日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

あぢさゐの 鞠のかなたの 空のこる

2023年05月31日 | 夏の花


明日から6月ですね。
雨の日が多くなり、梅雨入りする地域も増えてきました。
東海・近畿地方では、10年ぶりに5月の梅雨入りとなったそうです。
雨で気温の低い日が続いております。
お風邪などひかれませんよう、お身体に気をつけてお過ごしくださいね♡

小庭の紫陽花(あじさい)も綺麗に色づいてきました。
透き通った空のようなブルーの紫陽花です。

「あぢさゐの 鞠のかなたの 空のこる」

昭和時代に活躍された女流俳人「柴田 白葉女(しばた はくようじょ)」が詠んだ句です。

◎あぢさゐ→紫陽花(あじさい)
◎鞠→まり
◎かなた→あちらこちら

四季咲きの紫陽花を小さな苗から育てて5年目になるのですが、
剪定する箇所や時季を誤ってしまいますと花が咲いてくれなっかったり・・・
また、花の下から2〜3節目を剪定することが推奨されておりますが、
そのように育てておりましたら、1メートルを超えるくらい大きくなってしまったり・・・
色々と苦戦しながら育てております。

試行錯誤している中・・・
花が終わりかけの6月〜7月(梅雨明け前)でしたら、
低い位置でも元気そうな脇芽があれば、
その脇芽の上で剪定しますと背丈を低くすることができますし、
花芽がつくられる前の剪定になりますので、
翌年も開花してくれる可能性が高いことを教えていただきました。

そして、冬に落葉して休眠期に入ってから、
花芽を残して古い枝や交差している枝を剪定し、樹形を整えてあげるのが良いそうです。
ちなみに、ぷっくりした丸い形が花芽、尖った形が葉芽になります。
理想の樹高をキープしながら毎年開花させることは、とても難しいとおっしゃっていました。

何度も失敗ばかりで花が咲かなかったり、大きくなり過ぎたり・・・
紫陽花もビックリしているかもしれませんね。

剪定をしないと品種によっては、2m〜3mほどまで大きくなるそうです。
自由にのびのびと育ててあたいところですが、
我が家の小庭では難しい状況です。
今年は一段と大きく育ち、たくさんの花を咲かせてくれました。

四季咲きの品種ですので、あまり大きくなり過ぎるのも負担になってしまうようです。
教えていただいた剪定をしながら、大切に育ててゆきたいと思っております♡
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芍薬や けふ花ひとつ ころもがえ

2023年05月13日 | 夏の花


明日は母の日ですね♡
今日の関東地方は、朝から冷たい雨が降っています。

昨日までは初夏のような天気が続いておりましたが・・・
来週の中ごろから天気も回復し、真夏日が続くようです。
気温差が大きくなっていますので、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

日本芍薬(にほんしゃくやく)の球根を小庭で育てはじめて6年目になります。
いつも母の日の頃に見頃を迎えていたのですが、
今年は4月下旬ごろから咲きはじめています。

我が家の日本芍薬は、二株から白・薄桃・濃桃色の三色が咲いてくれます。
開花する順番は毎年違っておりますが、
今年は一番最初に白が咲き、薄桃、濃桃色の順に咲いています♡

「芍薬や けふ花ひとつ ころもがえ」

江戸時代に活躍された俳人「長野 野紅(ながの やこう)」が詠んだ句です。

◎芍薬(しゃくやく)→夏の季語
◎けふ→今日

江戸時代の人々は、芍薬が咲く頃に “ころもがえ” をされていたのでしょうね。
芍薬は、古くから薬草としても活用されておりまして、
現在も漢方薬に使用されています。

芍薬を詠んだ句の中には、薬箱や十薬などが登場する句もございます。
きっと人々の暮らしの中で大切にされていたことと思います♡

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *
この度の石川県能登地方ならびに千葉県南部をを震源とする地震により
被害にあわれた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
被災された皆様の安全と一日も早い復旧を祈念しております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする