二枚或いは三枚の若葉が出た後、いつまで経ってもブナに変化がなかった。どうしたのだろう? もっと日光が必要なのか? 水のやり過ぎなのか? 土が合わないのか? 移植がいけなかったのか? こんなことを心配していたが、じっと目を凝らして見てみると、いくつかの芽を準備しているようだった。数個はあるだろうか・・・
ブナの若葉が出てきてから随分になるが、次の葉がなかなか出てこない。最初の双葉は役割を終え、茶色になって朽ちてしまった。次の二枚の若葉は随分と大きい。その真ん中から赤っぽい小さな葉が見えだした。これが次の葉っぱね、と楽しみに待っていると、葉っぱは1枚だった。どうやらブナは互生だったみたいだ。最初の双葉だけ対生で次からは互生、こんな風にブナは育っていくのか・・・・・ なかなか勉強になる。今後が楽しみだ。
ブナの子の葉がギザギザになっているのに気付きました。おやっ、なにかしら?と思って探して見ると、むむっ!
アオムシ! 柔らかい葉っぱをむしゃむしゃと食べてしまったではないですか。許せません! 3匹捉えて処罰しました。


ブナの種の多くが発根しましたが、その内いくつかはいつまで経っても双葉が開きません。どうしたのかなと見てみると、殻を破る力のないものがあるようです。手助けをして殻を取り除いてみましたが、それができないほど固いものもありました。多くの種のうちのいくつかが無事発芽し、育てば良いのでしょう。ネズミの食害・発芽に適さない所への落下・殻が破れないもの・日当たりが悪くて或いは日が当たりすぎて枯れてしまうもの、いくつもの障害を乗り越えてやっと大きくなれます。自然界はとても厳しいですね。
その後、ブナからはこんな若葉が出てきました。瑞々しい黄緑色の元気の良い若葉です。霜から守りながら、ここまで大きくなりました。さて、この後どんな風に育つのでしょう? 今年は天候不順であまり暖かくないのでまだ良いのですが、暑さが厳しくなってからは、こんな平地で育てていても良いものかどうか・・・・・ちと心配です。
今朝は零度、桜や菜の花も咲くというのに、むちゃくちゃ寒い! 昨夜は霜注意報が出ていた。芽が出たばかりのブナの子たちを霜に遭わせてはならぬと葦簀をかけてやったが、幸いなことに薄化粧ほどの雪は見えるものの霜は降りていなかった。
写真は27日の霜柱、ブナの実が浮いてしまうんじゃないかと思うほど1~2cmもあった。かよわいブナの子たちは大丈夫だろうか? 標高1000mでは、少しも珍しいことではないだろうから、きっと無事に違いない。それにしてもこんな霜柱を見たのは何年ぶりだろうか・・・・・ もう、4月になるというのにこの寒さ、スノータイヤの交換も控えている。
写真は27日の霜柱、ブナの実が浮いてしまうんじゃないかと思うほど1~2cmもあった。かよわいブナの子たちは大丈夫だろうか? 標高1000mでは、少しも珍しいことではないだろうから、きっと無事に違いない。それにしてもこんな霜柱を見たのは何年ぶりだろうか・・・・・ もう、4月になるというのにこの寒さ、スノータイヤの交換も控えている。
我が家で、去年採取して保存していたブナの実が発根しだしたため植えてみたら、可愛いブナの双葉が顔を出してきた。双葉の間からは、淡いピンク色の新葉まで見える。根は直根のみ長く伸びている。髭根はまだ見られない。これでどうやって栄養を吸収するのか? 不思議だなと思いながら、これからどうやって育てていけば良いのか・・・嬉しさと共に不安も感じている。
鳥取県では、現在ツキノワグマに発信器を取り付けて生態調査を行っているが、冬眠しないクマがいることが分かってきたそうだ。昨年はブナが豊作だったため、雪の浅い所でブナの実をかき集めれば何とか生きていけるのかもしれない。今後温暖化が進めば、このあたりのクマはもう冬眠の必要がなくなってしまうのかもしれない。しかし、その時、ブナは育たなくなっているかもしれないから、温暖化が冬眠を強いることになるのかもしれない。ともかく、地球環境の変化は何をもたらすか分からない。
先日見たナショナル・ジオグラッフィックの番組では、グリズリーが狼の餌を横取りすることを覚え、冬眠せずに狼の番をして、ちゃっかりヘラジカを食べていた。雪の中で餌を横に置き、ごろりと寝そべっていかにも幸せそうだった。
労せず富を得る怠け者のクマの姿がそこにはあった。
これが最近の傾向なのかどうかは分からなかったが、野生の世界も揺らいでいる感じがした。
先日見たナショナル・ジオグラッフィックの番組では、グリズリーが狼の餌を横取りすることを覚え、冬眠せずに狼の番をして、ちゃっかりヘラジカを食べていた。雪の中で餌を横に置き、ごろりと寝そべっていかにも幸せそうだった。


発根したブナの種を植えていたら、むくむくと頭をもたげ本当に発芽してきました。発根を発芽と間違えていたので、発芽の力強さに感動しています。さて、これからどう育てていけば良いのか・・・・・嬉しい一方で不安も感じています。
昨年の秋、河合谷高原で採取したブナの種が発芽しました。農業用の大型冷蔵庫の中にビニール袋を二重にして保存していましたが、「」ネズミが何かを食べているというので、調べてみると・・ななっ何と!大切なブナの実でした。考えが甘かったようです。瓶に入れておけば良かった。
そこで全部広げてみると、あれ、まあ、カビまで
1/3にカビが・・・ショックです・・・ そして、新聞にくるまれた殻付きのを広げてみると、おや
発芽! 困った。早すぎる・・・春まで待てなかったらしい。
仕方ないので、プランターに植えることにしました。種から見える白い部分を上にして植えたのですが・・・実はこれは根でした。あはは・・・何てことでしょう、まぁ、何とか育つでしょ
そこで全部広げてみると、あれ、まあ、カビまで


仕方ないので、プランターに植えることにしました。種から見える白い部分を上にして植えたのですが・・・実はこれは根でした。あはは・・・何てことでしょう、まぁ、何とか育つでしょ

写真はブナの実、今年は生り年とか。ブナの実は年によって豊作だったり不作だったりしますが、今年は熊さんにとって嬉しい秋となりそうです。鳥大の佐野先生によると、河合谷で目に留まった樹種は以下の通りです。
ブナ・ハウチワカエデ・ウリハダカエデ・イタヤカエデ・コミネカエデ・ホオノキ
ヤマウルシ・ウワミズザクラ・ミズキ・スギ
ニワトコ・オオカメノキ・タニウツギ・ナナカマド・タラノキ・ヤマヤナギ・クロモジ
ヤマブドウ・チシマザサ
降りてくる途中には、ミズナラ・アカマツ・ケヤキ・ヤマグワ・ヤマボウシなどがみられました。
ブナ・ハウチワカエデ・ウリハダカエデ・イタヤカエデ・コミネカエデ・ホオノキ
ヤマウルシ・ウワミズザクラ・ミズキ・スギ
ニワトコ・オオカメノキ・タニウツギ・ナナカマド・タラノキ・ヤマヤナギ・クロモジ
ヤマブドウ・チシマザサ
降りてくる途中には、ミズナラ・アカマツ・ケヤキ・ヤマグワ・ヤマボウシなどがみられました。
ブナの幼樹。
ここの大根畑は、元は一面みごとなブナの二次林でした。国土地理院の航空写真をみるとそれがよく分かります。畑の周囲にはかつてのブナ林が一部残っていて、どこかにブナの稚樹がないかと探していたところ、見つけました! あちこちの林縁に小さなブナの赤ちゃんがありました。
写真は、鳥取大学の佐野先生が、ブナの樹齢を調べているところ。これは10齢とか。もっと小さいのも沢山ありました。ブナは樹齢50年で初めて種子をつけると聞いていたので、この発見に一同、明るい大きな希望を見出しました。
ここの大根畑は、元は一面みごとなブナの二次林でした。国土地理院の航空写真をみるとそれがよく分かります。畑の周囲にはかつてのブナ林が一部残っていて、どこかにブナの稚樹がないかと探していたところ、見つけました! あちこちの林縁に小さなブナの赤ちゃんがありました。
写真は、鳥取大学の佐野先生が、ブナの樹齢を調べているところ。これは10齢とか。もっと小さいのも沢山ありました。ブナは樹齢50年で初めて種子をつけると聞いていたので、この発見に一同、明るい大きな希望を見出しました。