Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

モロヘイヤ

2005-09-26 08:18:33 | ひとから学ぶ
 モロヘイヤはエジプト出身だという。近年になって日本でも盛んになってきたが、まだまだ知られていない野菜である。外食産業でこれを見ることは少ないし、食堂なんかで出される姿も見たことがない(外食をあまりしないので当たり前かもしれないが)。わたしはこのモロヘイヤを十年以上前から食べている、というよりも妻の実家で作っている。最初に食べたときは、うまいといえるものではなかった。元来、糸を引く食べ物は好きじゃない。とくに納豆ときたら、絶対遠慮する。近くで食べられると不愉快、そんな感じである。だから、当初は手を出さなかった。だから、食卓に出るときは、すでにわたしの皿の上にモロヘイヤだけは既に載せられていて、無理やり食べさせられるのである。単身赴任するようになってから、ゆでたモロヘイヤを真空にしてたくさん持たされるので、夕食時に出して、糸がなるべく引かないように削りこ(昔から鰹節のことを「削りこ」といった)をたくさんかけて食べる。ご飯のお供には遠慮するが、ビールのつまみならまだなんとかなる。なかなかうまい料理の方法がないためか、健康によいといわれるものの、あまりメジャーにはならない。
 聞くところによると、ホウレンソウのカリウム740mg/100gに対して、モロヘイヤは920mg/100g。同じくホウレンソウのカルシウム55mg/100gに対して、モロヘイヤは410mg/100g。ニンジンのβカロチン7300ug/100gに対して、モロヘイヤは10826ug/100g。そのほかの栄養素も格段に高い。早ければ6月ころから採れて、霜が降りるまで採れる。息の長い野菜だから、美味しいと思う人にはこのうえないのかもしれない。が、わたしはやはりあまり好まない。ただ、便秘傾向の体だか、最近調子がよいのはそのせいだろうか。食物繊維もブロッコリーの1.1g/100gに対して、モロヘイヤは11.8g/100gという。桁違いの健康野菜である。
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