日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

石蕗の花 十三弁は まことかや

2017年11月28日 | 冬の花


画像は、10月下旬に三重県の実家に咲いていた石蕗(つわぶき)の花です。
母が生前に色々な花木を育てていました。

実家には、父と弟が居りますが、二人とも花木にはあまり興味がなくて・・・
母が大切に育てておりました花木も、
雑草と間違えて草刈り機で刈ってしまったり・・・
そのような過酷な状況にも耐えながら、
毎年綺麗な黄色の花を咲かせてくれています♡

「石蕗の花 十三弁は まことかや」

大正時代から昭和時代に活躍された俳人「山口 青邨 (やまぐち せいそん)」が詠んだ句です。

◎石蕗の花→この句の読みは「つわのはな」です。
◎十三弁→13枚の花びら

石蕗の花は10月中旬頃〜11月下旬頃に咲きます。
俳句では「冬の季語」として知られています。

石蕗は、葉っぱが「蕗(ふき)」に似ていて、つやがあることから「つやぶき」と呼ばれていたそうです。
その後「つやぶき」が変化して「つわぶき」になりました。
ちなみに、佃煮の「きゃらぶき」は、石蕗の葉で作られているそうです。

実家に咲いておりました石蕗の花びらを数えてみましたら、
確かに13枚ありました。(^-^)
石蕗の花を見かけましたら、ぜひ数えてみてくださいね♡
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古寺に 灯のともりたる 紅葉かな

2017年11月19日 | 秋の花


11月も中旬が過ぎて、急に寒くなってきましたね。
お風邪などひかれませんよう、暖かくしてお過ごしくださいね。

京都より素敵な紅葉の画像が届きました♡
このお寺は、弘仁10年(819年)に創建された歴史あるお寺とのことで、
永禄11年(1568年)9月27日に織田信長が、
上洛された際に一泊されたとの記録が残っているお寺としても知られています。

「古寺に 灯のともりたる 紅葉かな」

明治時代を代表する俳人・歌人「正岡 子規(まさおか しき)」が詠んだ句です。

紅葉(もみじ)は、秋の季語として古くから数多くの句に登場しています。
また、子規が詠んだ句には、お寺にちなんだ句も多いですね。

「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」など・・・
柿が大好物だったことも有名ですね♡

日本では1886年(明治19年)から電気が使われるようになりましたが、
一般家庭等で広く使われるようになったのは、大正時代に入ってからだそうです。
それまでは「行灯(あんどん)」や「燭台(しょくだい)」や「ランプ」を使用していたそうです。

紅葉の季節、お寺の行灯に照らされた真っ赤な紅葉は、とても綺麗だったのしょうね。
今ではライトアップされた紅葉が、秋の風物詩として私たちを楽しませてくれていますね♡
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菊日和 美しき日を 鏤めぬ

2017年11月12日 | 秋の花


菊の花が薫る季節になりました。

昨日、近所の公園で「小菊菊花展」が開催されておりまして、
公園の門をくぐったところに、画像の小菊の花々が出迎えてくれました♡
お天気も良く、少し色づいた紅葉とのコントラストが美しく、とても感動しました。
(許可を得て撮影させていただきました。)

「菊日和 美しき日を 鏤めぬ」

昭和時代に活躍された俳人「星野 立子(ほしの たつこ)」が詠んだ句です。
「高浜 虚子(たかはま きょし)」の娘さんとしても知られていますね。

◎菊日和(きくびより)→菊の花が咲く時期の良い天気のこと
◎鏤めぬ→読み方は「ちりばめぬ」

11月になりますと、日本全国で「菊花展」や「菊まつり」が開催されていますね。
秋晴れに咲く美しい菊の花々は、まるで宝石をちりばめたようで・・・
時間を忘れて、ずっと眺めていたい気持ちになりますね♡
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