日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

白紫陽花 切なる白を 守るかな

2021年05月28日 | 夏の花


関東地方では、まだ梅雨入りの発表はございませんが、
統計以来もっとも早い梅雨入りとなった地域もあり、季節が駆け足で夏へと向かっているようですね。
我が家の小庭の紫陽花も、平年よりも早く開花したように感じています。

画像は、近所で長年にわたり静かに咲いている白紫陽花(しろあじさい)です。
ブルーやピンクの紫陽花も素敵ですが、清楚な感じの白紫陽花も素敵ですね♡

「白紫陽花 切なる白を 守るかな」

昭和時代から平成時代に活躍された俳人「能村 登四郎(のむら としろう)」が詠んだ句です。

紫陽花の歴史は古く、日本最古の和歌集「万葉集」に登場しています。
梅雨の時季に合わせて開花がはじまり、雨にあたる毎に微妙に色を変化させてゆきながら、
今も私たちを楽しませてくれていますね♡

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母の日の 更に芍薬 ひらきけり

2021年05月11日 | 夏の花


5月になり小庭には、日本芍薬(にほんしゃくやく)が見頃を迎えています。
小さな球根から育てて3年目になります。

ゴールデンウィークが始まる頃に大輪の白が咲きはじめ・・・
一昨日の母の日には、濃いピンクや淡いピンクも咲きました。
大きな花や小さな花がありますが、美しい花々に癒されております。

「母の日の 更に芍薬 ひらきけり」

大正時代〜平成時代に活躍された俳人「百合山 羽公(ゆりやま うこう)」が詠んだ句です。

◎芍薬(しゃくやく)→夏の季語

芍薬の歴史は古く、平安時代に薬用として渡来しました。
現在でも、乾燥させた芍薬の根は漢方薬として活用されています。
その後、室町時代の頃から観賞用として栽培されるようになり、
江戸時代には、園芸品種として改良が進み多くの品種が誕生しました。

「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」という
美しい女性を花にたとえたことわざは、古くから慣れ親しまれていますね♡
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