鳥取環境市民会議

鳥取の『雨』をテーマに‘まちづくり’と‘環境問題’に取り組みます!

ちっちゃな翁草

2010-03-30 23:43:26 | 発見!
いつの間にか庭の片隅でおきな草の花が咲いていた。あまりに小さくて、はかない感じだ。
翁草の開花は、確か5月の連休頃だったと思う。今はまだ3月、1月も早い開花なのだろうか? ワイン色のビロードのような花びらが魅力的だ。

ブナの子を霜が襲う

2010-03-30 06:30:35 | ブナ林
今朝は零度、桜や菜の花も咲くというのに、むちゃくちゃ寒い! 昨夜は霜注意報が出ていた。芽が出たばかりのブナの子たちを霜に遭わせてはならぬと葦簀をかけてやったが、幸いなことに薄化粧ほどの雪は見えるものの霜は降りていなかった。

写真は27日の霜柱、ブナの実が浮いてしまうんじゃないかと思うほど1~2cmもあった。かよわいブナの子たちは大丈夫だろうか? 標高1000mでは、少しも珍しいことではないだろうから、きっと無事に違いない。それにしてもこんな霜柱を見たのは何年ぶりだろうか・・・・・ もう、4月になるというのにこの寒さ、スノータイヤの交換も控えている。

たんぽぽ調査に参加しましょう!

2010-03-27 03:10:59 | 発見!
今、西日本たんぽぽ調査が行われています。セイヨウタンポポの侵入で在来のタンポポが追いやられたり雑種が誕生したりといろいろな問題・現象が起きているようです。しかし、その実態は明らかではなく、在来種もどんな種類がどの辺りに分布しているのかも分かっていません。そこで、昨年の前調査と今年の本調査にて、西日本地域におけるタンポポの実態を市民の協力と専門家のDNAレベルでの調査も行い、明らかにしていくものです。

滅多にないこの興味深い貴重な調査にみんなで参加しましょう。自分たちの地域にはどんなタンポポが花を咲かせているのか、もしかしたら去年の中学生によるクシバタンポポの発見のように大きな発見があるかもしれません。
昨年の前調査では、鳥取県は集まったサンプル数が非常に少なく、空白地域に近いものがありました。今年は鳥取県の地図が埋め尽くされるくらい、多くのサンプルを集めしょう!

詳細は、こちらのHPをご覧ください。
調査方法が明記されています。

タンポポ調査・西日本2010
http://www.nature.or.jp/Tampopo2010/Tampopo-index.html
鳥取県立博物館
http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/event/field/nature/8/

<鳥取県のゴミ問題>出前説明会を終えて

2010-03-20 23:11:11 | 講演会のまとめ
木曜日は、鳥取県と鳥取市及び東部広域行政管理組合より8名の方にご参加頂き、鳥取県主に鳥取市におけるゴミ問題について、疑問を投げかけ意見を述べました。事前に質問を送っていたので、それに対する考えをそれぞれの行政の担当者からご回答頂きました。これまでの一方的な説明会ではなく、意見交換の形式でしたので、うち解けて話し合いができたと思います。

今年度、県の出前説明会の開催、リファーレンいなば・神谷清掃工場・民間のゴミ処理施設等の視察にて、ゴミ処理の方法や現場での問題点等について学んできました。視察を経てやっと理解でき、日々のゴミをどう処理すれば良いのか分かったことも多かったです。正しいゴミ処理を徹底するには、はやり視察が一番ということが分かりましたので、一人でも多くの市民にゴミ処理施設の見学・視察に訪れてもらおうという意見で一致しました。また、それぞれの機関のHPが見にくいという意見も出されましたので、改善して頂くように要望しました。他にも投げ捨てゴミの問題等についても意見が出されました。難しいゴミ問題について、これからも行政と一緒に問題解決に取り組んでいきたいものです。

初燕と菜の花?

2010-03-20 00:45:45 | 発見!

今朝、出勤途中に今年初めて燕が飛び交うのを見つけました。毎年この頃でしょうか。まだ、肌寒い日もあるのに大丈夫かな?と少し心配したりします。

そして、河原に目を向ければ、一面の菜の花畑です。正しくは菜の花ではなくて、何とかという外来種だそうです。どこがどう違うのか分かりませんが、本物の菜の花より少し早めに咲いているように思います。春は黄色い花から始まるように思います。

 ☆ 菜の花と遊んだ証 ジーンズに黄色い花粉の キスマークあり ☆

☆ 可愛いブナの双葉 ☆

2010-03-20 00:18:04 | ブナ林

我が家で、去年採取して保存していたブナの実が発根しだしたため植えてみたら、可愛いブナの双葉が顔を出してきた。双葉の間からは、淡いピンク色の新葉まで見える。根は直根のみ長く伸びている。髭根はまだ見られない。これでどうやって栄養を吸収するのか? 不思議だなと思いながら、これからどうやって育てていけば良いのか・・・嬉しさと共に不安も感じている。

<鳥取県のゴミ問題>出前説明会

2010-03-18 01:55:19 | お知らせ

鳥取県の出前説明会のご案内です。

       < 鳥取県のゴミ問題 >

日   時:平成22年 3月 18日(木)19:00 ~ 21:00

開催場所:アクティブとっとり(さざんか会館2階)
             (鳥取市富安2丁目104-2)

説  明:鳥取県 生活環境部 循環型社会推進課
      鳥取市 環境下水道部 廃棄物対策係
      鳥取県東部広域行政組合(リファーレンいなば)

参 加 費:200円(学生無料)

主  催:NPO法人 鳥取環境市民会議  TEL 090-4694-0575


 鳥取環境市民会議では、今年度の主な活動として「ゴミ・廃棄物問題」に取り組んできました。廃棄物行政の担当者を招いて「出前説明会」を開催し、ゴミ行政の現状や課題について学び、いくつかの廃棄物処理施設も視察して、処理現場の実情を実感するとともに、担当者の実声を聴きました。さらに、投棄ゴミの実態を把握するために、千代川河口部や砂丘海岸の漂着ゴミを収集・調査してきました。これらの活動から、「ゴミ・廃棄物対策」に関して、われわれ市民が当然負うべき責務とともに、ゴミ・廃棄物行政への疑問点も浮かび上がってきました。
 そこで、今回は県と市と東部広域行政組合の三者にご出席いただき、それぞれの間に見られる考え方の違いや矛盾点等について質問や意見を述べたいと思います。主な質問・意見は次の通りです。関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加ください。一緒に鳥取のゴミ問題について考えましょう!

1.行政組織のゴミ・廃棄物行政の混乱
2.市民に対する広報・情報提供での問題点
3.市民のゴミ・廃棄物対策に対する理解を深めることの大切さ
 


千代川河口の砂の堆積

2010-03-16 23:10:54 | 発見!
千代川の河口へゴミ調査に行くと、河口に堆積する砂の変化に驚く。昨年の夏には水面上に殆ど砂は見られなかったが、この年末年始に随分と堆積したようだ。河口から200m付近まで砂浜が広がっている。この砂はどこから集まってきたのか? 上流から流れてきたことには違いないはずだが、冬期の波浪によって打ち寄せられたことも違いないだろう。

そう言えば、中部の天神川も西部の日野川も砂州で殆ど閉塞している。水が流れているのはごく一部である。これが自然なのだろう。千代川に関しては、港がある関係から時々掘削を行っているおり、それで目立たなかったのだろう。鳥取砂丘への砂の供給が減少し、砂浜が浸食されているのを危惧してきたが、この豊富な砂、何とか浸食に悩む砂浜へ運ぶことはできないだろうか・・・・・ 鳥取県が取り組んでいるサンドリサイクルには使われているのだろうか?

冬眠しないクマ

2010-03-14 11:25:46 | ブナ林
鳥取県では、現在ツキノワグマに発信器を取り付けて生態調査を行っているが、冬眠しないクマがいることが分かってきたそうだ。昨年はブナが豊作だったため、雪の浅い所でブナの実をかき集めれば何とか生きていけるのかもしれない。今後温暖化が進めば、このあたりのクマはもう冬眠の必要がなくなってしまうのかもしれない。しかし、その時、ブナは育たなくなっているかもしれないから、温暖化が冬眠を強いることになるのかもしれない。ともかく、地球環境の変化は何をもたらすか分からない。

先日見たナショナル・ジオグラッフィックの番組では、グリズリーが狼の餌を横取りすることを覚え、冬眠せずに狼の番をして、ちゃっかりヘラジカを食べていた。雪の中で餌を横に置き、ごろりと寝そべっていかにも幸せそうだった。労せず富を得る怠け者のクマの姿がそこにはあった。これが最近の傾向なのかどうかは分からなかったが、野生の世界も揺らいでいる感じがした。

!ブナの発芽!

2010-03-10 23:13:08 | ブナ林
発根したブナの種を植えていたら、むくむくと頭をもたげ本当に発芽してきました。発根を発芽と間違えていたので、発芽の力強さに感動しています。さて、これからどう育てていけば良いのか・・・・・嬉しい一方で不安も感じています。

<コケのまち鳥取>

2010-03-10 00:00:08 | 講演会のまとめ
写真は、講演会の様子です。
鳥取の神社で撮影されたコケの写真など、ふんだんに美しいコケの写真を紹介され、皆さん少々驚かれたようです。可愛らしいタマゴケ・日本庭園でよく見かけるスギゴケ・名前が優雅なコマチゴケ・神社の大木の幹でよく見かけるホソバオキナゴケ・・・などなど、他の方たちより少しだけコケのことを知っている私も改めて鳥取のコケの美しさ・素晴らしさを知りました。これからコケ・ファンが増えることを願います。

<コケのまち鳥取>講演を終えて

2010-03-09 23:18:29 | 講演会のまとめ
日曜日に開催した<コケのまち鳥取>の講演会には、40名弱の方が参加されました。新聞へのイベント案内依頼をうっかり怠ってしまい、宣伝不足で心配しましたが、強い関心をお持ちの方々ばかりで熱心な質問も多く出され、結構盛り上がりました。その様子を日本海新聞の方が取材してまとめて下さっていますので、記事をご紹介します。

☆ コケのまち鳥取 ☆  -苔と蘚 その魅力について- 

2010-03-05 12:24:57 | Weblog
 鳥取の『雨』と文化について考える第22回講演会のお知らせです。身近にありながら見過ごしているコケのことについて考えてみたいと思います。
 コケの種類は、世界におおよそ2万種、日本に二千種、鳥取市栗谷には二百種はあるだろうと言われています。昨年、鳥取を訪れたコケの専門家達はその豊かさに一様に驚いています。しかし、当の地元の人達は足元で輝いているこのコケのことを殆ど知りません。 コケの種類も魅力も鳥取がコケのまちであることも。今回はこの鳥取の宝とも言えるコケの魅力について、コケの専門家でいらっしゃる鳥取県立博物館の有川学芸員にお話し頂きます。
 さあ、あなたの庭の片隅で秘かに逞しく生きている美しいコケを見つけて会場へお越し下さい!

       平成21年度鳥取市市民活動促進助成事業

         ☆ コケのまち鳥取 ☆   

       -苔と蘚 その魅力について- 

日 時:平成22年 3月 7日(日) 13:30~16:00 

会 場:放送大学鳥取学習センター
            (鳥取市駅南庁舎5階)

講 師:有 川 智 己 氏 (鳥取県立博物館学芸員)  

参加費:無料

主 催:NPO法人 鳥取環境市民会議  

問合せ:TEL 090-4694-0575         

カマキリの巣の高さと積雪深

2010-03-03 10:56:44 | 季節の便り
先日、鳥取市伏野の海岸を歩いていると、カマキリの巣を見つけた。随分と低い位置にある。地上から10cm位のところだろうか。カマキリの巣の高さは、その年の積雪深を予想しているというのを聞いたことがある。この巣は、雪が少なかった年を見事に当ててしまったようだ。他にも巣がないか探してみたい。

神話の地の小字名 

2010-03-01 22:38:50 | 講演会のまとめ
昨日の地名の会には、27名もの方が集まられました。近年「鳥取の地名を愛する会」は参加者が減って、先細りの状況にありましたから、皆さんが地名のことに関心を持っていらしゃることが分かって、主催者としても大きな励みとなりました。地名は地域の歴史を物語る貴重な遺産です。当会は、気候地名の続きとまちづくりの一つとして、この会に協力しています。

さて、<神話の地>としたのですが、調べてみて本当に調査対象の(賀露・湖山・布勢・三津・伏野・小沢見・内海・内海中)が、神話と深く関わりがあることが分かってきました。
以下は、角川地名辞典を参照にしながら考察しました。

【賀露】賀露・加路・賀呂・軽とも書いた。千代川河口部に位置し、古代からの文化地帯だった。軽とは、軽部のいた所と言われ、諸国の軽部を統率した因幡一ノ宮にゆかりの深い武内宿禰(たけうちのすくね)の子孫であったと考えられる。とあります。

【伏野】「稲羽因幡の素兎」神話に由来するもので、野原で伏して泣いていた白兎が大国主命に救われた地であることにちなむと伝えられている。また、当地には、伏野長者伝説が伝わる。湖山長者伝説の方がよく知られているかもしれません。小字としては、長者石・すくも山などがあります。

【湖山】小山とも書いた。湖山池の東北岸、千代川河口より少し上流の左岸に位置する。
湖山池は、日本一の池として知られているますが、なぜ湖としなかったかが地名の語源から見えてきます。湖山には現在、鳥取大学があるのですが、ちょうどこのあたりが小高くなっていて、これを<小山>と言ったようです。地区には小字として小山のつく地名がいくつかあるので、昔は小山だったのでしょう。しかし、池は結構大きいのです。小山池ではいかにも小さい、狭い感じがします。また、地域としてもあまり良い印象がないというので、広々とした湖という字を充てたらしいのです。で、湖山湖ではおかしいので、湖山池になったのではないでしょうか?

【小沢見】日本海に面した谷あいに位置する。東と西は低山丘陵に囲まれ、北は小湾状をなし、西は潟湖の名残を残す湿地帯。地名は奧沢見に対して、地域内に水尻池があることにちなむという。地内には、杖突という小字があり、意味ありげな小字だなと思っていたのですが、弘法大師が巡錫の際、この峠で水を求めたところ、主が数町離れた所から冷たい水を汲んで差し出したため、峠付近が水の乏しいことを知った大師が、主への礼に杖を突き立て、清水を湧かせ、茶店や旅人の難儀を救ったという故事にちなむとあります。そういえば、この地域は、清水のつく小字がいくつかあります。

【三津】古くは「見津」と書いた。湖山池の西岸に位置する。かつて、湖山池が直接海とつながり、その湾入であった頃、当地が「水津」であったことにちなむ。とあります。湖山池周辺には、他にも溝口などの地名もあり、かつて盛んに船が航行していたらしいです。

【内海】「稲羽の素兎」の神話にちなんだ気多前・淤岐島・高尾山・身干山・恋坂・水門などの山名・地名がある。恋坂で白兎は生剥にされ、水門(みなと)で塩水に洗ったという。身干山は、白兎神社のすぐ裏にある山ですが、ここからは砂を取った時に発見された多くの遺跡が出てきています。それにしても<恋坂>というのは知りませんでした。もしかしたら、白兎は美しい女性だったかもしれませんね。

【御熊】地内にある式内社阿太賀都健御熊神社にちなむ。出雲の国譲りの神話には、健御熊命は、この社付近の崎から一夜で隠岐島に架橋しようとして、多くの石柱を切り出したが天邪鬼が邪魔して夜明けの鶏鳴を真似たため、夜明と思って放棄した。そのため、この社地付近の山地から、白兎の海中までその石柱が散乱して現在に残り、社地の石段はすべてその名残であるという。御熊神社は柱大明神とも称された。石を切り出す鉄を鍛えた鍛冶屋谷・石の切屑を捨てた石屑谷・細工谷などの地名が残る。

【布勢】布施とも書く。天神山頂に山名勝豊の築城という古城址がある。山王山には日吉神社があり、子供の神様としてかつては大変賑わった。この地にも「水入」という地名があり、かつて船運が盛んであったことが伺われます。全国的に布施という地は、船運で栄えた所らしく、ここ布勢も日本海から琵琶湖と繋がっていたらしいことが分かってきています。神社の日吉(ひえ)神社は、比叡山の麓にある神社と縁があると言われています。

と、ながながと書きましたが、調べれば調べるほど奥深い地名の世界へのめり込んでしまいそうです。続きは、もっと勉強してからにします。