Soar into the Sky!

トレントの日記

IP アドレス位置特定の必要性 <その 1>

2005-06-23 22:26:35 | *Networking
インターネットを業務やプライベートの生活に取り入れる人がこれだけ多くを占めるようになって来ると、やはり様々な問題が発生するようになる。

その問題の中でも僕が特に深刻だと思っているのは、インターネットを犯罪を犯すためのツールとして積極的に悪用した、迷惑メールやフィッシング詐欺などである。

一方、インターネットがそもそも“性善説的”に利用される事を想定して構成されているが故に、そういった犯罪の温床になりやすい土壌なのは事実だと思う。

こうしたことから最近は様々な対策を施している訳だが、どうしても対症療法となってしまっているのは止むを得ないのだろうか?どうしてもイタチごっことなるのは止められないのか?

そこで、決定的 (と言えると考えている) 方法を一つ研究してみる事にした。これが最近の僕のもう一つの研究テーマとなる「IP アドレスの使用位置特定技術」だ。

電話で例えるならば、110・119 番に通報する際に発信者番号に加えてその所在地が警察・消防に伝えられるのと同じだと考えれば良い。

つまり End-to-End の端末同士、お互いの物理的な位置情報を交換し合う仕組みを考案しようという訳だ。

自分の位置情報が相手に伝達される事による犯罪等の抑止効果を期待している。

一般のユーザがインターネットに接続する際に ISP から割り当てられる IP アドレスは動的に変化する場合が殆どだが、物理的な位置というものは、モバイル環境でない限り変わらない事が殆どのはずだ。

という事は、例えば迷惑メールの送信者を物理的な位置で特定する事が出来るようになり、大変効果の高い受信拒否が容易に実現出来るようになるのである。現在考案されている Sender-ID 等の方法よりも一歩も二歩も踏み込んだ対策が取れる訳だ。

ただし、これはやろうと思って直ぐに出来る事では全くなく、技術的・ビジネス的・政治的・倫理的問題点をはらんでいる。

ここではひとまず技術的・ビジネス的な観点に絞って考察を進めて行く予定だ。

最新の画像もっと見る