【黎明 磐梯 a.m4:45】
今日は、先月末に亡くなった、嫁いだ娘からすると義理の祖父の納骨の法事があった。
法事の前、控え室でお茶をいただいた座机には、「吾唯足を知る」をデザインした灰皿が置かれていた。
口をまん中に、四つに共通の口をまん中に 吾
知 口 唯
足
あらためて、日々の贅沢を戒め清貧に生きたいと思った。
本堂での読経の中、静かな、のどかな庭をぼんやり眺めていた。
赤いツツジが咲き乱れ所々に墓石が見えた。時折、ウスバシロチョウがたおやかに舞い、アゲハチョウが飛び去っていった。
故人を思いながら、しばし緩やかに時が流れていた。
読経の中、悠くんのあどけない一人しゃべりが聞こえた。
祖父母から父母へ、我々から子どもたち、孫へと、
気の遠くなるはるか昔から営々と続いてきたいのちのバトンタッチを思った。
立ち止まり、いのちを思い、人生を思い、時の流れを思い、明日を思い・・・、心の洗われる空間となった。