Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

女性の地理感覚

2005-09-01 08:21:01 | ひとから学ぶ
 今日も昭和50年代生まれの彼女と仕事現場に向かう。「どちらに今日は行くんですか」という質問に、「南の方」とこちらから試すような回答をした。すると、「ローソンの方ですか」と返された。よく最近行く中条村方面の途中に、ローソンがあって、わたしが同行しないときも、職場のほかの仲間と、その方向にはよく行っている。そして、そのローソンによく寄るので、ローソンの位置はかなり印象深く彼女に残っている。そんなところから、この返答があった。それほど地理に詳しくないと、確かに第一印象の目標物が、後々までイメージとして残る。こうした方向性については、わたしは常に興味をもっている。どうしても育つ空間でも、180゜常に意識しているわけではなく、自分が足を運ぶ方角が、無意識のうちに見えている空間になったりする。だから、彼女にとっての方向性はどうなんだろう、と色々聞いてみたりする。おそらく男性でも地理に詳しくなければ、彼女と同じような捉えかたをするのだろう、とこの会話を交わしたときは思っていたが、もしかしたら、女性特有のものなのかもしれない。そう思ったのは、職場に現場に一緒に行くような女性が、今までいなかったため、男性の地理感覚しかわたしの頭の中にはインプットされていない。そう考えると、女性の地理感覚は別なものなのかもしれない、そう思うようになった。とくに地理にそれほど意識していなくて、とっさに「ローソンの方ですか」といった背景に、地理感覚の女性らしさを感じたからである。よく地理とか歴史には女性はあまり興味を示さない、という話を聞く。確かめたことはないが、うなずけるような事実は今までにも何度かあった。そう考えると、彼女が特別若くて、地理にうとかっただけでそういう会話になったのではなく、こういう地理的感覚が、女性にはあるのかもしれない。
 上伊那郡中川村で、やはり昭和40年代に生まれてこの村に嫁いだ女性に、いままでこの村を意識したことがありましたか、と聞いた際、「お嫁に来るまで、イメージとしてどこにあるかよくわからなかった」と答えた。彼女はけして中川村かにら遠いところで育ったわけではなく、10km余しか離れていないところで生まれ、育った。一定方向を意識して育つということは、ある程度想定できるものの、男性だったらもう少し冒険的な行動があって、地理的な認識を持っているのではないだろうか。今まで、女性と男性という意識を持っていなかったが、少し、そんな比較で、方向性も聞いてみたいものである。
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