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鳥取環境市民会議

鳥取の『雨』をテーマに‘まちづくり’と‘環境問題’に取り組みます!

カシノナガキクイムシの捕獲調査

2011-07-02 21:30:07 | 森林

鳥取県東部で昨年、猛威を奮ったナラ枯れ、鳥取県では今年その対策に奔走しています。これはその対策の一つ、コナラやクヌギの幹に粘着テープを貼り、集まってくるカシノナガキクイムシを捕獲します。白く塗ってあるのが、その虫で数を調べています。

個体によりかなりの差があり、殆ど集まってこない樹があるかと思えば、すぐ隣の樹には数百匹ものカシナガが集まっていたりします。その違い、原因はまだよく分かっていません。この原因が分かれば、被害を防ぐことができるかもしれません。


切株と年輪

2010-08-19 11:37:09 | 森林
先日、杉林の中を歩いていて、杉の切り株の偏りに目が止まりました。見ると、斜面の谷側が狭く、山側が広くなっています。どの切り株もそうなっています。これは、谷側は圧迫されて狭く、山側がひっぱり上げているということでしょうか。
帰宅してネットで調べてみると、広葉樹は谷側が狭く山側が広い、針葉樹はその反対とあります。どのHPを見てもそうなっています。私が見たのは杉の切り株です。HPに書いてあるのとは逆になっています。これはどうしたことでしょう? 広葉樹の切り株は見ていません。他の山のも見ていないので、何とも言えませんが・・・・・次ぎに山に入った時、注意して見てみましょう。

ナラ枯れの夏

2010-08-13 13:11:06 | 森林
梅雨が明けてから、山の茶色がよく目立つようになった。ナラ枯れである。今まではあまり目立たなかったが、今年は随分と酷いように思う。被害は年々拡大し、西へと広がっている。
ウィキペディアによると「成虫の体長は5mm程度の円筒状であり、大径木の内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に衰える。夏場でも葉が真っ赤に枯れることから、景観上の問題となることもある。夏場に枯損が深刻化する。樹木の周囲に、穿孔した木のくずが散乱することも特徴である。樹種はカシ、シイ、ナラ類が対象となりやすく、しばしば大量発生と衰退を繰り返す。針広混交林の里山でも被害は見られることから、マツクイムシの被害と混同されることがあるが、両者に関連性は無い。」とある。
1本の樹で10000匹も見付かることがあるが、こんな大量の虫に入り込まれたのではたまらない。老木の大木ほど被害が大きいらしく、人々が里山へ薪を集めに入らなくなったことが一番の原因のようだ。有効な解決策はないのだろうか・・・


鳥取県で急増するニホンジカ

2010-01-30 23:57:02 | 森林
ニホンジカの増加が全国で問題となっているが、鳥取県においてもその問題が顕著となりつつある。有害・狩猟捕獲の合計は、平成18年で187頭、平成19年で404頭、平成20年で591頭と急増している。これに比例するように農業と林業への鹿による被害も平成18年100万円、平成19年213万円、平成20年1085万円と深刻になってきている。

鹿は、毒のある植物以外何でも食べてしまうようで、杉やヒノキの幼木の枝葉と樹皮、畑の大根・白菜などはもちろん、庭木の葉っぱまで食べに来ているという。氷ノ山では稀少な植物が食べられた跡を見たことがある。現在、その生息地は東部が中心となっているが、中部・西部へ拡大するのも時間の問題だという。

鹿の増加による問題としては、ダニの増加が見られ、健康上の被害が懸念される。次はヤマビルの発生も近いように思われる。野生生物の適正な管理が早急に求められる。

イノシシは減っている?

2008-12-03 07:16:43 | 森林

日曜日に智頭の山へ行ったが、芦津へ上がる道の途中で、落ち葉を集めているお爺さんを見かけた。何をしているのですか?と尋ねると、田んぼの肥やしにするとのこと。昔はよくこうしていたのだろう。てっきり、林道の維持管理のためかと思った。

お爺さんに山の生き物についていろいろと尋ねていると、イノシシはめっきり減ったそうである。いつかは皮膚のただれた痛々しいのが死んで見つかったとのことだから、もしかしたら、ダニや乾癬による感染症が広がっているのかもしれない。以前、全国的に広がって問題となっていた。お隣の兵庫県でもイノシシは確実に減っている。野生の動物たちにとっても病気は大問題だ。

一方、鹿は増えているらしい。智頭の山でも夜になると、よく鹿の鳴く声が聞こえるとか。鹿は杉林の所で増えていて、杉の皮も食べてしまう。急斜面でも平気で移動できるから、杉所の智頭は生息地に適しているのだろう。一度、野生の鹿をこの目で見たいものだ。

ツキノワグマに関しては、柿の実などを採りに庭にまでやってくるので、退治してほしいとのことだった。目の敵みたいにしていて、とても保護したいという感じはなかった。柿はもぎ取ってくださいねと頼んでおいたが、共生とはほど遠い感じだった。保護のためには、地元の人達の理解と強力が欠かせない。

山の健康診断

2008-11-24 18:17:08 | 森林

23日(日)は、良いお天気の中、山の健康診断へ行ってきた。どんな風に調査するのかと言えば、半径4mの中にどんな立木が何本あるか、それぞれ直径・高さ・樹木の様子を記録していく。

直径は、長さ4mの釣り竿を伸ばして測る。高さもそれを上に伸ばして、大凡で判断する。直径は、それを測る専用のメージャーがあるので、計算しなくてもすぐに分かるようになっている。

調査した地点にはヒノキが植わっており、半径4mの円の中に平均5本はあった。思ったより疎林で、下草も適度に生えていたので、よく手入れされた林だと感じたが、先生によると、まだまだ密だという。下の方は疎な感じがしても樹木の先端部分は枝葉が混み合っていて、よくないのだそうだ。だとすると、安定した健全な森林であるためには、下草が鍵を握っているのかもしれない。

間伐林の視察

2008-11-20 23:24:57 | 森林

今月15日(土)には、間伐を終えた森林の視察に行ってきた。県の森林環境保全税を用いて行われた間伐である。八頭町の山志谷という所は、最も熱心に森林整備に取り組んでいる地域で、間伐が進んでいる。

道路沿いには、よく手入れされた森林もあったが、残念なことに、間伐された木材がそのまま山の中に放置されていた。運び出すお金がないのだ。もったいないことだ。運び出せば何らかの資材になるに違いないのに。放置すれば腐敗して、CO2を放出してしまう。何とかならないものだろうか・・・ 

森林環境保全税、今の500円から1,000円に値上げすべきではなかろうか。