弁護士辻孝司オフィシャルブログ

京都の弁護士辻孝司のブログです
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今年の10大ニュース! 2012.12.31

2012-12-31 17:02:48 | 社会・経済

 

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いよいよ大晦日、もうすぐ紅白歌合戦が始まります。

今年は、永ちゃんがキャロルを復活させるとか!? それはスゴイ! 見なくちゃ。

  

新聞やテレビでは、今年の10大ニュースというのをやっています。

こんな感じのようです。

第1位 民主党崩壊、自民党大勝利!

・・・ さて、可視化、被疑者国選、全面的国選付添人はどうなる?

第2位 ロンドンオリンピック

・・・ 誰が金メダルとったのか、もう忘れました。
   個人的には、思いがけず、2大会連続金メダリストと戦うことになりました。

第3位 iPS細胞の山中教授にノーベル賞

・・・ 母校からノーベル賞学者が出ると素直にうれしい。
   黄班変性症の治療が早く実現しますように。

第4位 消費税増税法が成立

・・・ 「勘弁してよ。」という感じですが、にっちもさっちもいかない状況なのですね。

第5位 オスプレイ、沖縄普天間飛行場に配備

・・・ どうしてこんな町中に基地があって、そこに危険な飛行機を配備するのか?

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第6位  金環日食

・・・ 本州では129年ぶりだったとか。太陽メガネが品切れでした。

第7位 尖閣諸島、竹島問題

・・・ ジョンレノンのイマジンを思い出していました。

第8位 東京スカイツリーが開業

・・・ すごい人で入場制限もしたとか。東京は人が多い。

第9位 オバマ大統領再選

・・・ アメリカってやっぱり今でも世界のリーダーなのですね。
   オバマは、シカゴで可視化を実現した!ということで、応援していました。

第10位 星出飛行士、2度目のISSへ

・・・ ロシアの宇宙船「ソユーズ」で宇宙ステーション(ISS)へ。
   そういえば、ホリエモンの宇宙旅行計画はどうなった? 
   私も、ホリエモンの獄中日記を読んで、刑務所の生活を勉強しました。

今年のことなのに、ずっと前の話題のような気がします。

今年の3月まで京都弁護士会の副会長をしていたのも遠い昔のことのようです。

   

今年も最後までブログを読んでいただきありがとうございました。

来年も、楽しく、役に立つ記事を書きたいと思いますので、引き続きご覧ください。

  

さあ、カウントダウン!

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ワン、ツー、スリー!! 見せてから話す!     ~弁護技術を生活にvol.19~

2012-12-29 21:42:59 | インポート

   

法廷では、ビジュアルを使うことが有効です。

たとえば、事件現場の状況について説明するときに、

長方形の月極駐車場で、車は20台くらい停められて、手前に小さな建物があって、その建物の向こう側に駐車場の入り口があって、駐車場と道路との間には細い川が流れています。駐車場の入り口を入ってすぐに右に行って、3台目くらいの駐車場のところで、被告人は立ち止まりました・・・・・

と、言葉で説明しても、なかなか伝わりません。

そこで、図面や写真を使って説明します。一目瞭然になります。

  

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法廷で使うビジュアルには、図面や写真だけでなく、パワーポイントのスライドや配付資料、ホワイトボードやパネルなど、いろいろなものがあります。

弁護人自身のボディランゲージも立派なビジュアルツールです。

こうしたビジュアルツールを使うと、

裁判官・裁判員に興味をもってもらい、理解を促進し、そして、記憶に定着させるという効果があります。

  

さて、こうしたビジュアルツールを使うときに一つの鉄則があります。それは....

必ず、「見せてから話すこと!」

まず、ビジュアルを見せて、それから言葉を発するのです。

   

たとえば、指を使ったボディランゲージを考えてみましょう。

「一番大切なことは動機です。」という言葉を印象づけるために、人差し指を立てるとします。

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どのタイミングで人差し指を見せれば効果的なのか?

① 「一番」といった後に指を出す

② 「一番」と言いながら指を出す

③ 指を出してから「一番」と言う

  

①はとても間抜けです。  ②は普通。

③は人差し指を出した瞬間に、聞き手は指に注目します。

そして、この後、何を言うのだろう?と期待が高まり、そこに言葉(答え)が示されます。

見せてから話せば、聞き手の心をわしづかみに出来るのです。

  

ただし、注意しないといけない場合があります。

見せるものが人差し指のようなわかりやすいビジュアルならいいのですが、グラフのような複雑なものを見せるときです。

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いきなり見せてしまうと、聞き手はビックリして、混乱してしまいます。

そこで、複雑なものを見せるときは、まず、

「これからみなさんに一枚のグラフをご覧いただきます。そのグラフには、殺人罪の裁判で、どれくらいの刑罰が言い渡されているかが表されています。」と予告します。

そして、グラフ(ビジュアル)を見せてから、

「横軸には懲役刑の長さ、縦軸には判決の数が書かれています。懲役13年の判決が一番多いことがわかります。」と、内容を説明するのです。

こうすれば、聞き手は混乱することなく、興味を持って、話を聞いてくれます。

   

ただし、  

あくまでも基本は、見せてから話すです。

  

愛の告白をするときも一緒!

両手を広げて、一呼吸あけて、「愛してるよ!」

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劇的な告白になること間違いなしです。

   

   

  


平清盛、おもしろかったけどな.... 2012.12.27

2012-12-27 22:13:08 | インポート

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今年もいよいよ終わりも近づいてきました。

今年のNHK大河ドラマ「平清盛」も、先日、最終回を迎えましたが、大河ドラマ史上で最低の視聴率だとか。

ところが、私は一年間見続けました!

テレビ、それもドラマはほとんど見ることはないのですが、珍しく見続けました。

  

たしかに、登場人物が多く、名前も良く似ていて、覚えきれません。

歴史にさほど詳しくない私には、初めて聞くような登場人物がほとんどでした。

そういう点では、見続けるのに結構頑張らないといけませんでした。

そして、平氏の物語は滅亡で締めくくりになるので、どうしても盛り上がらない宿命ですね。

  

とはいうものの、中高生のころ、丸暗記するしかなかった平安末期~鎌倉時代の歴史が、とても良く理解できました。

   

天皇、上皇、法皇の違いとどうしてそんな制度が出来たのか、

保元の乱・平治の乱がどういう意味の戦いだったのか、初めてわかった気がします。

天皇家のスキャンダルも描かれていたのも興味深い。なるほど!と納得でした。

   

そして、平安時代に死刑制度が行われていなかったこと。

鳥羽上皇の妻である待賢門院璋子とただならぬ関係になった佐藤義清、ことが上皇に発覚してしまい、覚悟を決めた!と刀を取り出す・・・・

てっきり自死するのかと思いきや、髻(もとどり)を切り落として、出家!?

そう、死んで罪を償うという概念がなく、最高刑は出家か、流罪だったようです。

ところが、保元の乱で、敗軍の平忠正、源為義らに対して、後白河天皇の側近である信西が、死罪(斬首)を言い渡します。

これで、平安時代に廃止されていた死刑が復活します。

以後、武士社会になり、斬首、切腹など死によって罪を償わせるようになり、明治維新後も現在まで、死刑制度が存続しています。

「鹿ヶ谷の陰謀」に失敗した首謀者・藤原成親が斬首されそうになったとき、清盛の子、平重盛が必死に嘆願するのですが、そこでは、信西が死罪を復活させたことが、世の中を殺伐としたものとし、謀反を起こさせているのだという非難されます。

  

まあ、あくまでもドラマなので、どこまでが歴史の真実かはわかりませんが、制作者の思いは良く伝わってきました。

  

松山ケンイチも、若い時代の元気で破天荒な清盛から、保元・平治の乱で悩み、成長していく清盛、公家社会の中で太政大臣に上り詰めていく清盛、そして、老いて自分を見失っていく清盛へと、見事に演じきったと思います。

  

まだ、最終回を見ていないので、年末休みに見ることにします。

1月2日、3日には総集編の放送もあるそうです。

見逃していた方はぜひ、どうぞ。

NHK「平清盛」HPはこちら。おもしろいですよ。

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/index.html

   

   

  

   


「加害者臨床」出版されました! 2012.12.25

2012-12-25 17:30:10 | インポート

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クリスマスプレゼント!ではありませんが、本日、

立命館大学大学院文学研究科の廣井亮一教授「加害者臨床」(日本評論社)が発刊されました。

   

私も、「弁護士からみた加害者ー刑事裁判における加害者像の位置づけとその変化」という表題で、一部を執筆しています。

   

私の執筆部分では、これまで刑事裁判では、犯罪につながる動機や背景、加害者の人格特性などは十分に解明されてこなかった、もっとも、それでも犯罪となる行為とその結果が明確であれば、それを基準として判決をすることが許されていたし、必ずしも、被告人に特別に不利益になることもなかった。

    

ところが、裁判員裁判になって、裁判員が動機や背景、加害者の人格特性に注目して判決をするようになり、そこで共感が生まれれば刑が軽くなり、反発が生じれば刑が重くなるというという傾向が出てきた。

   

そこで、弁護人としては、動機や背景、加害者の人格特性を法廷で解明し、裁判員の共感を得る努力をしなければならない。
そのためには、臨床心理士との協働による情状心理鑑定が重要になってくるだろう。

  

といったことを、これまでに関わった刑事裁判の経験に触れながら執筆しています。

   

他の執筆陣は、龍谷大学の浜井浩一教授、成城大学の指宿信教授など、とてもお世話になっている先生方もおられます。

詳しくはこちら。  http://www.nippyo.co.jp/book/6123.html 

   

専門家向けの本ですが、私の執筆部分はできるだけわかりやすく書いたつもりですので、ぜひ、読んでみてください。

    

   


Christmas Eve! 2012.12.24

2012-12-24 16:23:24 | インポート
 
 
今日はクリスマスイブですね。
  
ちらちらと雪が舞っています。
    
世界中のすべての人が、平和な気持ちで、暖かく、希望を持って、
  
新年を迎えられますように。
  
山下達郎もいいですが、こういうのもいいですよ。
  
メリークリスマス!