日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

山路来て 何やらゆかし 菫草

2018年04月25日 | 春の花


近くの「桜山(さくらやま)」と呼ばれている公園の斜面に、
可愛らしい薄紫色の菫(すみれ)が咲いていました。

「山路来て なにやらゆかし 菫草」

江戸時代を代表する俳人「松尾 芭蕉(まつお ばしょう)」が詠んで句です。

◎山路(やまじ)→山の中の道
◎何やら→何だか
◎ゆかし→心が引かれる 慕わしい、懐かしい
◎菫草→すみれぐさ

この句は、1684年8月〜1685年4月に芭蕉がお母様のお墓参りを兼ねて、
お弟子さんと一緒に、江戸(東京都)から出身地の伊賀上野(三重県)への旅を記された
「野ざらし紀行」という紀行文で詠まれた句です。

春を告げる可愛らしい「菫の花」は、
今も私たちを、ふと懐かしい気持ちにさせてくれますね♡
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ほくほくと 馬がおり来る 山桜

2018年04月14日 | 春の花


桜の開花が例年よりも早く、関東地方の桜の見頃は通り過ぎてしまいましたが、
東北地方では今が見頃を迎えているようです♡

先月下旬に、近くの「桜山(さくらやま)」と呼ばれている公園へ散策に行ってきました。
古くからある公園で、1000本の桜が見頃を迎えており、
たくさんの方が、お花見をされていらっしゃいました。

山を少しくだったところに、静かに山桜(やまざくら)が咲いていました。

「ほくほくと 馬がおり来る 山桜」

大正時代から昭和時代に活躍された俳人「臼田 亞浪(うすだ あろう)」が詠んだ句です。

昭和5年(1930年)頃までは、たくさんの馬車が活用されていたそうです。
桜の山道を馬車に揺られながら、生活されていた風景が目に浮かんできますね。
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