弁護士は、法廷で様々な技術を使っています。
そうした技術がもしかしたら、普段の生活にも役立つかも知れません。
そんな技術を紹介します。
裁判では、敵側の証人がウソをついていると言いたいときがあります。
だからといって、「嘘つき!」といくら非難しても、証人がウソであると認めることはありません。
そこで、尋問で証人が「矛盾」していることを浮き彫りにします。
「矛盾」を効果的に浮き彫りにするためには、3つのステップを踏むことが必要です。
STEP1 ピンで留める。
(つぶしたい証言を確認して、逃げられなくします。)
STEP2 事実を積み上げる。
(証人が必ず認める事実で、矛盾する事実の周辺事実を積み上げていきます。)
STEP3 対面させる。(矛盾する事実を突きつけます。)
ポイントは、ピンで留めるとき、周辺事実を積み上げるときはさりげなくすること。
証人がこちらの意図に気付いてしまわないように慎重に尋問していきます。
それから、矛盾する事実を突きつけたら、決して深追いせずに、素早く撤退すること。
どうでしょう?
身近な人との会話で、試してみてください。
ただし、あまりに上手にできると、友達との関係を壊してしまうかも知れませんのでご注意を。