澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

東京農工大学OB管弦楽団演奏会

2013年11月17日 18時32分16秒 | 音楽・映画
 久しぶりにオーケストラを聴く。
 東京農工大学OB管弦楽団第25回演奏会で、プログラムは次のとおり。

メンデルスゾーン 序曲「美しいメルジーネの物語」
ドリーブ バレエ「コッペリア」より抜粋
チャイコフスキー 「交響曲第6番”悲愴”」

 指 揮 ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク
 管弦楽 東京農工大学OB管弦楽団



 このオケは何度も聴いたことがあるのだが、今回の楽器配置は変わっていた。上の写真で分かるように、コントラバスを向かって左側に配置し、その右にチェロ、左前から右前にバイオリン、ビオラ、第2バイオリンの順序で配列した。後方の右側には、4本のホルンを他の楽器とは離して配置。 
 オケの配置には、オーソドックス型、ストコフスキー型などいくつかあるようだが、この配列は初めての体験。

 あまりにポピュラーな「悲愴」は、この楽器配置だとどう響くのか興味津々。フルオーケストラで鳴るときには、左側の低音弦楽器と右端のホルンの対比が浮かび上がって聞こえてくるようで、なかなか新鮮だった。プロのオケと比較すれば、弦の厚みが足りないとか、いろいろ指摘することも可能なのだろうが、年一度の「晴れ」の場で精一杯演奏するアマチュア・オケは、その純粋さにおいて聴衆に伝わるのもがあるのだろう。「悲愴」の最終楽章が鳴り終わったとき、指揮者が作り出した、束の間の静寂はとても印象的だった。指揮者のポンサトーン・ラクシンチャラーンサク氏はタイ人で、東京農工大学の准教授(?)であるらしい。農学・工学などの専門分野を持ちながら、これだけクラシック音楽に入り込む、その気概、集中力には驚嘆せざるを得ない。