日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

夏の日を 淡しと思ふ 額の花

2022年06月30日 | 夏の花


連日、厳しい暑さが続いていますね。
今年は梅雨明けまでの期間が観測史上最短を記録したそうです。
また、各地で猛暑日が続いたり・・・
これからが夏本番となり、さらに気温が上昇するかもしれないと言われています。
こまめな水分補給を心がけて、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

京都より素敵な額紫陽花(がくあじさい)の画像が届きました。
弘仁10年(819年)に創建されたお寺の境内に咲いていた額紫陽花です。
新緑の青紅葉(あおもみじ)も綺麗ですね♡

このお寺は永禄11年(1568年)9月27日に織田信長が、
上洛した際に一泊されたとの記録が残っているお寺として親しまれています。

「夏の日を 淡しと思ふ 額の花」

大正時代から昭和時代に活躍された俳人「野村 泊月(のむら はくげつ)」が詠んだ句です。

◎額(がく)の花 → 額紫陽花(がくあじさい) ・夏の季語

京都では、古くから甘茶寺と呼ばれているお寺が多く存在しています。
甘茶(あまちゃ)の花は額紫陽花の仲間として知られています。

甘茶寺ではお釈迦様の誕生をお祝いする「灌仏会(かんぶつえ)」、
お釈迦様の像に甘茶をかける「甘茶仏(あまちゃぶつ)」等・・・
一般的に「花まつり」という仏教行事として受け継がれています。

初夏の頃に淡い水色や淡い紫色の花を咲かせてくれる甘茶の花・・・
葉っぱを乾燥させて甘茶をつくり、お釈迦様の誕生日(4月8日)に花まつり行事を執り行う・・・
明治時代の頃までは、多くのお寺でお参りに来られた方に甘茶がふるまわれていたそうです。
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金糸梅 明るき雨と なりにけり

2022年06月08日 | 夏の花


一昨日、関東地方では梅雨入りの発表がありました。
寒暖差の大きい時季ですので、体調にお気をつけてお過ごしくださいね♡

小庭では、黄色が鮮やかな金糸梅(きんしばい)が見頃を迎えています。
小さな苗から育てて3年目になります。
金糸梅は、江戸時代中期(1760年頃)に中国から渡来したと言われています。
梅雨の頃に咲く花として古くから親しまれています。

「金糸梅 明るき雨と なりにけり」

昭和時代後期〜平成時代に活躍された俳人「中村 姫路(なかむら ひめじ)」が詠んだ句です。

梅雨の時季は、雨がふったりやんだり・・・
気持ちも沈みがちになってしまいますが、
雨に濡れた可愛らしい花々はキラキラと輝いていて・・・
私たちの心を癒してくれているようですね♡

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