澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

菅直人と「市民の党」代表・斎藤まさしの黒い関係

2011年08月11日 23時52分44秒 | 政治

 8月11日の参議院予算委員会の質疑をTV中継で見た。西田昌司(自民党)が菅首相の政治献金疑惑について鋭く切り込んだ。

 菅首相には、政治献金を巡って二つの疑惑がある。ひとつは、3月11日午後、国会で追及されていた在日外国人からの政治献金受領の問題。この問題は、東日本大震災の発生以来、うやむやの状態になっていた。西田議員によれば、3月9日、菅首相はこの政治献金問題に関して「朝日新聞」の取材を受けたため、翌3月10日慌てて金を当該外国人に返したという。菅首相の弁明では、3月14日に返却したことになっているのだが、何故かその際の領収書の公開を渋っている。それは、菅首相が返金のいきさつでウソをついているからだと西田議員は推測する。

 もうひとつは、菅直人の政治団体が「市民の党」(斎藤まさし代表)に合計6千5百万円もの政治献金をしていた問題。菅首相は、ローカルパーティである「市民の党」と連携し、支援するためだと弁明しているが、「市民の党」そのものが北朝鮮及び日本赤軍と深いかかわりを持つだけに、菅直人という政治家の「本性」が露わになったと言えるだろう。

 (斎藤まさしの選挙ポスター)

 7月の参議院予算委員会で菅首相は、「市民の党」の斎藤まさし代表について、「およそ30年前、ある先輩から紹介されて以来の知人」だと説明している。さらに斎藤まさしが田英夫の娘婿であるという事実については、「そのことについては、これまで全く知りませんでした」と応えている。だが、今回の質疑で「ある先輩とは田英夫氏のことではないか」と問われて、しどろもどろの答弁を繰り返し、西田議員にたしなめられる始末だった。TVの視聴者は皆、菅が本当のことを言っていないと直感したはずだ。

 菅直人と斎藤まさしには、多くの共通点がある。菅は東工大全共闘で名をあげ、既成の組織には入らず、「市民運動」を続けて、今日に至った。斎藤は上智大全共闘の委員長として、バリケード封鎖など派手に立ち回った。上智大の同窓生であった田英夫の娘(ポルトガル語学科)と結婚することで、彼の「政治的資産」もまた大きく膨らんだ。故・宇都宮徳馬(自民党国会議員)の資金援助を得て、MPD(平和と民主運動)を結成する。当初、MPDは参議院選挙などに候補者を擁立し、斎藤まさしはその代表として、NHKーTVにも出演していた。

 斎藤まさしが全共闘運動にのめり込んだのは、1972年、文革最中の中国に行ったことがきっかけだと本人は記している。私自身、その頃、彼と何回か話した記憶があるのだが、彼の話しぶりからはカトリシズムと神父に代表される上智大の体質に対する憎悪が強く感じられた。斎藤は外国語学部ロシア語学科の学生だったが、当時のロシア語学科は授業が厳しいことで知られていた。その留年率は、多分、5割を超えていたと思う。初めて学ぶ外国語は、何度か授業をサボればついていけなくなる。今にして思うと、彼は授業についていけない恨みを大学にぶつけていたのかも知れない。また、欧米の大学には、「外国語学部」など存在しない。外国語は、大学より一段低い専門学校で学ぶべき「技術」に過ぎないのだ。そんな屈折した思いもあったのかも知れない。当然のこととして、斎藤は退学処分を受けたのだが、その後の歩みが「平凡な市民」で終わらなかったのは、まさに田英夫の娘婿となったからにほかならない。

 権力保持のためには平気で人を裏切る菅直人を見ていると、よほどの事情がなければ、斎藤まさしをこれほど「連携・支援」するはずはない。その唯一の事情とは、斎藤が田英夫の娘婿(現在は離婚)だったという事実だ。

 それにしても思うのは、田英夫、宇都宮徳馬という著名な二人の脇の甘さ、人を見る眼の無さだ田英夫の祖父は、台湾総督も務めた田健次郎。恵まれた環境で育った田英夫は、「日本の植民地支配」に強い贖罪意識を抱いていたと言われる。宇都宮徳馬の父親は陸軍大将。宇都宮徳馬も田英夫と同様に、戦前の軍国主義に強い嫌悪感を持っていた。
 だが、だからといって、田と宇都宮は、菅直人と斎藤まさしのような人物を「後継者」として選んだのだから、その甘さは呆れるばかりだ。これはそっくり、鳩山由紀夫の度はずれた「お坊ちゃん」ぶりにも通じる。
 
 菅と斎藤まさしには、人並み外れた自己顕示欲、他者を犠牲にしても構わない権力欲、国家権力に対する憎悪という点で、数々の共通点がある。これはまさに、全共闘運動そのものの負の遺産というべきだろう。
 「菅直人弁理士事務所」のセンセイで終わるべき男が、日本国の首相になってしまった。しがないサラリーマンで終わるはずだった「全共闘くずれ」が、自称「革命家」になってしまった。これこそが、今の日本の悲喜劇を象徴しているのかも知れない。  

 
(斎藤まさし=左 菅直人=右  いや、菅直人は「」ですが…。) 

 

 



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4 コメント

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Unknown (ジョヨボヨ)
2011-08-13 17:51:18
こんにちは。

西田議員の質疑を見ました。
マイナスになるのに寄付をする菅さんっていったい。。。

「たかじんのそこまで言って委員会」須田慎一郎さんの取材によると・・・
・菅さんと江田さんが行った銀座のバーのママは「現代の理論」で映画評論をしていた女性。
・「現代の理論」の安東仁兵衛氏は江田さんの父や菅さんの奥さんとも親交が深かった。
・この銀座のバーは政治部の左派系記者・幹部の巣窟
・・・全部繋がっているとのことです。
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コメントありがとうございました (torumonty)
2011-08-14 12:06:51
「たかじん…」では、そこまでの発言が許されるんですね。すごい。
斎藤まさしサンも田英夫の娘と結婚することで、そういうサークルに”入会”できたということですね。斎藤まさしサンがこういう人生を送るとは思いませんでした。学生時代の「純真さ」も政治の世界に深入りするにしたがって、謀略家になってくるんですね。私とはパラレルワールドの生き方です。
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はじめまして。 (野村旗守)
2011-08-30 13:36:40
はじめまして。
現在市民の党について調べているジャーナリストの野村旗守http://search.yahoo.co.jp/search?fr=sb-kingbrw1&ei=UTF-8&p=%E9%87%8E%E6%9D%91%E6%97%97%E5%AE%88
と申します。「田英夫の娘と結婚した齋藤まさし」についてぜひともお伺いしたいことがあります。突然の連絡で不躾かと存じますが、下記アドレスに返信いただけませんでしょうか?
いきなりのお願いで大変申し訳ありませんが、澎湖島のニガウリ様のお力添えを頂きたいことがあります。何卒よろしくお願い申し上げます。
                野村旗守
返信する
すみません。 (野村旗守)
2011-08-30 13:39:50
すみません、アドレス書き忘れました。nomuhata@nifty.com
です。
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