澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

台湾一周鉄道旅行 (1) 

2013年12月23日 19時57分24秒 | 台湾
 12月11日~15日まで、四泊五日で台湾一周の鉄道旅行をしてきた。
 よく知られていることだが、台湾島には南北に峻険な中央山脈があって、台湾海峡側(西台湾)と太平洋側(東台湾)の交通を妨げている。同時に、三千メートル級の山々が連なる中央山脈は、台湾原住民の生活の場でもあった。



 したがって鉄道路線は、中央山脈を迂回するように、沿海部を通っている。台湾海峡側は、台湾の主要都市が点在し、2007年から台北ー高雄(新左営)間には新幹線も開通した。一方、太平洋側の東台湾は、人口が少なく、鉄道も不便で、経済的にも立ち後れた地域とされているが、花蓮のように、日本統治時代の記憶を留める街も多い。

 台湾通の友人のアドバイスに従い、鉄道は時計回りに乗ることにした。旅程は次のとおりだった。

12月11日(水) 夜、台北着
12月12日(木) 「太魯閣号)278号で花蓮へ 
12月13日(金) 花蓮から高雄へ(花蓮→台東は「自強号」、台東→高雄は「莒光號」)
12月14日(土) 高雄泊
12月15日(日) 新左営(高雄市内)から桃園へ(新幹線)
          桃園空港から帰国




 運賃については、友人から65歳以上は「敬老票」で半額になると聴いていたが、台鐵(台湾鉄道)では「台湾人のみ適用」と断られた。ちなみに同時期に旅行した人でも、半額になった例もあるようだ。

 新左営(高雄)から桃園までの新幹線は、台鐵(台湾鉄道)ではなく、高鐵(台湾高速鉄道)の経営。高鐵では国籍に関わりなく「敬老票」で乗車できる。パスポートを見せればOKだ。台湾の鉄道運賃は、日本に比べるとかなり安いから、そのうえ、新幹線が割引になるのだから、高齢(失礼!)の旅行者には台北泊を止めて、台湾に到着したらすぐ、新幹線で台南、高雄まで足を延ばして観光するのがお薦め

 今回の旅行で思い知ったのは、台北→花蓮→台東→高雄と南下する台湾鉄道線は、もともと運行本数が少ないため、週日(ウィークディ)でも自強号(急行)の切符が取りにくいということ。12月12日(木)「自強号」(太魯閣号)278号、午前9時20分発の切符は、前日夜台北駅ですぐに買えたが、13日(金)花蓮発の左営(高雄)行きの「自強号」は、満席で買えなかった。宿泊先の統師大飯店でフロントの女性(アミ族の女性)に事情を話したら、ネットを検索して、花蓮から台東行きの「自強号」のチケットを購入してくれた。わざわざ自費でお金を立て替え、別の職員にコンビニまで行かせて、買ってきてくれたのだ。この親切は台湾でなければあり得ないと思い、心温まる思いだった。



 台湾一周鉄道旅行をする場合、東台湾側の台鐵の切符が購入できるかどうかがポイントのようだ。今回、12月の週日でも購入が難しかったのだから、土日曜日や夏の観光シーズンではこの旅行は実現できなかったのかも知れない。花蓮以南には高速道路もないので、高速バスによる代替手段もない。  
 花蓮から台東まで延々と続く中央山脈の威容、そしてビンロウ樹の林を見ていると、台湾海峡側とは別の亜熱帯の世界。原住民の文化や生活が色濃く残っているように思われた。それだけでも一見の価値は十分あるだろう。

  
           
 


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6 コメント

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楽しかった旅行のようですね (台湾老鼠)
2013-12-23 23:24:39
やっと旅行記が始まりましたね。
これからの旅行記を楽しみにしています。台湾の敬老票ですがやはり台鐵は駄目だったようですね。
私達はいつも地元民の格好で言語は
華語ではなく台語で購入しますので
半額で購入しています。
逆に高鐵は身分証かパスポートが無ければ絶対、敬老票は買えませんでしたが
昨年5月に65歳になったので高鐵は
堂々と敬老票を購入できるので来年
3月の訪台が楽しみです。
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羨ましい (譲二)
2013-12-23 23:28:23
いつもブログ拝見しています。

久々に書き込みさせていただきます。
台湾周遊旅行、羨ましいですね、東海岸、花蓮~高雄は是非行ってみたい所です。特に知本、40年近く前の友人の写真が今も脳裏に焼きついています。

私めは、2週間前に蒔いた「香菜」の種がやっと芽吹き、すくすく育って、ささやかな喜びを感受?しているところです。
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Unknown (torumonty)
2013-12-26 10:47:17
台湾老鼠 様

 コメントありがとうございました。
 現地の人には年齢確認をしないのですか。台湾語ができればなあ…と無理な願いが。
 でも、新幹線が半額というのは、とてもいいですね。台北で一泊することなく、移動できます。こんどからは、この方法にします。花蓮のタクシー運転手に「墾丁には行かないの?」と訊かれました。次は恒春、墾丁です。
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Unknown (torumonty)
2013-12-26 11:01:41
譲二  様

 コメントありがとうございました。
 「香菜が芽を吹き…」と聴いただけでも、南国が羨ましくなります。
 高雄では、偶然入った海鮮料理が美味でした。友人は、台湾料理ではなくエビチリ、フカヒレがいいと言っていましたが、海老、イカ、きびなごを食べ、カラスミまで注文して大満足でした。
 高雄では、台湾の友人ご夫妻ともお会いして、歓談しました。
 
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Unknown (高田)
2013-12-27 09:02:00
全部、読ませて頂きました!素晴らしい旅行だったみたいですね。
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Unknown (torumonty)
2013-12-28 12:11:55
高田 様

 お久しぶりです。
 楽しかったです。Cさんのおかげかも…。旅行に深みを与えてくれました。

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