日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

風さけて 入り日涼しき 菖蒲の日

2024年04月27日 | 夏の花


もうすぐ端午の節句ですね。
先々月に陶器の雛人形の画像を送っていただいた方より、
素敵な画像が届きました♡

とても可愛らしい陶器の五月人形ですね。
“鯉のぼり”と “お道具”も、とても可愛いですね♡

「風さけて 入り日涼しき 菖蒲の日」

江戸時代に最も活躍された女流俳人「加賀 千代女(かがの ちよじょ)」が詠んだ句です。

◎入り日(いりひ)→沈みゆく太陽・夕日・落日
◎菖蒲(あやめ)の日→端午(たんご)の節句の別名・夏の季語

端午の節句は五節句のうちの一つになります。
端=はじめ、五月最初の午(うま)の日=午(ご)と五(ご)の文字の音が同じということから、
奈良時代以降、5月5日が “端午の節句” として定着してゆきました。

江戸時代には、菖蒲(しょうぶ)=武士を重んじる=尚武(しょうぶ)の節句として、
武家の間で盛んに祝われるようになります。
家の後継ぎとして生まれた男の子が無事成長してゆくことを祈念し、
一族の繁栄を願う重要な行事となり・・・
端午の節句=男の子のための節句として定着してゆきました。

また、“菖蒲(しょうぶ)の湯” に入ることから “菖蒲(しょうぶ)の節句” という別名もあります。
ちなみに菖蒲湯の菖蒲は、花を咲かせる花菖蒲(はなしょうぶ)とは異なる植物になります。

◎葉に香りのある菖蒲=葉菖蒲=サトイモ科の植物
◎花菖蒲=アヤメ科の植物=端午の節句の頃に咲く花

現在では “こどもの日”=子供たちの成長を祝う日として定着していますね。
爽やかな香りの菖蒲湯には、リラックス作用・血行促進の効能があるそうです♡

近所の公園には、美しい菖蒲(あやめ)の花が咲いていました。
これから色とりどりの花菖蒲も見頃を迎えますね♡
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夜桜へ 社を抜けて 行きにけり

2024年04月08日 | 春の花


4月になり、あちらこちらで桜が満開を迎えていますね。
今年は例年よりも少し遅い開花でしたので、
心待ちにされていた方も多くいらっしゃったことと思います♡

「夜桜へ 社を抜けて 行きにけり」

昭和時代に活躍された俳人「高濱 年尾(たかはま としお)」が詠んだ句です。

◎社(やしろ)→神をお祀りしている建物・神社

この画像は、3日前に京都に居ります弟家族から届きました。
いつもお参りしている長岡天満宮の夜桜がとても綺麗で・・・
たくさんの方が訪れていらっしゃったそうです。

今年は息子さん(甥っ子)の高校受験があり、
初めての受験を見守りながら応援されていたご家族も大変だったことと思います。
甥っ子も無事に志望校に合格いたしまして、
一昨日は入学式で、学校の満開の桜と満面の笑顔の画像が届きました (✿◠‿◠)

あっという間に満開になった桜の花々・・・
美しい春の風景は、ほんとうに見ているだけで癒されますね♡
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