日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

情報検索演習はこんなもの。

2005年09月13日 22時09分13秒 | 司書講習日記
今日は、司書講習日記らしい記事を。
今、行っている、情報検索演習の実際を見てもらうことにします。

同宿の方たちと、試験勉強していたら、意外に記事にできそうだったので、記事にしてみただけなのですが。


使っている教科書は、データベース振興センターから発行されている、『情報の検索と活用 第2版』
書店では販売されていないそうです。
手に入れたい方は、データベース振興センターホームページから手に入れることができます。

その、教科書に付属しているCD-ROMの中にある、データベースを使って検索するという問題です。

検索した内容を、逐一記録する必要があり、今回は、それを紹介します。

教科書61pにある、演習問題です。


最初の問題は、「年老いた犬の世話で苦労したというような話。」を探す問題。

まず検索ワードを決める。

新聞記事検索
(このCDには新聞記事検索と、用語検索の2種類のデータベースが収録されています。)

犬 世話
見出し+本文

21件

(何書いているのかかわからないかと思いますが、「犬」と、「世話」というキーワードで、新聞記事の、見出しと、本文で検索した。という意味です。 21件というのは、その検索のヒット数)

引退した盲導犬をボランティアで世話 岡山の西田さん夫婦 交流の日々を本に
2004年04月29日 大阪読売朝刊( 23ページ )


老犬を世話したのは間違いないが、苦労したかどうかはわからない。

愛犬の最期看取る 老い/痴呆/介護・介助 世話通じ、深まるきずな
2004年09月21日 大阪読売朝刊( 19ページ )


腎臓病の犬を、肝臓がんの患者が最後まで世話するという記事。

これが答えとなるであろう。


次の問題。
輸入餃子を巡るトラブル

質問からワードを抜き出した。
ごみ餃子問題を知っているというのもあった。

餃子、ぎょうざ、ギョウザではヒットせず。

輸入 ギョーザ
見出し+本文

3件

韓国で生ゴミギョーザ 日本、輸入停止
2004年06月11日 東京読売朝刊( 38ページ ) より抜粋。

韓国のギョーザ製造業者が、生ゴミとして捨てられる腐敗した大根などを材料にギョーザを作っていたことが発覚した。
厚生労働省は、韓国産ギョーザやギョーザの具材の輸入を一時停止するよう、全国の検疫所に指示した。


(これは有名な事件なので、すぐに何のことかピンと来ました。)


次の問題。
自販機で売られているコーヒーの空き缶の再利用はされているのか。

自動販売機というのが重要であり、他で売られている缶の再利用問題ではない。
そして、再利用問題であり、自販機で売られている商品について知りたいのでもない。

ので。

自販機 再利用
本文+見出し

しかし、ヒットせず。
自販機と、略してしまったのが問題か。

自動販売機に変更する。

ヒットせず。

ここで、試しに、自動販売機のみの検索結果を参照してみることにする。

80件ヒット。

中身も見てみる。

中身は、自動販売機荒らしの記事ばかりで、再利用問題についての記事は見当たらなかった。

そこで。
単純に、空き缶の再利用ということで、調べてみることにした。
再利用という言葉よりも、リサイクルの方が一般的だと思われる。

空き缶 リサイクル
見出し+本文

3件

しかし、適合するものは無い。

リサイクルを、再利用に戻して、再び検索。

0件。

念のため、空き缶をひらがなにして検索。

0件。

空き缶ではなく、缶コーヒーとしてみる。
リサイクル、再利用、ともにヒットせず。

試しに、リサイクルの検索結果も参照してみる。

207件。
多すぎて、該当するものがあるかどうか良くわからない。

中に、アルミ缶についての記事があった。
コーヒーの缶は、スチールが主なので、スチールで検索してみる。

リサイクル スチール
見出し+本文

3件。

スチール缶のリサイクル率は86%とかいう記事は出てきたが、自販機とも、コーヒーとも書いてはいない。

では、再利用の検索結果はどうだろう。参照してみた。

再利用のみで、153件。

これに缶というワードを加える。

5件

該当するものはなさそう。

リサイクル 缶も調べてみる。

19件

これにもない。

話を最初に戻し、自動販売機のコーヒーについてみてみる。

自動販売機 コーヒー
見出し+本文

2件。

しかしこれも違う。

自動販売機で長らくやってきたが、当初の自販機に戻してみることにする。
まずは自販機のみで。

52件。

しかし、該当するようなものは見当たらない。
自動販売機も、自販機も必要ないということなのか。

リサイクルの中身は全部チェックしたわけではない。
あるとしたらこの中か。

リサイクル コーヒーとか良くわからないことをやってみる。

2件ヒット。
こんなわけのわかんないキーワードで引っ掛かるのはどんな記事だ。

[?]プファンド 環境先進国で
2004年01月23日 大阪読売夕刊( 18ページ )より抜粋

「環境先進国」のドイツでは、リサイクルの徹底のため、ほとんどの飲料に「プファンド」と呼ばれる容器代を上乗せして販売し、容器を店に戻せば返金してくれるという。
しかし、これはビンだけなので、街頭で買ったコーヒー缶は、いつもゴミ箱に放ってしまう。


と、こんな記事。

これもやっぱり違う。


コーヒーを漢字でやってみたりするとどうなるのか。

12件

映画「珈琲時光」が気になるが、結局該当するものは無い。

コーヒーを清涼飲料水と考え、清涼飲料水 缶で検索するも、フセイン元大統領が気になっただけだった。

自動販売機の空き缶を、リサイクルするためには、ゴミ箱の中から缶を抜き出さねばならない。
ということで、ゴミ箱と缶で調べてみる。

1件ヒット。

しかし、これはさっきのドイツの話。
では、ゴミと缶ではどうか。

20件

しかし、ない。
もうそろそろダメだ。
案が浮かばない。

ここで、インターネットの力を借り、キーワードを集めた。

資源ごみ、缶ボックスなどが見つかった。

とりあえず、資源ごみ。
これは重要か。

資源ごみだけで4件。

しかしない。
資源ごみ計画失敗。

ゴミをカタカナにするとどうなるの?

1件増えたが草加市の2800万円の行方が気になっただけだった。
ちなみに、結局県のものになったようだ。

(探偵ファイル/スパイ日記 2004/9/9

ではでは。
資源とゴミを分けてみるとどうだろう。

22件

しかしない。

じゃあ、缶ボックスは。
あんまり聞かない名前だけど。

ないなぁ。


気分を変えて。
用語検索の方に行ってみよう。

リサイクル。

44件。

スチール缶のリサイクル(Recycling of Steel Cans)〔くらしと環境〕から抜粋。
スチール缶といえども、蓋部分はアルミニウムからできており、一種の複合材料であるため、再度スチール缶に戻すのは難しい。
スチール缶のスクラップは、全国の製鉄工場で原料として使用されている。その量は約80万トン。


とりあえず、難しいらしい。


再利用は?
15件。

該当するものは無い。

今のところわかっていることは、スチール缶のリサイクル率は、90パーセント近くあり、スチール缶のリサイクルは、技術的に、難しい。
スチール缶は、スクラップを、原料として使うリサイクルがおこなわれている。

が。
これは答えには足りないであろう。
どう調べたらよいやら、もうわかりかねる。


リサイクルマークって缶についてるよね。
そんなもんで、リサイクル マークで検索。
新聞記事検索。

が、ない。
まあ、リサイクルされてるらしいのはわかったし、リサイクルマークついてるんだから、リサイクルはできるんだろう。
そして、リサイクル率が90パーセント近くあるなら自動販売機を無視することは不可能だろう。
じゃあ、コーヒーについても、リサイクルされていると考えて問題が無いのではないだろうか。


そこまで。



以上。
ここのところ毎日、こんなことばっかりやっています。

きっと、見ても良くわからない記事だと思いますが、まあ、こんなことやってるんだなと。


そして、全国の図書館員の人たちは、利用者から寄せられる質問に対し、こんな感じで検索してるんだろうと思われます。
いや、本職なら、もっといろいろなツールも使うだろうし、検索の技術も、もっと高いのだと思いますけど。


皆さん。
図書館で何か質問されるときは、ぜひ、何を聞きたいのか、できるだけ詳しく図書館員の方に伝えてください。
その方が、きっと、短い時間で、目的の情報を手に入れることができると思います。

あいまいな質問だと、非常に、目的の情報を探すのが難しいのです。

なるべく、単刀直入に、そして詳しく、何を知りたいのか教えてもらえると、きっと図書館員の方は喜ばれるでしょう。


そんなことを、実際に検索作業してみて、強く感じる、今日この頃。



※記事中、いくつか、付属のCD-ROMから、抜粋、引用している部分があります。
これは、記事に必要な、引用の範囲内であると考えています。