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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

梅雨の晴れ間の高原へ

2014-06-26 | 旅行

  「イチロクもりの会」の第1回の研修に参加した。

 6/23:10時に駒止湿原入り口の駐車場に集合、数ヶ月ぶりの同窓会はsimo会長以下8名の参加だった。

 実に30年ぶりの駒止湿原、小学生の子どもたちと湿地を巡った遠い日が思い出された。

 梅雨時には珍しい晴天に恵まれ、一面ワタスゲの絨毯に敷き詰められた広い湿原をゆっくり歩いた。

                

   

 

 湿原に入ると、アサギマダラに迎えられた。ニッコウキスゲも咲き始め、夏の花々を愛でながらゆっくり木道を歩いた

 青い空に紅く萌えるレンゲツツジ、ピンクのウラジロヨウラク、真っ白なリンゴのようなズミが満開だった。

 湿原には、ヒオウギアヤメ、コバイケイソウ、ツルコケモモ、マルバモウセンゴケなどが・・・。

 山の自然はすべてが清らかで、いつもの里山とはひと味違う。

    

   【ヒオウギアヤメ】                                   【コツマトリソウ】                         【ナツトウダイ】

   

 【ワタスゲ  花  】                                                                            【タテヤマリンドウ】

    

 【レンゲツツジ】                                   【ワタスゲの間にニッコウキスゲが咲いている】

   

【ウラジロヨウラク】                               【ゼンテイカ】                                【ズミ】

 期待してきたイトトンボ類はほとんど見られず、コサナエ、シオヤトンボ、ダビドサナエを数頭見かけただけだった。

チョウはヤマキマダラヒカゲ、ヒオドシチョウ、カラスアゲハ、フタスジチョウに出会えた。

   

【シオヤトンボ】                               【ダビドサナエ】                                    【ヒオドシチョウ】

  地元幹事のIsiさんの提案で、高清水の日本一のヒメサユリを見ることにした。丁度見頃だった。青い空をバックに美しい姿を構図してシャターを押した。

   

  

                                                                               

 明日の田代山登山に備えて、水引の民宿に一泊した。

 久々の懇親会、少し控えようと思っていたが、坂下のSaさん差し入れの「飛露喜」をいただき、盃が進んだ。それぞれに近況報告、小生はオオルリシジミ復活の夢を話した。

   

  翌日(6/24)は曇天、少し心配な空模様に大きいザックに雨具を準備した。宿から約30分の悪路?を一路「猿倉登山口」へ車を走らせた。

     

  【田代山・帝釈山登山口】              【ラショウモンカズラ】              【ズダヤクシュ】                           【オオバミズホウズキ】

9時少し前、田代山までの約2㎞、2時間の予定で登りはじめた。登り口の川沿いにラショウモンカズラが美しかった。マイズルソウ、ゴゼンタチバナを眺めながら登った。

この山登りは多少の不安があった。しばらくは里山を歩きトレーニングしていた。
きついところもあったが、道すがら同行して頂いた県の自然保護指導員Hoさんからいろいろ教えられながら楽しく登ることが出来た。 

途中、美しいダケカンバ、コメツガの林を登り1時間30分程のペースで小田代湿原に到着、木道から美しい花園を観察できた。

    

 

    

 【リョウブ】                              【ムシカリ  (オオカメノキ)】                                    【ヤマナメクジの交尾】

黄色いチングルマ、真っ白なミツバオウレン、ブルーのタテヤマリンドウ、かわいいピンクのヒメシャクナゲ、特に駒止にはなかったピンクのイワカガミと色とりどりの美しさにみとれ、心洗われる思いだった。

途中Moさんの見つけたイチヨウランもカメラに収めた。

  

   

【イワナシ】                                      【アリドウシ】                              【ツルシキミ】

   

【マルバモウセンゴケ】                            【ムラサキヤシオ】                       【アオカミキリ】

   

【ミツバオウレン】                          【ユキザサ】                                【ギンリョウソウ】

        

  【ゴゼンタチバナ】                           【イチヨウラン】                         【ヒメシャクナゲ】

  

  【ハリブキ】                                                          【ヒメモチ】

  さらに30分で田代山湿原へ到着、汗をかいた後の山頂のさわやかな風に救われた。見るものすべてが、何故こんなにも美しいのだろうか。

 田代山のなだらかな頂上部に広がる高層湿原は約25haの広さで、平成19年に尾瀬と合わせて尾瀬国立公園となった。

        

 
 

コメツガの林の中に避難小屋となっている弘法大師堂にお参りをして昼食をとった。 

お昼はおにぎりとカップラーメン、矢吹のSekiさんからいただいたキュウリの一本漬けがおいしかった。

素晴らしいトイレ設備が建ち、汚物は容器に溜めてヘリコプターで空輸されるシステムだ。

堂の裏手にはまだ残雪があり、足下にかわいらしい小さなショウジョウバカマ、ミズバショウが咲いていた。

    

  

 周囲の山々は時折流れる霧の中、残念ながら雪を抱く会津駒ヶ岳を見ることが出来なかった。

 木道からチングルマの花園を眺めながら名残を惜しみつつ湿原を後にした。

 下山は約1時間30分、途中雷鳴とどろき心配したが雨に遭わずに下山できた。

 普段は賑わう駐車場だが我々の車の他に2台だけ、山でも数グループにあっただけで独り占めの山行だった。 

皆さんお世話になりました。特に、地元幹事のIsiさんには本当にお世話になりました有り難うございまいした。

皆さんそれぞれに自然を愛し活躍している。 小生もあと数年は元気に里山を巡り、小さな虫たちと大いなる自然を楽しみたいと思っている。 

                                                                                         (2014.6.24記)

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岐路、前沢宿へより茅葺きの曲がり家を見学した。

   

途中、田島手前で土砂降りの夕立にあった。一時ヒョウも混ざり、かつて経験したことのない強い雨に逢った。夕方5時に過ぎ無事帰宅した。