【猪苗代湖 笹山】
【冷たい風に向かって勢揃いするコハクチョウ】
昨日の信濃毎日新聞の「今日の一枚」タイトルは「コハクチョウの北帰行始まる 安曇野」だ。
安曇野市田沢の犀川には白鳥湖という湖があるそうだ。夏の広い犀川の河原へは何度か行ったことがあるが、アルプスを背にハクチョウの季節もいいものだろうと想像した。コハクチョウの北帰行は、例年こんなに早かったろうか。もうそんなに早く帰ってしまうのかと思いつつ、急に白鳥に会いたくなった。
大雪注意報がでているが、朝、雲に隠れていた磐梯山も昼近くになり晴れてきた。思い立てば、すぐに別世界が広がる幸せを思っている。猪苗代湖まで約10分、ときどき地吹雪の雪道を笹山の浜へ直行した。
手袋を忘れてしまった。零下5度、北からの厳しい風がでシャターを切る手は数分でかじかみ、感覚がなくなってしまった。しばらくこんな経験はなかった。
厳寒の湖畔に30分ほどいたが、山頂付近に雲がかかっり、瞬く間に視界がなってしまった。これから積もりそうな予感がした。
いつも水鳥たちとの別れはせつない。まだ全部が飛び立つまでには間がある。もう何度かは愛おしい水鳥たちに会いに行きたいと思っている。
*****************************
愛おしい水鳥たち (2004/3.4福島民報)
猪苗代湖の崎川浜に水鳥を訪ねた。しばらくぶりだったが、大自然のすべてが昔のままだった。遙かに真白な磐梯はどこまでも麗しく、対岸の雪の山並みが紺碧の湖水に低く浮かんでいた。
神々しく聳える磐梯を背に、数羽の白鳥が湖水に舞い降りた。湖水、水辺、雪の原に数百羽のオナガガモが鳴き交い、つぶらな瞳で何かを訴えるように私を見つめた。寒気に包まれる冬の使者たちを見つめながら、愛しく切ない感動がこみ上げてきた。なぜにこんなにもこころ動かされるのだろうか。
どう生きたらよいか訪ねる私に、大自然は答え癒してくれるようだった。水鳥たちが何の邪心もない純粋な清らかなこころで、一人たたずむ私を励ましてくれるように思えた。
厳しい寒さももう少しだ。ほどなく北へ帰る白鳥たちの叫びがいっそういとおしく厳寒の静寂に響いた。いつまでもなごりが惜しく、再会を願い湖水をあとにした。
【冷たい風に向かって勢揃いするコハクチョウ】
昨日の信濃毎日新聞の「今日の一枚」タイトルは「コハクチョウの北帰行始まる 安曇野」だ。
安曇野市田沢の犀川には白鳥湖という湖があるそうだ。夏の広い犀川の河原へは何度か行ったことがあるが、アルプスを背にハクチョウの季節もいいものだろうと想像した。コハクチョウの北帰行は、例年こんなに早かったろうか。もうそんなに早く帰ってしまうのかと思いつつ、急に白鳥に会いたくなった。
大雪注意報がでているが、朝、雲に隠れていた磐梯山も昼近くになり晴れてきた。思い立てば、すぐに別世界が広がる幸せを思っている。猪苗代湖まで約10分、ときどき地吹雪の雪道を笹山の浜へ直行した。
手袋を忘れてしまった。零下5度、北からの厳しい風がでシャターを切る手は数分でかじかみ、感覚がなくなってしまった。しばらくこんな経験はなかった。
厳寒の湖畔に30分ほどいたが、山頂付近に雲がかかっり、瞬く間に視界がなってしまった。これから積もりそうな予感がした。
いつも水鳥たちとの別れはせつない。まだ全部が飛び立つまでには間がある。もう何度かは愛おしい水鳥たちに会いに行きたいと思っている。
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愛おしい水鳥たち (2004/3.4福島民報)
猪苗代湖の崎川浜に水鳥を訪ねた。しばらくぶりだったが、大自然のすべてが昔のままだった。遙かに真白な磐梯はどこまでも麗しく、対岸の雪の山並みが紺碧の湖水に低く浮かんでいた。
神々しく聳える磐梯を背に、数羽の白鳥が湖水に舞い降りた。湖水、水辺、雪の原に数百羽のオナガガモが鳴き交い、つぶらな瞳で何かを訴えるように私を見つめた。寒気に包まれる冬の使者たちを見つめながら、愛しく切ない感動がこみ上げてきた。なぜにこんなにもこころ動かされるのだろうか。
どう生きたらよいか訪ねる私に、大自然は答え癒してくれるようだった。水鳥たちが何の邪心もない純粋な清らかなこころで、一人たたずむ私を励ましてくれるように思えた。
厳しい寒さももう少しだ。ほどなく北へ帰る白鳥たちの叫びがいっそういとおしく厳寒の静寂に響いた。いつまでもなごりが惜しく、再会を願い湖水をあとにした。
犀川ダム湖のハクチョウは、気が向けば私達が加盟する流通団地の周りの水田に舞い降りていました。
事務所の窓をかすめるような編隊飛行も披露してくれました。間近で聞くと翼のギュウギュウという機械音が聞こえます。
北帰行は別れの寂しい想いと、冬が終わる安堵感が交錯する不思議な季節です。
冬の猪苗代湖を見たいと強く思いました。
先日、友人のログハウスに泊まった時に、早起きして車で雪道の湖岸道路を半周り程走ったのですが、雪が深くて湖岸に降りる道が分かりませんでした。天気もいま一つだったので、1時間程ドライブして帰りました。
〈北帰行は別れの寂しい想いと、冬が終わる安堵感が交錯する不思議な季節です。〉
その通りですね。愛おしい水鳥との別れの方が勝ります。あの鳴き声には、どうしようもない切なさが込み上げます。大自然のいのちへの畏敬かも知れません。
猪苗代湖は、厳寒の季節が一番と思います。いつかご案内できればいいですが・・・。
猪苗代湖は季節を問わず美しい湖ですが、やはり、長浜や猪苗代の対岸の〈崎川浜や中田浜〉あたりからの眺めが一番と思います。冬は湖水に浮かぶ磐梯山の眺めと水鳥がこころを癒してくれます。夏の湖水浴も、短期間ですが最高ですよ。
大好きな冬景色もあとわずか、大いに楽しみたいと思っています。