鳥取環境市民会議

鳥取の『雨』をテーマに‘まちづくり’と‘環境問題’に取り組みます!

俳句・短歌・日本文化と素数

2009-12-23 09:55:51 | 俳句
昨日、英文学の先生たちとお話しした後、ふと気付きました。日本語にとって調子が良いのは、357という奇数であり、素数であるということに。それぞれの節が奇数で成り立っていると同時に、句や歌全体を構成する節の数も奇数であり、全体として奇数の素数になっているのです。奇数と奇数を合わせると偶数になるので、節数も3・5の奇数なのでしょう。日本語の心地よい詩が素数によって成り立っているなんて、とても不思議です。
そう言えば、三三七拍子、縁起が良いのは、一・三・五・七、日本語や日本の文化の基本は素数により成り立っているように思いました。

俳句  575     合計=17(素数)   
短歌  57577   合計=31(素数)

先日、NHKの番組で「魔性の難問」 -リーマン予想・天才たちの闘い-という素数の謎に迫る番組がありましたが、あの番組の中で素数に関する法則の式と量子物理学?におけるエネルギーが出現する間隔を示す式とが全く同じであり、素数はこの宇宙の根源に係わるものであるらしいという内容でした。素数にはそんな秘密が隠されていたのかと大変な驚きを持って見ましたが、もしかしたら日本語の中にも素数の法則が隠されているのかもしれません・・・・・・・・・・・・・・

2月の「雨」の俳句会

2009-02-14 20:36:01 | 俳句

2月の参加者は諸々の事情で少なかったですが、話題盛り沢山、楽しい句会となりました。
今月の兼題は「春時雨」「早春」でした。


☆ ためらひのなき早春の光かな       誠一郎

☆ 春浅き城址に人の影おかず        のりこ

☆ 早春の光を浴びて街散歩          隆

☆ 早春の紅茶は無二の友と飲む        露子


★ どの傘を差して行こうか春時雨      誠一郎

★ 小京都てふふるさとの春時雨       のりこ

★ 汐の香の届く砂丘の春時雨         隆

★ 御詠歌の村を包みて春時雨         露子

★ 猫の髭濡らしてゆきし春時雨       あまつゆ

1月の「雨」の俳句会

2009-01-16 22:55:44 | 俳句

新年の兼題は、「寒の雨」「雑煮」「福寿草」です


☆ 塗椀の 底に紋あり 雑煮食ぶ     誠一郎

☆ 変はらざることをよしとし 雑煮食ぶ  のりこ

☆ ほっこりと雑煮の小豆 輝けり     露子

☆ 十人の 雑煮の数を 確かめて     隆


☆ お飾りを外す指先 寒の雨       尖晶

☆ 新たなる誓ひをくじく 寒の雨     露子


☆ 日溜まりを まほらとしたる福寿草   誠一郎

☆ 福寿草 開く一花に顔を寄せ      のりこ

☆ 手を引きて 長き参道 初詣      隆

☆ ささらささ 雪梢よりこぼれ落つ    露子
         


12月の「雨」の俳句

2008-12-13 00:14:51 | 俳句

今日の兼題は、「初雪」「浮寝鳥」「根深汁」

☆ 初雪の ありて生活の動き出す        誠一郎

☆ 初雪に会う古町の狭き路地          のり子

☆ 初雪や タイヤ抱えて右左           尖晶

☆ 初雪や 重きダンプの痕猛し         尖晶

☆ 初雪や 草木も震えあがる朝         露子

★ たまさかに諍ひつつも 鴨浮寝        誠一郎

★ 近づいて離れて波の 浮寝鳥         のり子

★ 浮寝鳥 我は湯船に浸かりをり        露子

☆ 平凡も 時にうとまし 根深汁         誠一郎

☆ 夫婦して 商う茶店 根深汁          のり子

☆ 職退きて 妻と向き合う 根深汁       隆

☆ 臭きもの 身体に良しと 根深汁       露子

11月 雨の俳句を詠む会 「時雨・冬紅葉・小春日」

2008-11-14 22:00:03 | 俳句
◆ 終の色 使い果たして 冬紅葉         誠一郎
◆ 雨にとけそうな色なり 冬紅葉          のりこ
◆ 冬紅葉 写す渓流 水清し            たかし
◆ 初霜や 光も透ける 五穀の田         尖晶
◆ 山の端を 時雨の筆が ぼかしをり       露子

◇ 追い越してゆく京言葉 時雨径         誠一郎
◇ 小春日にふと母許にいるやうな         のりこ
◇ 校庭を 狭しと走る 小春かな          たかし
◇ 初霜や 荒田の小鳥 鞠となる         尖晶
◇ 廃屋に 深くからまる 蔦紅葉          露子
 

4月の「雨」の俳句 『花の雨』 『春風』

2008-04-14 08:29:04 | 俳句
☆ 人影のなき城山の 花の雨        誠一郎

☆ 誰彼れも 傘に花屑つけて来し      のりこ

☆ 場所取りの筵濡らしつ 花の雨       隆

☆ どこからか琴の音聞こゆ 花の雨     尖晶

☆ ぼんぼりに 傘傾けて 花の雨       みき

☆ せわしなき 我に冷たし 花の雨      露子


★ 春風に乗って佳信の 届く日よ      誠一郎

★ 古城址の 落下の刻を 一人訪ふ     のりこ

★ ランドセル 声弾ませて 春の風      隆

★ 校門の 記念写真に 花残る        尖晶

★ 春風に 鍬打つ背中 伸ばしをり      みき

★ 稚児の頬 なでてくすぐる 春の風     露子 

「雨」の俳句教室 2月は「薄氷・冬の虹」

2008-03-02 11:35:11 | 俳句
2月の兼題は「薄氷(うすごおり・うすらい)」と「冬の虹」でした。さて、良い句が詠めたでしょうか? 最初の冬の虹は飛行機から見た丸い虹のことです。飛行機に乗ると時々このような虹が見られるそうです。

☆ 冬の虹 引っ掛けている 主翼かな      誠一郎

☆ 冬の虹 メールに添付して送る         みき

☆ 荒れ狂う 海にひととき 冬の虹        露子


☆ 薄氷 踏めば微塵となる光           誠一郎

☆ 薄氷 知らぬ子どもと 並び見る        尖晶

☆ 福の豆 薄氷の上 滑走す           みき

☆ 薄氷に 老犬足をとられたり           露子 

雨の俳句教室  1月の兼題は「雪」

2008-03-02 10:49:26 | 俳句
もう春の日差しがいっぱいですが、1月の雨の俳句を詠む会の作品を掲載します。1月は「雪」でした。雪月花、俳句に欠かせない季題です。1回切りではもったいない季題です。


☆ わだち跡 たどる外なし 雪の朝       誠一郎

☆ 雪の消す 庭の子細の 美しく        のりこ

☆ 崩れゆく 顔も優しき 雪だるま        みき

☆ 枕元 遠くに聞こゆ しずり雪         文耶

☆ 椿市を 偲ぶ社や 雪静か           尖晶

☆ 見上げれば 雪の国へと 舞い上がる    露子 

雨の俳句 12月は「みぞれ」

2007-12-07 23:38:56 | 俳句
12月の俳句は「みぞれ」でした。
ちょうど俳句の日は寒いみぞれ模様で、ぶるぶると震えながらの会となりましたが、これもまた山陰の風情。楽しいひとときでした。


☆ 霙るるや 城山白く けぶらしぬ         誠一郎

☆ 霙へと 変わる速さの 雲の色          のりこ

☆ 赤い実を 滑り流るる 霙かな           尖晶    
  
☆ 迷ひ道 なす術もなく 霙降る           みき
 
☆ みぞるるや 犬も散歩を ためらひぬ       露子
  
☆ わらんべの ふぐりもちぢむ みぞれかな     文耶
 

「雨」の俳句教室 11月は「時雨」でした

2007-11-01 21:57:45 | 俳句
今夜は、俳句教室でした。
兼題通りの時雨模様で参加者が少なかったけど、しっかり侘びしい風情の俳句を詠んできました。山陰のこれからは、毎日が時雨れぎみです。


◆ 時雨きて いよよ 因幡路らしくなる      誠一郎

◆ 時雨雲 片側に置く 遠出かな         のり子

◆ 泣き止まぬ子の顔見つめ 小夜時雨      尖晶

◆ 静かなる 夜に時雨の 音を聞き        みき

◆ 初時雨 しきりに思う母のこと           露子 



雨の俳句教室

2007-10-05 22:59:27 | 俳句
6月より『雨』をテーマの俳句教室を始めました。皆、初心者で、一から教えて頂いています。今月の兼題は「露」、11月は「時雨」です。関心をお持ちの方、一緒に俳句を作ってみませんか?


◆ 無住なる 日本人街 露けしや       誠一郎

◆ 朝露を 踏んで摘みたる 今日の花     のり子

◆ 露含み 袖口重く 山歩む           尖晶
 
◆ 葉の先を ころげ落ちたる 露ひとつ    ともみ

◆ 蜘蛛の巣に 光明散らす 雨滴かな     みき

◆ 宝石のごと 朝露の輝けり            露子

◆ 葉の上を 右往左往の 露の玉        文揶