エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

こどもたちの感性、情操を育みたい

2008-11-26 | 教育を考える
「みんなで仲良くケーキを食べる」


 孫の通う幼稚園の先生から、年少組の萌香ちゃんが児童画展で入選したと連絡があった。
保育園に勤める末娘に聞いたら、世界児童画展の県大会らしい。丁度、自分の担任している子どもが特選に選ばれ、福島での表彰式に出るという。作品は戻らないから、萌香ちゃんの入選作品を撮ってきてもらうことにした。
 沢山の絵の中から偶然選ばれたのだろうが、嬉しいことだ。本人に聞くと、何を描いたのかも、選ばれたことの意味も分からず、全く関心がない。
 写真に写った絵のタイトルは「みんなで仲良くケーキを食べる」、もっときれいな色を使えば・・・、周りのお友達もちょっと・・・など、勝手に批評がましく、でも、描き始めの年少児、一生懸命描いたろう、その姿が浮かんできた。
 武琉君も運動会のかっけっこを描いて出品した。一箕地区文化祭で見た絵で色彩豊かな絵だった

児童画と言うと思い出すことがある。会津の子どもたちの誰もが作品を寄せたであろう、「会津雪国の絵展覧会」だ。かつて、3人の子どもそれぞれに賞状をもらったが、その賞状のユニークなデザインで好きだった。長い間飾っておいた賞状だが、春先整理をしてどこかにしまい忘れてしまった。
 たしか、降る雪に「雪がコンコと降る中で育まれた あなたの作品は・・・」と言う文字が躍っていた記憶がある。
 毎年2月に開催されていたこの展覧会だが、残念なことに、来年から無くなるという話を小耳に挟んだ。どうしてだろうか。とても残念だ。
 子どもたちはいただいた賞状にどんなにか勇気づけられ、感性を育まれたであろうか。故郷会津の雪景色をみつめながら、子どもたちが描いた心はどんなにか温かかったことか。
 「会津雪国の絵展覧会」をなんとか続けて欲しいと思っている。

感性、情操こそは、豊かな生き方に欠かせない大切なもの、孫たちがやさしく感性豊かな人に育って欲しい。絵は、たしかにそれらを育む一つの手段だと思う。豊かな生き方を支える感性や情操を育てるために、孫たちに様々な体験をして欲しいと思っている。