方面へ向かいました。

シーパラダイス入り口付近の公園に、大きな紅梅の木が並んでおりまして、
青空と松の木とのコントラストがとても綺麗で・・・
撮影をしておりましたら、外国人女性の方がカメラを持って何かを探していらっしゃるようでした。

「何かお探しですか?」と尋ねましたら、
とても上手な日本語で「紅梅が綺麗ですね。さっきメジロがとまっていて・・・
メジロを探しているんです。」とのことで、一緒に探してみたのですが、
結局、メジロを見つけることはできませんでした。

神奈川県の海沿いには、トンビなどの大きな鳥も生息していますが、
可愛らしい小鳥たちも生息しています。

「紅梅に 小鳥の羽を 拾ひけり」

大正時代に活躍された女流俳人「高橋 淡路女(たかはし あわじじょ)」が詠んだ句です。

春の訪れとともに、小鳥たちの可愛らしいさえずりが聞こえるようになりますね。
今年は桜の開花も早いそうです。
これから見頃を迎える春の花々と小鳥たちに会えるのを楽しみに・・・
また素敵な句を紹介させていただきたいと思っております♡
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